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「琳派芸術-光悦・宗達から江戸琳派」第1部 出光美術館

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出光美術館で2月6日まで開催中の「琳派芸術-光悦・宗達から江戸琳派」第1部「煌めく金の世界」に行って来ました。

日本人は印象派と琳派がとても好きなのだろうか。気が付けば毎年のようにどこかで琳派の展覧会が開催されているように思う。今回の出光美術館での展覧会は酒井抱一生誕250年を記念してで、同時期畠山記念館では抱一に焦点を絞った展覧会を開催中でそちらはまだ未見だが、やはりまた琳派かという思いはある。

実のところ、私はそれほど琳派好きではない。寧ろ室町時代の水墨画の方に強い関心があるが、それでも宗達&本阿弥光悦この2人のコンビで生み出した作品には脱帽し、これぞ日本の美の象徴ではないかと思うこともしばしば。
続く、尾形光琳⇒酒井抱一⇒鈴木其一あたりは、この流れをより洗練したデザインとし、継承していったその系譜は言わずもがな美しいが、ひどく心惹かれることはなぜかない。
寧ろ機をてらったような其一あたりまで来ると面白いかなと思うが、彼単独でスポットが当たることも今のところないのは残念。

さて、出光お得意の琳派。私は、ここでかつて風神雷神図屏風3点ズラリと並んだのを観に来た印象が強い。今回はどんなものを見せてくれるだろう。

第1章 美麗の世界

冒頭の第1章が、個人的には一番ツボだった。
何しろ、最初に書いた通り、最強タッグの下絵を宗達、書を本阿弥光悦画描いた、「蓮下絵百人一首和歌巻断簡」や「月梅下絵和歌書扇面」「萩薄下絵和歌書扇面」(左記2点は細見美術館蔵)が並ぶ。

そして、花月帖(春・秋)書は伝・本阿弥光悦とされているが、金泥と金砂子ときらびやかな料紙に並んだ書の美。

宗達の下絵だけではやはり寂しいし、光悦の書がその下絵を活かして、流麗にまるで絵の一部であるかのごとく文字を連ねる。
光悦の書の余白にも注目したい。
ここぞというところに、ちゃんと大きな余白がとられている。
日本美術というのは「余白の美」を知り尽くしたものこそ極められるのではないか、そんな思いがよぎる。

それにしても本阿弥光悦という人物は書も焼物もこなす当時の風流人という私の理解で良いのだろうか。
宗達との出会いやこの両者の合作が非常に多いのはなぜなのか、光悦がもちかけているのか、このあたりが興味深い。

宗達と言えば、「扇面散貼付屏風」六曲一双 屏風は紙本金銀泥下絵、扇面、紙本金地着色は「伝」なしの宗達だったが、彼の扇面図というのはやはり単独だとどこか間が抜けて見えるといったら怒られだろうか。

2章 金屏風の競演
・「月に秋草図屏風」 伝俵屋宗達 六曲一双
こちらは、先程の「伝」なしの扇面屏風に比べ、ぐっと大胆なデザイン、構図で非常に興味深い1点。
巻頭に銀泥の満月が配されている。ここで、既にやられた感がある。後はお得意の秋草図。

・「西行物語絵巻」 絵:俵屋宗達 詞:烏丸光広
原本別の西行物語絵巻の写本であるが、さすが宗達、上手いです。詞書も当代一流の書き手烏丸光広ですから、どこかやんごとなき所からの発注だったのでしょうか。

この後「四季草花図屏風」など「伊年」印の作品がずらりと並ぶ、華麗な装飾世界を展開。

3章 光琳の絵画
・「燕子花図」大阪市立美術館蔵 尾形光琳
近年の出光美術館の展覧会では自館所蔵作品だけにこだわらず、他館からの借り入れ作品も含めて展示しているので、内容が充実している。一観客としては嬉しい限り。

・紅白梅図屏風 伝尾形光琳 六曲一双
光琳の「紅白梅図屏風」と言えば、熱海のMOA美術館所蔵品を思い出す。
あちらとは構図も梅の姿も違うが、かの国宝「紅白梅図屏風」で例えられているようにこの紅梅図と白梅図を男女に例えて、今回の作品を鑑賞してみることにした。
見ようによっては、そう見えなくもない。何か紅梅が白梅に言い寄って手を大きく伸ばしているような姿にも見えなくはない。
そんな風に妄想してみるのもまた楽しい。

3章は光琳の名画が次々に登場する。
中でも「太公望図屏風」京都国立博物館蔵 二曲一双、こちらが重要文化財に指定されているのに、個人蔵の「白楽天図屏風」個人蔵・六曲一双が無指定なのはなぜなのか。

素人目には「白楽天図屏風」も太公望図屏風に優るとも劣らぬ作品のように見えるのだが。。。

・「禊図屏風」伝尾形光琳 重要美術品
禊を行うための川の極端なカーブがとにかく目を引く。右端から川は内側に大きく曲がっている。そして人物は川に比べてやや大きくないだろうか。アンバランスさが気になる。

4章 琳派の水墨画
琳派と言えば、金銀華やかな装飾的なイメージであるが、彼らの水墨画を展観するのが最終章。

ここでは酒井抱一(抱一生誕250周年というのに漸くここで初めて登場する)「白蓮図」(細見美術館蔵)これは何度観ても美しい。其一「雑画巻」、光琳の「深省(尾形乾山)茶碗絵手本」などが珍しい。

会場には、乾山の焼き物が各所に配されていて琳派の展覧会に華を添える。

第2部転生する美の世界は2月11日~3月21日まで。いよいよ、抱一の風神雷神図屏風が登場します。

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琳派芸術 / 出光美術館

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