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「アンドリュー・ワイエス展 オルソン・ハウスの物語」 埼玉県立近代美術館

waiesu

埼玉県立近代美術館で12月12日まで開催中の丸沼芸術の森所蔵「アンドリュー・ワイエス展 オルソン・ハウスの物語」展に行って来ました。

アンドリュー・ワイエスと言えば、ニューヨーク近代美術館が所蔵する≪クリスティーナの世界≫1948年がつとに有名。2009年に惜しくも亡くなったが、ちょうど亡くなった頃、愛知県美術館で「アンドリュー・ワイエス展」が開催されていて、私もここで初めてワイエスの世界に触れた。

今回は、この≪クリスティーナの世界≫に描かれている女性クリスティーナ・オルソンと弟のアルヴァロが住むオルソン・ハウスは重要なワイエスのモチーフとして30年にも亘り描き続けられ、「オルソン・シリーズ」と呼ばれている。
埼玉県朝霞市の「丸沼芸術の森」が所蔵する約200点の水彩・素描による「オルソン・シリーズ」はワイエスの創造の原点を伺い知るものとして、世界的に高く評価されているが、本展は「丸沼芸術の森」が所蔵するワイエスコレクションの全貌を紹介する最初で最後の機会となるものです。

これが行ってみて分かったのだが、何とまさに全貌で展示作品数は238点!
なぜ、全貌を紹介する最初で最後の機会と美術館側が言い切っているのかは不明だが、丸沼芸術の森は常設展示はしておらず、今回の企画展は2000年から始まった丸沼ワイエスコレクションによる国内外での展覧会並びに、丸沼芸術の森でのワイエス展&フォーラムの10周年を記念するものでもあるようで、238点すべてというのは、日本初とのこと。(参考)丸沼芸術の森blueberryのワイエスブログより⇒http://marunuma-artpark.sblo.jp/
行って良かった、会期に間に合って良かったというのが正直な感想。

展覧会というより、「オルソン・ハウスの物語」という絵物語を展示を通して見せてもらった。作品の合間合間に、絵本のような物語風の絵詞が書かれているのがとても良かった。作品解説より、今回の展示には合っていたと思う。展示に没入できるのに効果的だったことは間違いない。
作品を1点、1点眺めていくうちに、オルソン・ハウスの様子や、周囲の風景、草の香、風の音、家畜、クリスティーナと弟のアルヴァロの生活の気配。
そういった諸々すべてのものが、水彩や素描とともに感じられる。

いつしか、自分もオルソン・ハウスの近くに訪れたようなそんな錯覚に陥るのだ。

完成した作品を眺めるのも勿論良いけれど、今回のように完成作に至るまでの膨大な素描や水彩、習作をワイエスが丁寧に何度も何度も積み重ねた上で、あの「クリスティーナの世界」他の作品を描き上げたのだと思うと感無量。
特に、水彩作品は、それ自体完成作と言っても良い程の出来栄えで、テンペラとはまた違った魅力がある。

気に入った水彩作品のタイトルだけ挙げておく。なお、作品サイズや技法まで記載された作品リストが丁寧に作成されているので、メモを取るのにとても助かった。これは保存しておこうと思っている。

・≪穀物袋≫1961年
・≪「石舟」の上のバケツ≫1957年
・≪じゃがいも袋≫1958年
・≪オルソン家の朝食≫1967年
・≪オルソンの家≫2008年
・≪物置のドアの前のバスケット≫1968年
・≪オルソン家の終焉≫習作1969年 テンペラ、ボード

2009年に観たワイエス展より、ひとつの物語を見せてもらったようでしみじみと感じ入ることができた。

図録は作品番号121~238には掲載されていないが、印刷は美しく光沢のない紙質で確か1800円だったと思う。

なお、企画展鑑賞後は必ず常設展示をご覧いただくことをお薦めします。
今期の常設展示では、ドラクロワ「聖ステパノの遺骸を抱え抱き起こす弟子たち」やピサロ、モネ、ルノワールら印象派の作品に混ざって、キスリング「リタ・ヴァン・リアの肖像」、ポール・デルヴォー「森」などの西洋絵画をはじめ、日本画の名作が多数展示されている。
橋本雅邦「長江晴楼図」1895年、横山大観「漁村曙」、下村観山「巌に鳥」1915~1916(六曲一双)、菱田春草「湖上釣舟」1900年(屏風二曲半)、小茂田青樹「秋叢」、速水御舟「夏の丹波路」1915年。
御舟は珍しいごく初期の20代の作品、また観山の作品は畳に座ってじっくり鑑賞できる大作です。

*12月12日(金)まで開催中。巡回はありません。ワイエスファンの方はお見逃しなく。

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コニー様

埼玉は名古屋から遠いけようでそれ程でもないかも。
でも図録なら取り寄せられると思います。
良い出来栄えだったし、1800円だから買ってしまえば?
送ってくれると思います。

行きたい!

ワイエス、私も昔からファンで、愛知県美術館の展覧会にも行ったんですよ。
むっちゃくちゃ行きたいけど、埼玉は遠い・・・。
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