スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「クワイエット・アテンションズ 彼女からの出発」その2 水戸芸術館

昨日の続きです。

7.ツェ・スーメイ ≪Personal Times≫2003-2009年、≪White Noise≫2009年

ルクセンブルク生まれ、ベルリン在住のツェ・スーメイは、2009年に同館で日本初個展が開催されたばかり。
≪Personal Times≫はガラスでできた砂時計が壁に3つ展示されている。それぞれの砂時計の長さは異なっていて、作家の友人に瞑想に入るまでの時間を計ってもらいそれを作品化したもの。
各人によって同じ1分でもその長さのとらえ方は異なる。それを視覚化表現した作品。

≪White Noise≫は、レコード盤に白い雪粒のようなものが乗っている作品。レコードに針を落として、音楽が鳴り始めるまでのかすかな雑音を「スノー」とヨーロッパでは言うのだそう。
それを立体で表現、すなわち雑音「スノー」を目に見える形で表現している点は≪Personal Times≫と共通している。

8.Sachiko M ≪I'm Here..re-tirn..≫2011年

彼女はサインウェイブを奏でる音楽家で、演奏活動を行いながらサウンドインスタレーションを発表。日常生活で聴き過ごしてしまうような音に注目している作家さん。言わば、音による空間彫刻作品。
今回は「純音」、例えば危篤状態になった方の心音が聞こえるペースメーカー(?)が臨終を迎えた時になる「ピー」という音。これが展示室で微かに流れている。
この作品は、私にとってはやや難解だった。

9.アン・カヒョン ≪Throwing a Dice≫2011年

ソウル生まれソウル在住。
展示室がプレイランドと化していた。この部屋はお子さんと一緒なら必ず楽しめる。アン・カヒョンは元々パフォーマンスを行う一方、映像や平面でコミュニケーションとその切断の両方を内包するような活動を行っているそうだが(作品解説より)、本展では初めて展示だけの作品を制作した。

高橋さんのお薦めは、スカッシュのようにテニスボールが壁からぶら下がり、傍にはテニスラケットが2つ。ストレス発散に最適だとか。この他ボードゲーム、大量のクッション、箱庭みたいな枠にフィギュアのようなおもちゃが入っていたり。
自分が行った場所で起こることを作品化してる。遊びに没頭する感覚を共有できるのが作品の意図。

10.ランジャニ・シェター ≪Sun-sneezers blow light bubbles≫2007-2008年

インドのバンガロール生まれ同在住。
本展では哲を曲げてモチーフを作り、その周りに布を貼る。若干色が変色している部分は布を貼り付けた時の糊の色が変色したもの。大型の立体作品だが、鑑賞のポイントは影。
天井からぶら下がっているので一見重さを感じないが、もとの素材が鉄なので重い。このオブジェの影を一緒に楽しむ。

11.ラウラ・ベレン ≪Sky Notes≫2011年

ブラジル生まれ同在住。
この作品は1階のパイプオルガン手前に楽譜のように並んでいる。
2階から眺めると一望できるのでおすすめだが、ブルーの楽譜は飛行機の窓から撮影した氷が溶けた状態の海の写真。去年の7月に水戸芸術館に来てリサーチした結果、パイプオルガンに注目し、オルガン前に楽譜のような写真のインスタレーションを展示することになった。

12.スーザン・フィリップス ≪Did I Dream You Dreamed About Me≫2007/2011

ご存知、イギリスのターナー賞を受賞したばかりのアーティスト。現在はベルリン在住。
アカペラでsポップソングを自ら歌うサイトスペシフィックなサウンドインスタレーションを発表。
今回は芸術館の2階から彼女の歌声を鑑賞したが、外の1階からも歌声は聴こえて来ると思う。
歌の内容は、「男性が恋しい女性に会いたい、会いたい」というラブソング。セイレーンの伝説がもとになっている。
水戸芸術館前の芝生スペースや噴水近辺は、水戸市内の中・高校生のデートスポットになっているそうで、若きカップルにぴったりのラブソングをスーザンは提供した。

一人で聴いていると寂しくなるか、癒されるかは自分次第か。


ツェ・スーメイ、Sachiko M、スーザン・フィリップスは茨城県美の「耳をすまして」展にもリンクするような作品だったと思う。
この2つの展覧会を同時に楽しむと、水戸芸での展覧会趣旨とは異なるけれど、日本国内だけでなく海外作家の音楽に関連した作品を楽しむことができる。

なお、本展では今後も多数のイベントが予定されています。
詳細は、水戸芸術館のサイトをご参照ください。→ http://www.arttowermito.or.jp/art/modules/tinyd1/index.php?id=14

個人的には、3月27日の木村友紀+ユタ・クータ+荒川医のパフォーマンスもしくは、最終日5月8日のクロージングパーティなどには再訪したいなと思っています。

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
ブログ内検索
twitter
最近のエントリ
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。