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「個室都市 京都」 高山明/Port B JR京都駅ビル

「個室都市 京都」という作品が現在、京都駅東口広場を舞台に開催されている。
現在、京都では舞台芸術の祭典『KYOTO EXPERIMENT 2010』を開催中で、本作品もそのプログラムのひとつとなっている。
「個室都市 京都」公式サイトはこちら

作品と簡単に言ってしまったが、一応「演劇」としてジャンル分けされているが、私個人としてはそのジャンル分けに非常に抵抗感を覚える。

作品の演出は、高山明氏で既に東京の池袋にて「個室都市東京」で評価を得、今回は京都を舞台に新たな展開を試みる。
なお、高山明氏は同時並行で山手線各駅に避難所を設けるという「完全避難マニュアル東京版」の演出・制作に携わっておられ、こちらも近日中に記事にしたいが、まだ二箇所しか避難できていないためもう少し時間が必要。

さて、個室都市京都は、仕組み自体は至ってシンプル。
京都駅ビル7階東広場に突如、DVDを鑑賞する個室ブースを作り出し、部屋数は12位だろうか、各部屋によって、内部が微妙に異なり、中は恐らくすべて畳敷だが、椅子が違う。
リクライニング可能なリラックスチェアだったり、マッサージ機能が付いた電動マッサージチェアだったり、シンプルなクッションだったり。
部屋が空いていれば、希望の部屋を利用できるが、基本料金は一時間で500円なので、タイミングがうまくあえば、希望の部屋を押さえられると思う。

私は幸いにもすぐに、希望していたマッサージチェアのお部屋が空いたので、そちらを利用する。
なお、個室にはフリードリンク制でコーヒーや紅茶など、マンガ喫茶のように飲物の持込可能。
そして、これが最も重要だが個室では京都駅近辺でインタビューされたおよそ200名分のDVDを鑑賞するのだが、一度に五本まで持ち込み、観終わったら返却してまた5本を選ぶシステム。
インタビューされている人によって一本あたりの長さは異なるがほぼ五分前後。従って、ー時間だと10本は鑑賞できる。

問題はズラリと並ぶDVDのどれを選択するかだろう。
DVDのパッケージにはインタビューされている人物の上半身の写真がカバーリングされているが、情報はそれだけ。

いかにも濃そうな人物を選ぶか好みの異性のものを選ぶかは、鑑賞者に委ねられている。年齢、性別、国籍すべて様々。

私はできるだけ、属性に偏りのないように選んだつもりだったが、今思えば、もっと冒険しても良かった。内容が無難なものが多かったから。

インタビュアーの質問はまるで脈絡がなく、
通天閣と京都タワーのどちらが好きか?
京都駅にはよく来るか?
京都の駅ビルについてどう思うか?
今、一番会いたい人は?
あなたには守るものがあるか?
国際結婚についてどう思うか?
自分の家族であっても国際結婚は構わないか?
外国人が日本で働くことをどう思うか?
昨日の今頃なにをしていたか?
インタビューの御礼として貰う500円を何に遣うか?
あなたの夢は?
あなたは誰かに愛されていると思うか?
今後、戦争が起きると思うか?
天皇は京都に戻った方が良いと思うか?
今朝の朝食は何だったか?
東西南北のうち好きな方角は?
その方角を選んだ理由は?
どの季節がいちばんすきか?
その季節を選んだ理由は?

などなど矢継ぎ早に聞かれる。そして、「さいごにあなたは一体誰ですか?」という質問でしめくくられる。

個々人の回答や態度の差違も興味深いが、私が最も驚いたのは好きな方角。
私が選んだインタビュアーのうち男性はほぼ全員が北を好きだと言っていた。女性は逆に南と北に別れる。東西に至っては、誰1人好きと回答する人がいなかったのにも驚いた。また、その方角が好きな理由も聞かれるのだが、回答は千差万別でしかも曖昧なものが多かった。
北には人類が、殊に男性が惹かれる何か原始的な要素が潜んでいるのだろうか。

これらのインタビュー映像を通じて思い出したのは、今和次郎の「考現学」である。
高山氏本人の意図はこの際、脇に置いておこう。
様々な問についての回答を聞いていると、社会学的アプローチ、かつ、都市論、そして現代という時代に生きる人間像をあぶり出しているように思えてならない。
それらのインタビューを聞いている鑑賞者本人もいつしか、自分だったらどう答えるだろうと無意識のうちに考えてしまうだろう。

鑑賞は次の予約者がいなければ延長も可能で、30分で200円。

そして、この後希望者にはオプショナルツアー(ツアー代金は別途1000円)が用意されている。
3名集まると出発するが、結局1人ずつ時間差で動き始める。
今回は、イヤホンから流れる声の主の誘導に従って、ツアーを開始するのだが、これ以上書くとネタばれになって、面白くないので詳細は割愛する。
私個人の感想は、私の知らない京都が見えたこと。
何十回と京都駅には来ているけれど、これまで知らなかった場所や、見方があったのだと、そして、京都ならではの誘導トークも良かった。

個室都市京都は、舞台が終了してもなお、続いていくように思う。全部のDVDの中で一番人気はどれだったのかや参加者の感想を分析しても面白そう。

京都駅に来たら、ふらっと立ち寄ってみるのもこの舞台には相応しい。ぜひとも、気軽に体験を。
予約は、こちらのサイトより可能です。⇒ http://compartment.shop-pro.jp/

*11月21日まで開催中。

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