スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

開館50周年記念名品展 「大和文華館の日本絵画 」 大和文華館

大和文華館開館50周年記念名品展「大和文華館の日本絵画 」に行って来ました。
美術館公式サイトはこちら

この美術館は、故吉田五十八設計の名建築として知られ、藤森照信著『美術館三昧!』にも掲載されています。
しかしながら、老朽化は否めず、来館者用のロッカーもなく、薄暗い玄関ホールであり、今思えば、それもまた古き時代の名残で良かったが、根津美術館、サントリー美術館、山種美術館と続々リニューアルされて行く中、大和文華館も時代の流れに乗ったのだろうか、改修工事に入った。

そして、この秋ついにリニューアル工事が完了し再開!

新しい美術館は、まずチケットブースが、館内ではなく新たに設置された敷地ゲートの一角にある。人、1人で一杯になりそうなスペースでチケットを購入。
お馴染みの美術館への坂道をてくてくと登って行く。
この坂道も以前は舗装されていなかったと記憶しているが、今回は綺麗に舗装され歩きやすくなった。これなら美術品運搬の際に発生する振動も少なそう。

メインロビーは見違えるように明るくなっていたが、建物外観は変わっておらず、内部も受付を無くした分、ミュージアムショップが新たに設置され、美術館オリジナルグッズやナマコ壁をロゴ化したオリジナルミュージアムグッズが、沢山作成されている。
大和文華は、外観のナマコ壁が大きな特徴なのだ。今では、これもあまり見られなくなった。

入って左側にあったお手洗いは、応接室に変わり、右手のショップ奥にピカピカのお手洗いができている!個人的には、これが一番嬉しかった。以前のお手洗いは暗くて怖かったのでやや利用するにも勇気が必要だったのだ。お手洗いの反対側にコイン式ロッカーも設置。根津美術館と同じもの。

長い回廊を抜け展示室に入る。
明るい!むしろ明るすぎやしないかと、ここで初めて首を傾げる。床はカーペット式に変わっていた。そして、建物のもう一つの特徴、中央の中庭とそれを囲むガラスに以前あった真ん中の仕切りがなく一枚ガラスになっていた。
最初に感じた明るすぎという印象は結局最後まで変わることはなく、外光が入りすぎて、展示ケースのガラスに反射、結果、中の作品が反射により、見えない、観づらい場面が多々あった。以前、反射はここまでひどくなかったように思ったのだが。遮光フィルムも貼られているとのことだったが有効とも思えず。
矢代幸雄の東洋美術への理想、「自然の緑が陳列室の空気をも彩るようにしたい」、「自然の額縁のなかで東洋の美術は一番美しく見える」を実現したものである筈なのだが、彼が存命していたら何というだろう。
自然光は、ガラスケースなしで作品を観るのであれば有効だろうが、どこか矢代の望んだ姿とは違っているように思えた。
訪問する時間帯にもよるだろう。私が行ったのは丁度お昼時だった。

肝心の作品は開館50周年記念展に相応しく、館所蔵の名品が一挙に登場。テーマ別になっており、第一弾は日本絵画。
以下、印象に残った作品を挙げるが、何度か来ていてそれでも未だ拝見したことのない作品が中心。初めて行かれる方であれば、どれもこれも素晴らしい作品ばかりで見どころ満載間違いなし。

・寝覚物語絵巻    平安後期     国宝
料紙装飾の極み。絵もさることながら、料紙そのものの豪華さは平家納経、法華経を想起させる。

・笠置曼荼羅図     鎌倉    重文
仏画のコレクションもなかなか。中で、これが一番印象に残った。

・山水図屏風    伝周文
これが、件に挙げた観づらかった作品。折角の伝周文の山水図、もっとしっかり拝見したかった。水墨の六曲一双、雄大な山水。

・婦人像    桃山   重文
・阿国歌舞伎草子    重要美術品
桃山時代らしい風俗図。女性の着物の描写に注目。うさぎ柄は愛らしすぎる。

・婦女遊楽図屏風    六曲一双    国宝  
かの有名な松浦屏風で、漸く対面できた。やはり、状態も良く素晴らしい。碁盤の木目まで絵でひょうげんしている。女性たちの着物や髪型が桃山という時代を象徴している。金地がまぶしいが、着物の艶やかさも負けていない。

・輪舞図屏風     六曲一双
輪になって踊る様子を描く小型の屏風。これも珍しい。

・中村内蔵助像    尾形光琳   重文     全期間  
こちらも著名な、光琳のパトロン内蔵助の肖像画。

・武蔵野隅田川乱箱    尾形乾山
初見だろうか。記憶がない。乾山の箱物も良い。

・金地山水図屏風   渡辺始興  六曲一双
金具に要注目。

・源氏物語浮舟帖   重文   鎌倉
絵画だけでなく書蹟の展示もある。石山切、伊予切など、例によって料紙の美に惹かれつつ、今回はこの浮舟帖が、実に素晴らしかった。絵と書の融合。


他にも、田能村竹田、呉春、司馬江漢の珍しい墨画など、キリがない。

前期・後期と大幅に展示替えがあるのでご注意ください。
前期は11月14日まで!

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
ブログ内検索
twitter
最近のエントリ
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。