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複合回路 認識の境界 第六回 石井友人」 ギャラリーαM

ishii
石井友人 複眼(block noise image) 2010 oil on canvas 150×150cm

ギャラリーαMのαMプロジェクト2010複合回路もいよいよ最終回。

ラストはキュレーター田中正之による石井友人(いしい・ともひと)展である。お馴染になったギャラリーの受付の方が、純粋に平面絵画のみを壁面展示するのは久しぶりとおっしゃっていたが、確かにそうかもしれない。
青山悟さんも平面ではあったが、展示の仕方がインスタレーション風でしかも両面が刺繍になった作品が天井からぶら下がっていたりしたので、壁面だけを利用したシンプルな展示は、このαMでは珍しい。

そして、今回の展示とても良かった。
石井友人さんは1981年生まれ、2006年に武蔵野美術大学大学院油絵コース修了。私は彼の作品を初めて拝見した。

ご本人の弁によれば本展のテーマは「複眼」。
・「光と色彩から来る瞬発的な反応に属する視覚性」をシグナル、「映像認識から空間の構造へと向かう視覚性」をイメージと位置づけ、視覚的データ⇒イメージへの変換を絵画表現で試みたものが今回の作品であるようだ。

作品は全部で13点、うちタイトルがない作品も何点かあるが、タイトルに「image」と「signal」が含まれた作品もはUntitled以外の作品ほぼすべて。
私の好みは、くしくも「image」とされた作品ばかりになった。
きっと、私とは逆に「signal」が含まれた作品を好む方もいらっしゃったのではないだろうか。
自分の嗜好がシグナルよりイメージ化されたものに振幅されると分かって、ちょっと面白かった。

彼の作品、まずimageがタイトルに含まれた作品は写真的絵画、もしくは写真の粒子を拡大して絵画化したような作品で、その粒子が大きくなるほど、印象派の点描画に似ているように思った。
粒子と分からないような作品ほど、写実性が高く、ちょっとぼけた写真風の作品といったら分かりやすいだろうか。

好きな作品は、最奥にあった≪Dyptich Image/Signak:Image(park)≫2010年、入口入って正面の≪Compound Eye(block noise image)≫2010年、その左隣にあった≪Window(plant)≫2010年。

特に最初にあげたDyptich Image/Signak:Image≫は259×181.8cmの大作。

視覚イメージをほぼ3タイプの作品で絵画化されたようで、脳がどうやってイメージを捉えるか分解して見せてくれた、そんな印象を持った。
そして、自分の好みは一番最後に画像として残るイメージに近い作品とその一つ手前までだったようで、シグナルに近い、抽象絵画のような作品ほど苦手であると分かった。

こうした異なる3タイプの描き分けを実現している所に、石井の技量の高さを認識した。
今後は、イメージをバラバラにして再構築して行く過程をもっともっと様々なモチーフで見せてくれるような気がする。


なお、3月5日(土)16時~18時にシンポジウム「複合回路について:関係性の中の美術」が開催されます。
パネリスト:パネリスト:キュレーター・高橋瑞木、鈴木勝雄、田中正之
      作家・青山悟、丹羽良徳、石井友人
会場:gallery αM 予約不要


*2月19日(土)まで開催中。

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