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「針生卓治 展」 アートスペース羅針盤

昨年、東京都美術館で開催された東北芸術工科大学の卒業制作展で、私が一番好きだった日本画を描いていたのが、針生卓治さんだった。
その時の感想<過去ログ>はこちら

卒業後どうされているのだろうと思っていたら、銀座にあるアートスペース羅針盤(ここで以前、東北画とは?展が開催されていたギャラリー)で個展が開催されると知り、もっと早く行く予定が平日は想定外のアクシデントがあり早い時間で退社できず、結局最終日ぎりぎりに駆け込んだ次第。
展示風景はギャラリーのサイトにアップされていますので、ご参照ください(以下)。
http://www.rashin.net/2011/01/index000477.php


しかし、運良くご本人は在廊されていたし、久々にご挨拶ができ、しかもやはり卒業されて少し大人っぽくなっていらっしゃった針生さんにお目にかかれてとても嬉しくなった。

さて、作品は驚く程、卒業制作で拝見したものと変化している。
事前に、サイトをチェックしていたので変わっているとは知っていたが、実際に作品を目の前にすると、確かに真逆と言って良いほど方向転換していて、知っていたこととはいえ驚きだった。

以前の重厚感ある作品が好きだった私には、かつての作品をどうしても懐かしく思ってしまうが、気持ちを切り替え新作を拝見させていただく。
まず、色彩。
黒など重々しい色が多かったモチーフが一気に華やかにカラフルになった。
ハガキサイズの作品の試作であるような小品が壁に沢山並んでいて、それとは別に大作が4点程、小品やドローイングを含めるとかなりたくさんの作品を観ることができた。

色だけでなくモチーフにも変化が生じている。
以前は具象的な作品だったものが、一挙に抽象化が進んでいる。また、もうひとつ忘れてはならない特徴が「コラージュ」技法の導入である。

現在針生さんは、かつて指導を受けておられた教授のつてで山梨県に在住し制作に励んでおられるという。
今は、いろいろな方向性で作品制作をしていきたいとのこと。1984年宮城県生まれの若き日本画家はこれからどんな方向に進んで行くのだろう。

今は、やりたい方向に向かって、自身の表現を探って行く時期、つまりやがて結実する花をさかせるための根であり、茎であり枝を丈夫にする時期なのではないだろうか。

個人的には、≪空虚≫と花瓶に一輪の青い花が活けられ花瓶も背景も白の縦長の1点が気になった。展示されていた作品の中では、モチーフがはっきりと分かる数少ない作品のうちの1点。
好みは、作品を観るときの心理状態にも影響する。この時の私はどこか空虚で、その空隙を青い花が埋めてくれるような思いを抱いたのかもしれない。

針生さんには、これからも新しいことにチャレンジし、自分自身が納得できるように様々な主題や絵肌、質感、色を求めて行って欲しいと心から願っています。

*本展は2月19日(土)に終了していますのでご注意ください。

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