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平櫛田中コレクション2010 東京藝術大学 正木記念館 はじめての美術館79

東京藝術大学の藝大アートプラザの手前に古めかしい門と2階建の建物があるのをご存知でしょうか?

京美術学校の第五代校長である、正木直彦の長年にわたる功労を記念するために昭和10年(1935)7月に建設(金沢 庸治 設計)されました。近世和風様式の鉄筋コンクリート造2階建で、1階部分は平櫛田中をはじめとする彫刻作品を展示するスペースとして1年に1度、不定期に公開されています。
東京藝術大学公式サイト⇒ http://www.geidai.ac.jp/museum/concept/masaki_ja.htm
http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2010/denchu10/denchu10_ja.htm
正木記念館の存在を知ったのは、まだ昨年のことで、その時には開館タイミングを逃し拝見できず、今年こそと漸く念願かなって行って来れました。
今年は10月26日~11月7日(日)の開館で、既に公開は終了していますが、素晴らしい作品が展示されていたので、感想を残しておこうと思います。
関心を持たれた方は、恐らく例年秋の公開のようなので来年訪れてはいかがでしょう。

それ程広くないスペースに44点の作品が置かれています。

入口で表面には、全部の作品の画象と作品タイトル、作家名、制作年、素材、像高が記され、裏面に作家のプロフィールが掲載されたリストをいただけます。
特に印象に残った作品は次の通りです。

・橋本平八 「幼少の孟子像」 1931年
・橋本平八 「良寛」 1934年
いずれも図録で確認したが、現在世田谷美術館で開催中の「橋本平八と北園克衛」展に出展されていない。
実は、正木記念館のことは、昨年9月に日本橋高島屋で開催された「滝上優展-佇む人間-」の彫刻家滝上氏から教えていただいた。滝上氏も橋本平八の彫刻がお好きとのことで、早逝した橋本作品はどこで見られるのでしょうかとお尋ねした所、正木記念館のお話を伺った。
2点とも像高30センチ弱なので小さめの木彫だが、特に「良寛」はその人柄までもが彫刻から滲み出ており、人格さえも彫刻で表現できるのかと改めて感嘆した次第。
1点でも多く橋本作品を拝見できるだけで、幸せな気持ちになれる。

・宮本理三郎 「海幸」4点、「茄子」、「蛙」2点、他5点
今回一番、驚いたのは宮本理三郎だった。彼のことはここで初めて知ったが、プロフールによれば、1904年生まれ、佐藤朝山の門下生となり、日本美術院に参加、1934年に院友に推挙されている。戦後は平櫛田中のもとで、生活のために仕事の手伝いをすることがあったという。田中コレクションの中で宮本作品は12点と最も数が多い。

何と言っても衝撃的だったのは「海幸」シリーズ4点である。昭和9年頃の制作された4点は、良く見ればすべて干物!とりわけ、メザシの彩色された木彫は、大きさから形状、色まで本物そっくりで、下手するとコンロであぶりかねないほど。
真剣に欲しいと思った「海幸」シリーズ。
しかし、なぜ干物を彫刻対象に選んだのか、日常生活そのもの。動物を対象にした作品が多いのも特徴。

・吉田白嶺 「岩雲雀」 木彫
白嶺は他にブロンズで「翡翠」もあったが、やはり木彫の方に味わいを感じた。彼は岡倉天心の日本彫刻会に参加し、精緻な小禽類の作品を多く残しているという。

・平櫛田中 「霊亀」「転生」「平安老母」「島守」「禾山笑」
全部で5点出展されていますが、いずれも田中らしい写実的な表現としっかりと裏打ちされた技術が垣間見れる木彫作品。やはり「禾山笑」は好み。すべて木彫です。

この他、石井鶴三の「浴女試作」、竹内久市「久米舞」、藤川勇造「兎」「ミスターボーズ」、米原雲海「鶴の子」など見ごたえがありました。

ぜひ、来年も再訪したい空間でした。

*展示は既に終了しています。

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