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「トランスフォーメーション」 展  東京都現代美術館

transfomation

東京都現代美術館で1月30日まで開催中の「トランスフォーメーション展」に行ってきました。

この展覧会のテーマは「変身・変容」をテーマに人間とそうでないものとの境界を探るものです。

「近代芸術が人間の思想をもとに進められている。近代芸術に対する批判。無意識を無視しているのではないか。
日本では変身の話が多い。大きな文化の違い。創造力の幅の違い。
自分の考えがどこまで広がるか。」
以上は丸の内カフェでキュレーターの長谷川裕子氏が本展に関する講演を行った際にお話されていたことです。

出品作家は、実に多彩な顔ぶれで21組  15カ国。
出品作品の8割が映像なので、まともに観ると時間がとてもかかる。
映像苦手な方は最初から覚悟して行かれた方が良いです。更に、ヘッドホンが必要な作品がいくつかあるのに、肝心のヘッドホンが1つしかないとか。今日は空いていたので良いですが、もう少し混雑していたら、まともに観賞できる展示状態ではない箇所も多数あり。特にひどいのは、マシュー・バーニーの展示室で詳細は後述します。

・パトリシア ピッチニーニ  1965年生まれ  オーストラリア
非常に精巧な生きものを彫刻で作るアーティスト。
《sandman》溺れているうちにエラができる。日常の延長。気付いたらエラができる。あの映像でエラが首に出来始めたのに気づかなかった。後で思い出したが後の祭り。

・及川潤耶  1983年生まれ 
サウンドパフォーマンスで真っ暗な部屋で聴く出品作《transfomation》2010年は、これまで聴いたことのない音の流れ。
立体的でもある。思い出したのは、ジャネット・カーディフらの作品
及川の声が電子音によって変容するが、彼と山川冬樹のパフォーマンスをはやっぱり観たかった。

・トゥンガ  ブラジル  1952年生まれ
猫と一体になってヒゲをそる。《キメラ》2004年は少し観てもういいやと思った。私には面白くなく退屈。

・パールティ・ケール 1969年生まれ インド ニューデリー在住
変容というテーマをもっとも表現できていたかもしれない。
・ジャガンナート・バンダ 1970年 インド在住
《叙事詩》にはヒンズー教の古代神がモチーフとして登場する。布を使用して絵画と組み合わせるコラージュ風作品は非常にインドのアーティストらしさが現れていた。動物と神々との寓意的使用にも注目。

「悪業を重ねる度に変容していく。動物や鳥の中に人間の姿はない。インドのアーティストには宗教的なものからなのか変容の考えが根底にあるとのことだった。変身の願望。ある意味野生的なものが内在。
人体彫刻がどんな意味を持つのか。木に変身していく様子。
トランスフォーメーションは一瞬をとらえている。」これも長谷川氏の講演でのお言葉。

・小谷元彦
本展出品作は東京芸大在学中の作品。《僕がお医者さんに行くとき》1994年は自分の体の一部のイメージが拡大し変容。自分の体についた吹出物を表現している。それにしても、可愛らしい作品タイトル。

・フランチェスコ クレメンテ  1952年生まれ
以前ある古本屋でクレメンテ展の図録が素敵だったので買ってしまった。実作品を観たのは初めて。体の一部が動物と合体した自画像を多く制作しているそうだが、図録を観てみると身体に言及した作品が多い。その中の一部に動物が登場しているようだ。

・ジャジア・シカンダー  1969年生まれ パキスタン生まれ
「ドローイング。様々なものが合体する。アニメーション。ミニアチュールペインティングは細密画。脱構築 コンストラクション。
アニメーション、線が得意、時間性。イマジネーションの緩急。固定した形としてとどまらない。」というのが長谷川氏の解説。
イメージの増幅が凄かった。

・マシューバーニー 1967年生まれ  アメリカ
医学で身体変容。映画《クレマスター3》2002年(180分)に関する写真と彫刻も併せて展示しているが、肝心の映画を観ないことには何のこっちゃではなかろうか。
バーニー最新作は再生をテーマに作る。
この展示室は最悪な状況。3時間もの映像は作品を上映しているというのに椅子ひとつないどころか、スクリーンではなくテレビモニター2つが上に吊るされているだけ。
バーニーの映画を目当てに来場している人がいたら愕然とするような状況。それでも観始めたらやめられなくなって、つまり面白いのだ。座り込んで観るしかなかった。今日はジーンズで良かった。カバンを座布団代わりに。
でも、今日観た映像では一番インパクトが強かったし、展開が読めずスリリングかつスリラー。しかし何より気持ち悪いものを映していても映像が美しかった。

