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「和田淳と世界のアニメーション」 シアター・イメージフォーラム

wada

11月20日から渋谷と表参道のちょうど真ん中に位置するシアター・イメージフォーラムにて「和田淳と世界のアニメーション」が11月26日まで7日間限定で上映されています。
詳細は、以下主宰のCALF公式サイトをご覧ください。
http://calf.jp/wadaworld/home.html

プログラムはAプログラム、Bプログラムと2種類用意され、昨日より1日交替でAプロ、Bプロを上映。毎回、上映前にゲストと和田監督とのトークがあります。各プログラム13作品、76分、75分の上映時間です。
昨日の初日は上映後に、CALF(アニメーションレーベル)主宰のお一人である土居伸彰氏と和田監督とのトーク。
なお、土居氏は先日、京都賞受賞記念のワークショップにてパネリストのお一人として参加されていて、ケントリッジへの鋭い質疑応答に敬服したばかり。

そして、本日は、公開中の映画『ゲゲゲの女房』鈴木監督とのトークがあり、『ゲゲゲの女房』では映画中のアニメーションで和田さんと大山慶さんが協力されたご縁で、同映画で使用したアニメーション制作秘話などのお話が伺えました。

さて、各プログラムの上映作品はCALFの公式サイトをご覧いただくこととして、私の感想を簡単にまとめてみます。なお、私は和田さんの作品を拝見するのは今回初めて。今年、ロシアのノルシュテイン監督の展覧会を神奈川県立近代美術館葉山館で拝見して以来、俄かに短編アニメーションの魅力にとりつかれたアニメ新参者です。

<Aプログラム>
アニメーションの魅力のひとつは、まず描画、キャラクターの絵の魅力が大きい。和田さんの作品は細い線と、基本的に顔が大きい割に目・鼻・口などパーツが小さめ。今回は初期の作品から順に上映していたので、キャラクターの変遷もよく分かった。初期の作品より、やはり近作のキャラクターの方が親しみやすくて、ほのぼのした感じがある。

和田作品は全部で7作品。中でも圧倒的に面白かったのは『春のしくみ』2010年。これは最高でした!場内からも思わず笑いが何度か会ったほど。こういう発想がどうしたらできるんだろうと思う程、予想外の動きをしてきます。
あと、私が好きだったのは象が登場する『係』2004年。ペチペチっていう音は、和田さ自身がご自分の身体を使ってどこを叩けば一番それらしい音がするだろうと実検し、選ばれた効果音が配される。
そして、そのペチペチという音が、映像以上に印象に残る不思議な作品。ペチペチと象の身体に貼られるシールのイメージだけが私の記憶に強く残った。
『やさしい増え、鳥、石』2005年はわずか3分30秒の作品だが、これも身体感覚を伴うような描画とどこかおっとりした間合いで、観ていてほんわかする。
和田さんの作品は、このほんわかさとちょっとキモイ所の組み合わせとバランスが魅力ではなかろうか。
もちろん、あの太っちょいキャラも好きです。

海外作品の方では、『ミラマーレ』ミカエラ・ミュラー(2010年クロアチア/スイス)。水彩で描かれたコマ撮りだろうか。やっぱり、絵の魅力がこの作品は優っていた。スピード感もあるし、あっという間の8分だった。

和田さん自身も「よく分からない」とおっしゃっていたフランスの『悩ましい愛撫』ジェレミー・ブラー(2009年)。巨大な顔面がクローズアップされるのですが、この顔が液体のようにぐにゃぐにゃと変化する様が気持ち悪いようで、触感的でとにかく不思議な作品。でも絵なのか、人形なのか、キャラの魅力があった。
『オオカミたち』ラファエル・ゾンマーハルダー(スイス・イギリス2009年)はモノクロで、線のしっかりした描画で、ストーリーはラブストーリーなんだけど、悲しい結末だったが、大人のアニメーションという感じで個人的にはこれも好み。

<Bプログラム>
和田作品の中では、『このマヨネーズはゆるすぎる』2002年、『kiro no hito』2003年『そういう眼鏡』2007年の3作品が特に気に入った。
中でも『そういう眼鏡』は羊が沢山出て来て、羊と人間が一体化したり、生えて来たりとメタモルフォーゼと身体運動の面白さ、これも発想と映像化が見事に上手く組み合わさった映像作品になっていた。

『kiro no hito』はモノトーンの映像の中で、突然赤いイアリングと口紅の色が映えて、女性をよく観てるなぁと感心してしまった。そして、おばあさん風なのに、なぜか全員ランドセルしょってるのが笑える。

世界のアニメーションはBプロも魅力的な作品が多く、中で特に印象深かったのは『ベニーニ』エリ・ヴォリネン他2名(フィンランド)2009年。男の脇から突如エイリアンのようなつぶらな瞳をした分身が生えてきたら、あなたはどうする?男と分身は仲良く暮らしていたのに、ある日、シャボン玉を作って窓辺で遊んでいたら、悲劇が・・・。切ないお話だった。

もう1つは『オルソリャ』ヴェラ・セデルケニイ(ハンガリー・2009年)。逆立ちしないと生きていけない女の子のお話。でも、これってハッピーエンドだったような。
『生命線』アンジェラ・シュテフェン(ドイツ・2009年)はストーリー性より絵画性が目を惹いた。次々と移り変るハリネズミの身体の紋様が面白い。
・・・て、どれもそれぞれ面白いし、見どころがあるので、もうこれは自分の目で確かめてみるしかないでしょう。

短編アニメーションの魅力にとりつかれます。しかし、上映順序とか練りに練ってらっしゃるでしょうね。特に世界のアニメーションは順番が変わると印象も変わってくるかもしれません。

11月26日まで21時~のレイトショーです。
ハーブ&ドロシーの後の上映だと思われます。併せてみるのも吉。
なお、シアター・イメージフォーラムは整理券制です、今回の上映会場の定員は108名。お早めに。

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