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「セーヌの流れに沿って 印象派と日本人画家たちの旅」 ブリヂストン美術館

SEINU

ブリヂストン美術館で開催中の「セーヌの流れに沿って 印象派と日本人画家たちの旅」に行って来ました。
詳細はこちら

この展覧会は、ブリヂストン美術館とひろしま美術館との共催で開催されているため、単独館のコレクション作品だけでなく、両館コレクションに加え、他館からの作品借り入れもあり非常に充実した内容となっています。
企画展での出展作品数だけで何と138点。
この他、いつものように第2室でコレクション展示も行われています。

見ごたえがあるので、充分時間に余裕を持ってお出かけされることをまずはオススメします。

本展では、セーヌ川流域を5つの地域に分け、それらを描いた印象派の作品を中心に、日本人画家たちの滞仏作も含めた19世紀半ばから20世紀にかけての作品群を紹介。近代絵画の歴史を地理的にたどるとともに、セーヌ川が画家たちによっていかに表現されてきたかについても展観するものです。

という、上記企画展主旨の視点が面白い。
単にフランスに留学した作家たちの作品を並べるだけでなく、セーヌ川を旅するように、各地にまつわる作品を描いた作品でセーヌ川流域も併せて紹介し、企画の勝利。

第1章セーヌ上流とロワン河畔
いきなり、間もなく閉館するサントリーミュージアム天保山所蔵「サン=マメスの平原、2月」1881年が登場。
シスレーが描いたサン=マメスの風景画が3点出ていたが、私としては天保山の作品が一番好き。

この後、明治期に渡仏した日本人画家の作品が続く。
今興味があるのは浅井忠。彼のデザインに関する仕事に一番関心があるが、ここではやはり著名な「グレーの洗濯場」「グレーの橋」などが紹介されていた。浅井は43歳!でフランスに2年間留学。他作家と比べ、やや遅いが、その意気込みを評価したい。

大原美術館所蔵の児島虎次郎の抒情性の強い作品、東京藝術大学所蔵の岡田三郎助「セーヌ河上流の景」はモネの影響だろうか、どこか似ている。

第2章 セーヌと都市風景
・アルベール・マルケ「ノートルダムの後陣」1902年 愛知県美術館
愛知県美は何度も行っているので、恐らくこの作品も観たことはあると思うが、記憶にない。少し離れて鑑賞すると近くから観たのとで印象が変わる。

マルケ箱の他、「ポン・ヌフ夜景」1902年サントリーミュージアム天保山他1点と、いずれも良い作品ばかりだった。

・出島春光 「ノートルダム寺院」1932年頃 彩色 絹 個人蔵
出島春光の名前は今回初めて知った、非常に美しい線を描く作家。日本画なのか洋画なのか、今回最も印象深かった作家の一人。

・小野竹喬 「セーヌ河岸」 インク、着色 笠岡市立竹喬美術館
敢えて日本画らしからぬ技法で描いたセーヌ河岸だが、小野竹喬らしさ溢れる。小野竹喬は日本画家でなくても必ず活躍し評価されていただろう。

ポール・シニャック「パリ、ポン=ヌフ」1902年 ひろしま美術館
このシニャックは素敵だった。他にポン=ヌフを描いたひろしま美術館蔵のピサロの作品も良かった。

・アンリ・ルソー「バッシィの歩道橋」1895年 サントリーミュージアム天保山
またもやサントリー天保山。閉館したらこれらの所蔵品は大阪市に寄贈されるのか?それともそのまま東京のサントリー美術館で展示もありえるのか。しかし名品を沢山所蔵されている。

・蕗谷虹児 「挿絵原画(巴里の散歩)」「巴里哀唱」
蕗谷の作品は第4章にも登場する。ここでは蕗谷の挿絵を紹介。

他にルノワール「トリニテ広場」、ボナール「ピガール広場」などあり。
しかし、いいなと思う作品はブリヂストン美術館所蔵品が多かったのも印象的。

第3章 印象派揺籃の地を巡って
・ポール・シニャック「アニエール、洗濯船」 上原近代美術館
シニャックらしい明るい色彩と光溢れる画面構成。
ここでは、モネとヴラマンクの作品が多く紹介されていた。村内美術館所蔵ドービニー「アンドレズィの夕暮れ」1867年は、存在感溢れる作品。バルビゾン派の作品の重厚さはやはり代えがたい。これがあるだけで展示がしまる。

第4章 ジヴェルニーと藝術家邨

再び日本人画家の登場。正宗徳三郎、金山平三、森田恒友、土田麦僊、跡見泰、そして蕗谷虹児である。
御茶ノ水図書館所蔵の「ヴェトゥイユの風景」は名品。絹に彩色されている。
非常に貴重な作品。

第5章 セーヌ河口とノルマンディー海岸
やはりここでもモネ作品登場。他にはカイユボット「トルーヴィルの別荘1882年、ラウルデュフィ、クールベ「エトルタ海岸、夕日」新潟県立近代美術館、万代島美術館蔵はクールベにしてはおとなしやかな作品。

宮本三郎「エトルタの海岸」、華月泰男「エトルタ」、高畠達四郎」などみなエトルタの風景を描く。それだけ魅力ある土地なのだろう。

*12月23日まで開催中。お見逃しなく。
この後、ひろしま美術館に巡回予定。

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ブリヂストン美術館で「セーヌの流れに沿って」展を観た!

「セーヌの流れに沿って」展、チラシ 「ブリヂストン美術館」正面玄関 ブリヂストン美術館で開催されている「セーヌの流れに沿って 印象派と日本人画家たちの旅」展を観てきました。ブリヂストン美術館、エレベーターで2階に上がると、そこは彫刻ギャラリー

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