・石川直樹  1977年生まれ
文化人類学的視点で写真を撮影。今回は、エベレスト登頂の映像と写真。

・ヤン ファーブル
映像は意味不明。後半の自画像彫刻くの変容性はファーブルらしい。

・高木正勝  1979年生まれ
鳥は四原色で観た世界。恐竜が先祖。鳥の目で観た映像《イネメ:1、イヅミ》《イネメ:0、エウラン》を本展のために制作。
これは良かった。四原色の世界がこれだけ多様に繰り広げられているのか、鳥の目も悪くないかも。視覚世界に吸い込まれるような印象を
受けるた。

・マーカスコーツ  
病気で来日できず。作品は音声を介した変容の試み。しかし、ヘッドホンの数が1つか2つ?しかない。混雑したら、まるで鑑賞できない。この展示方法も不満。

・AES+F  ロシア  1950年代生まれの4人グループ
《last  riot  最後の暴動》2007年  どこにもない場所の実現。CGを使用したアニメーションだが、3面スクリーンとこちらはスペースも音響もバッチリ。でも内容は今ひとつ。

・スプツニ子  1985年生まれ  現在ロンドン在住
3つの映像作品。これは面白かった。彼女のこれからの作品は非常に楽しみ。ジェンダーを扱いつつ、テンポ良い音楽とともに見せてくれる。実際に撮影に使用したと思われる小道具も併せて展示。《 生理マシーンタカシ》の場合  女性にとってエッセンシャルなものを男性に体験させる。他に《寿司ボーグ☆ユカリ》《カラスボット☆ジェニー》いずれも2010年制作、特に前者は人間とサイボーグの関係以前に海外における寿司=日本の図式化に意識が向いた。

・ガブリエラ ・フリドリクスドッティ 1974年  アイスランド在住
《バーセイションズー四部作》は東西南北をテーマに4編の映像。北をイメージした作品が一番凄かった。自然と人間の一体化。

・ヤナ・スターバック  1955年生まれ カナダ  
  犬の視点で見たヴェニスの映像。こちらも3面スクリーン。映像としては美しいがインパクトはなし。解説がなければ犬の視点で観た映像とは分からず。

・アピチャッポン・ウィーラセクタン  1970年生まれ チェンマイ在住
あいちトリエンナーレの映像プログラムでも彼の作品は数本観てそのいずれもが異なる雰囲気で、作品の方向性が見つけづらかったが、その分興味を惹かれる映像作家であった。今回は、新作2010年《木を丸ごと飲み込んだ男》2010年はジャングルに繁茂するツタと戦う森のレンジャーがテーマ。シダの繁殖とドラッグの関連性。
これは難解。

・サラジー   アメリカ
通路にサラらしいインスタレーション(ミクストメディア)。この作品と変容の関係性は見えない。

・イ・ブル   韓国
今年個展が開催医される予定のイ・ブル。
植物と昆虫が合体した様なオブジェがアトリウムに釣られている。透明なビーズのようなものを使用した作品はキラキラ光って、白のオブジェよりこちらの方が好き。

・サイモン・バーチ 香港
間もなく広島市立現代美術館で個展が開催医される予定されるサイモン・バーチ。展示室内の中央に立つと四面に映写される虎が周辺を回る。結構この作品は気にいった。トラに観られている自分。いつもの動物園のトラの立場との逆転の体験。

ところで、1月3日は浅井裕介による描き初めのパフォーマンスが開催された。
13時から始まって14時10分過ぎに完成。縦は何メートル、10メートルくらいあったか?の和紙に墨汁で大胆にいつものようなドローイング描き初め。他に2人のパフォーマーが和紙の周囲をダンスしつつパフォーマンスして花を添える。この企画、観客みんな大喜びで盛り上がりました。

完成した作品は、私が帰る頃、ドライヤーを使用して必死に皆さんで墨を乾かしておられました。せっかくなので館内にぶらさげて展示していただきたいなと思います。

今回は常設のピピロッティ・リストの特集が凄かった。
MOTの常設は侮れない。3階のアンデパンダンの特集も良かったし。常設だけ再訪しよう。
「オランダのアート&デザイン新・言語」は入場料と内容が比例していないように思った。30分足らずで退出。
こちらも1月30日まで。

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