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「これは本ではない-ブック・アートの広がり」 うらわ美術館 

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注:チラシ下部が切れているのは、元々こういうデザインによるものです。

埼玉県立近代美術館を訪れたら、ぜひお薦めしたい展覧会がもうひとつ。
1月23日(日)までうらわ美術館で開催中の「これは本ではない-ブック・アートの広がり」展です。

埼玉県立近代美術館は北浦和駅から徒歩3分、うらわ美術館はお隣の浦和駅から徒歩5分程度。
浦和ロイヤルパインズホテルが入っている浦和センチュリーシティ3階にあります。

うらわ美術館は、「本をめぐるアート」を収集の柱としており、現在本に関する作品のコレクションは1,000件を超えているそうです。
本展では、収蔵作品に加え、ブック・オブジェの数々や中堅・若手作家のインスタレーション作品を紹介しています。
これらを通して「本ということ」の見えない側面に迫ろうとするものです。~チラシより引用。

昨年の同館で開催された開館10周年記念「オブジェの方へ-変貌する「本」の世界」展で、目を見張るようなブックコレクションの数々が紹介されており、この図録はあっという間に完売。図録もさすが「本」にこだわる美術館だけあって、ビジュアル的に優れた大版サイズ。訪問時には完成していなかったので、後で買おうと思ったら完売と言われ呆然。漸く、昨年末に古書店で見つけた時は驚喜した。ちなみに値段はプレミア付いてましたが入手できたことが嬉しかった。

そして、迎えた今年は一体どんな「本をめぐるアート」が飛び出すのか期待で一杯。
出品作家は、荒木高子、遠藤利克、柏原えつとむ、河口龍夫、カン・アイラン、長沢明、西村陽平、福本浩子、三島喜美代、村岡三郎、八木一夫、吉増剛造、若林奮、渡辺英司(50音順)。

荒木高子、遠藤利克は昨年の展覧会にも出展、特に遠藤の本を燃やした真っ黒なコールタールのようなオブジェは忘れられない。

今年、私が一番印象深かったのは、カン・アイランの部屋。
カン・アイランはヴァンジ彫刻庭園美術館でも昨年個展が開催されたが、今回の方が展示室1部屋に作品が凝縮されており、カン・アイランの世界を展示室全体に作り上げていたように思う。
≪Open Book-Holly Bible≫2010年、≪The Sublime≫2009年、そして≪TV Book-般若心経≫2008年など。
いずれも韓国のポシャギをモチーフとして使用されている美しい色で発光する本は、本と私たちの関係を再度問いかけて来るようだ。
美しく光るTVモニターに映し出される僧侶の姿は、文字ではなく映像で般若心経の精神を伝える。

・長沢明
彼は日本画家として著名で、個人的には長沢の日本画も好きだが、木を素材としたブックオブジェを制作しているとは全く知らなかった。
日本画家による木製ブックオブジェや本にコラージュした作品は1997年の1年間のロンドン留学の際に見た大英博物館での書物の堆積圧倒され、本の存在感を表現したかったようだ。
特に、本にコラージュした作品は、全部持って帰りたくなる誘惑にかられる。
それほどまでに素敵だった。瀧口修造がこれを観たら果たして何と言っただろう。
これらの作品は全て、作家蔵になっていたのも気になる。

・柏原えつとむ
未知のアーティスト。≪THIS IS A BOOK.≫1970年は、本に本への問いかけがシルクスクリーンで刷られており、限定100部で発行された。1973年に改訂版として発行されたものはオフセット印刷で本文の用紙も黒から灰色に変更されているそうだが、改訂版の展示はない。
が、観ずとも初版のビジュアル的美しさは改訂版の比ではないだろう。

全頁にわたって「これは本である」と様々なフォント、デザインでシルクスクリーンが施されていて、展示されているのは見開き2ページ分だけだが、図録に派16種類の見開きが掲載されている。

・三島喜美代
≪20世紀の記録≫2010年は新聞や雑誌をそのまま陶土に印刷したようなレンガブロックの山。他には、少年・少女漫画雑誌、サンデーやコミック、果ては折り畳まれた新聞紙を陶芸作品でまんま制作した作品≪Comic Book≫1976年、≪WORK-96A≫1996年。
本物そっくりで紙を陶で表現する限界に挑戦している。

・福本浩子
彼女のインスタレーションも圧巻である。≪THE LIBRARY OF BABEL≫2010年は情報を観念的なものでなく、<場>として存在していることを表現するために今回の作品を制作。本や印刷物から作られたブロックを塔に仕立て上げt組み上げている。

・渡辺英司
≪蝶瞰図 うらわ美術館 ウォールケースインスタレーション≫2010年は、うらわ美術館の長さ28mもの壁際にあるガラスケースに蝶の図像が等間隔に貼られている。
あいちトリエンナーレ2010でも長者町会場で彼のインスタレーションは大きな話題をさらったが、本展においてもガラスケースという与えられた空間を存分に発揮し、図鑑と合わせて切り抜いた蝶を並べるが、まるで本物の蝶が標本のように、いやガラスケースに閉じ込められてしまったかのようだ。

遠藤利克、河口龍夫もお馴染の作品で新たなインスタレーションを展開。こちらも見ごたえがある。

今回は忘れずにしっかり図録を予約し、年末に届いたがやはり今年も同じく大判でビジュアルブックのような美しさ。行かれた方はぜひ図録もお手を取ってご覧ください。 

*巡回はありません。お見逃しなく!

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