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「via art 2010」 シンワアートミュージアム 

via art

シンワアートミュージアムで12月25日(土)まで開催中の「via art 2010」に行って来ました。

via artは、「社会とアートをつなぐ」をコンセプトに掲げる学生運営のアートイベント。今年で4年目を迎え、美術業界以外からの著名な審査員を迎え、応募者の中から37名を選抜し入選作品を展観します。この37名の中から、審査員賞、KURATA賞などの各賞受賞者(13名)が更に選ばれ、後日入賞者の展覧会も開催される予定です。

私は、「via art 2009」入賞者展を今年拝見し、初めてこのイベントの存在を知りました。

今回はまず入選者37名の作品を拝見。
ごくごく私的な嗜好での視点ですが、気になった作家さんは次の通りです。

・足立篤史 作品は4点 「記憶~KAITEN~」「物語~YAMATO~」「BIG BOY」「deuy chevaux 2cv」全て2010年
彼の作品には、驚くと共に感心しました。
素材はケント紙+海外雑誌や英字新聞、そして戦記小説など。
新聞や小説を材料にした極めて精密な戦艦や車の模型です。一番大きなものは戦艦「回天」ではないでしょうか。
「大和」も大きかった。
戦艦シリーズは、戦没者(兵士)の写真が掲載された新聞か小説の一部を敢えて見えるように加工し、そこに古びた感じのニュアンスまで紙に付けてから立体化している。
その精巧さと技術には舌を巻きます。ぜひ、うらわ美術館あたりに所蔵してもらいたい、本を使用したミクストメディアでした。欲しい。。。戦艦マニアだったら、たまらないでしょうね。
彼はまだ東京造形大学彫刻科の1年生。これからどんな作品を展開して行くか非常に楽しみです。
なお、作家さんご本人のサイト(↓)もありますので、作品画像はそちらをご参照ください。
http://exprime.exblog.jp/
・清水総二 「Zurich」シリーズ油彩3点 2010年
私の好みは一番左にあったもっとも大きなペインティング。
ご本人がいらっしゃったので、お話を伺った所、写真の一部をクローズアップして描いた作品。写実というより、ソフトフォーカスが入ったようなぼかし方が特徴。あとは、たまたまかもしれないが、チューリッヒの街の色、色の使い方が素敵でした。あまりにぼかしが強過ぎると、作品が曖昧になって平凡に見えてしまう所が怖い。
なお、via artでは5千円以下で購入できるコーナーもあり、彼はそちらにも1点作品を出していたが、これは実見作品第1号ということで、写真をキャンバスに謄写し、その上からペインティングした作品で、前述の入選作品とは技法・アプローチとも全く異なる。

・大石麻央 「名前を教えてあげる」「ほんとうにこわいこと」
彼女は今年の8月7日~29日まで開催されていたTWS本郷での「TWS-EMERGING2010」に出展されていたので、記憶に残っていた。この展示は拝見したが、記事には書かなかった。
今回は、TWS本郷で展示していた作品とは異なる新作2点。8月に観た作品より技術がレベルアップしていると思った。特に「名前を教えてあげる」はまるで人間が動物の顔をかぶったまま横たわる。その横たわる寝姿が非常にリアルで、ご本人曰く「たぬきの死体を人間化したもの」???いまひとつ意味不明でしたが、死体だとしたらちょっと怖い。気になるのは、顔がタヌキに見えなかったこと。
2点とも動物の顔を毛糸や紙粘土、ニードルフェルトで制作するいわゆる手芸的ぬいぐるみ作品だが、目は樹脂なのか、瞳が3段階に赤く着彩されていて、それも怖さを増していた。
一見かわいいだけに、かわいらしさの中に潜む怖さが余計引き立つ。

・山田優アントニ 「three passengers」「driver」「woman passengers」「last train」の4点。
テンペラと油絵具でのペインティングは、中世の宗教絵画風で独特の個性が出ている。
好き嫌いは別として、確固としたオリジナリティができつつある。
愛知県立芸術大学在籍中。地元の学生さんだけに応援したい。

・吉野もも 「関係」
吉野さんは、前述の2009年のvia artの受賞者展で既に拝見している。その時に観た作品と同じような「曲面」2010年というタイトルのものより「関係」2010年が良かった。
錯視効果を利用した平面なんだけど立体。ちょうどその中間を狙った作品。

・水代達史 金工作品が全部で6点。
特に「夜の住人」「Fry JAPAN!!」「Sweet trap」「カモフラージュ」が良かった。
様々な技法にチャレンジして、今はいろんな方向性を探っているのだろう。個人的には金魚が飛行機になったような「Fry Japan!!」2009年「カモフラージュ」2010年がとても好き。
前者は金工とは思えないような軽さを作品に感じ、「カモフラージュ」は紫檀と銅と銀の組み合わせがシック。
東京藝大金工科在籍中。七宝作品もあったし、まだまだこれから進むべき方向を見定めて行くほんの通過点何だろうなと感じた。
特に工芸は、やはり経験年数によって技術向上がどんどん図られるので尚更である。

・佐藤 学 「☆と糸と新月の川」
大画面の日本画で目立っていた。画面の作り込みが凝っていて、その質感も見どころのひとつ。
糸のような細い線、新しい日本画の潮流を作れるや否や。もうひとつ個性が欲しいところ。

・豊島 尚 「neon sign 01」「neon sign 04」
グラフィック的なペインティングで面白いと思った。
この作家さんは、将来的にデザインの方に進まれるのかそれともペインティングでやっていくのか。

・木々つばさ 「サヨウ」2010年 シルクスクリーン「シザ」ミクストメディア」2010年

新しい版画の方向性を観た。これまで版画といいつつ立体に近い作品、例えば小野耕石さんや芳木麻里絵さんを観てきたけれど、彼女の作品の場合、版画にあたる部分が薄い被膜、例えていうならせみやちょうが脱皮する直後の白い抜け殻のような立体感があった。
もう1点は、逆に極めてシンプルなシルクスクリーンだが、画面構成が美しい。

・小口祐輝 ペインティングが3点
「聳峙」2009-2010年が素晴らしかった。アクリル、油等々、画材に様々なものを使用してあの色、あの質感を出しているのだろう。これは是非、実作を見ていただきたい。圧倒的な迫力。東京藝術大学大学院在籍中。

受賞者の名前と在学中の学校名はvia artの以下サイトに掲載されています。
http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rlz=1T4GGLL_ja&q=via%e3%80%80art

*12月25日(土)10時~17:45 入場無料

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運営局です!

お越し頂き、ありがとうございました。
via art 2010運営局です!

おかげさまで、今年も無事終えることができました。

出展された作家はまだまだ活躍していきますので、応援のほど宜しくお願いします。

ありがとうございました。

また、機会がございましたら、是非ご覧ください!
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