スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「クワイエット・アテンションズ 彼女からの出発」その1 水戸芸術館

quiet 

水戸芸術館で5月8日まで開催中の「クワイエット・アテンションズ 彼女からの出発」に行って来ました。

今回の水戸行きのタイミングを決めかねていて、昨日アップした茨城県近美の「耳をすまして」展の会期中かつ水戸芸または茨城県近美でイベントの開催日で絞り込みをしたが、結局来週26日、27日の両日に予定が入り水戸まで行くことが難しくなり、2月20日の本展キュレーターである高橋瑞木学芸員によるキュレーター・トークを目当てに水戸芸へ向かった。

今回は、私自身の感想は少なめにしてキュレーター・トークの内容について以下書きます。今後の作品鑑賞のお役に立てば幸いです。

展覧会のタイトル「クワイエット・アテンションズ」は静かに注視するの意であるが、開催企図としては大きく二点が挙げられる。
ひとつは、社会変化に伴う女性アーティストの表現の多様化、活躍は活発化しているが、女性キュレーターとして、いかにして女性アーティストをキュレーションをしていくかを本展を通じて考えてみたかった。これは鑑賞者側というよりキュレーターとしての立場に立っての企図であるが、その結果として敢えて女性アーティストに的を絞った展覧会を開催し、彼女たちの関心の移り変わりやそれぞれの表現の違いを紹介するもの。出展作の大半が本展のための新作で、まさに現在進行形の作品を鑑賞、体験できる。

もうひとつは、展覧会タイトルにちなみ「静かに注意して、作品を通じて音や気配、そして時間の流れなど眼には見えないものを感じる美の世界を感じること。

出展作家は9カ国14名で、うち男性は木村友紀が本展作品のために是非一緒に参加したいと申し出て来た荒川医(パフォーマンス主体に活動)のみである。

以下展示順(解説順)にしたがって、本展を振り返ります。

1.小林史子 ≪Node Point≫2011年

作品を発表する土地についてリサーチし、その場所で蒐集した不用品と、作家が所有する日用品とを組み合わせた立体インスタレーションを制作。昨年の8月に京都のeN-artsで彼女の個展を拝見したばかり。その時の感想<過去ログ>はこちら
水戸では自転車が多く目に付いたようで、今回の作品では52台もの自転車が使用された立体作品を制作。自転車通しは、ゴムホースのような線でつながっているのだが、線をたどっていくとあるものが見えて来る筈。
2つのまったく異なる場所にあったものを結びつけ見えて来るものは何か、考えつつ鑑賞すると楽しいと思う。
自転車を結んだホース上の線は星座に見えてくる、いや他の何かになぞらえても構わない。土地性、時間制が両者を結びつけることで、その違いや境界が曖昧になるのが面白い。

2.タチアナ・トゥルーヴェ ≪「無題-不穏」シリーズより≫2006年~2009年と無題の2007年の作品。

彼女は昨年のあいちトリエンナーレにも出品していたが、今回はドローイング主体で立体作品1点。
ドローイングの方が好みだった。彼女の父親は建築学科の教授で幼い頃から建築図面などに馴染みがある。幼少期の体験が楽しかったのだろう。立体葉電機のケーブル照明が一定間隔で変更できる作業を行っていた・

3.三田村美土里 ≪夜明けまえ≫2011部年

彼女については、本展キュレーターの高橋さんのご著書を読んでおくと良いだろう。
旅先などで自ら撮影した写真もあるが、一番気になったのは映像作品。三田村の今回の映像作品は、イタリアにあるバッカス像を夜から夜明け前まで撮影したもの。
そして、映像作品のある展示室には、アンティークショップで見つけた雑貨をはじめ、表紙と立派な裏表紙で中身は現在真っ白(販売時には掲載されている筈)が展示されている。
非常に興味深い空間で、アンティークな雑貨や」映像作品を観ていると時間の流れを忘れてしまう。

中身の記載がない本を埋めていくのは鑑賞者自身。私たちの物語を感じたままに書けば良い(注:実際にはその本に書くことはできない)。
映像の流れによって見えて来るものと消えゆくものがあるとのこと。私は見つけられなかったが、行かれた方は是非探して観て下さい。!
彼女の展示空間は、まるごと一緒に旅しているように感じられる、そして想い出を共有できるような空間だった。

4.土屋信子 ≪宇宙11次元計画≫2011年

金属やシリコンなどを異素材を組み合わせた立体作品を作る。
物からどういうものが聞こえて来るかに要注意。

5.ナム・ファヨン ≪Atomic≫2011年

ソウル生まれのベルリン在住。
一見ポップでかわいいデザイン画風の絵を壁に描いている。戦時下で用いられたコードネームや原子から分子の過程を表現するような課題をだされているとは。。。

6.木村友紀+ユタ・クータ+荒川医

ユタ・クータはベルリン在住の画家。会場には木村自身が横たわった大きな写真が1枚。ストレスで眠り病になってしまった所を友人に撮影された1枚だそう。
中央には足場が組まれており、そこには作家3名が用意したテキスト文が置かれている。
ユタ・クータは支持体に関心を持っていて、キャンバス以外であったも色を塗っていけばペインティングという考えの持ち主で、今回は長い鉄パイプらしきものに着彩し、それがユタ・クータが考え実現できる形だったのだろう。
荒川医と木村、クータの3名によるパフォーマンス「管理企画のファンタジー」が3月27日(日)14時から開催される。このパフォーマンスがあってこそ、作品は完成する。

なお、展示室外に9個所彼らのポスター作品が展示されていて、一般の観客はそのうち7か所のものだけを見つけることができる。

ここまで書いて力尽きてしまった。続きは明日。

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
ブログ内検索
twitter
最近のエントリ
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。