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「矢津吉隆 umbra」 Takuro Someya Contemporary Art

umbra

TSCA(Takuro Someya Contemporary Art)で開催中の「矢津吉隆 umbra」に行って来ました。

本来ならばオープニングに馳せ参じるつもりが、思いもよらぬインフルエンザの襲撃に遭い撃沈。早く観たいと平日を狙ったが、3日間も休んでそう簡単に定時退社などできる筈もなく、結局土曜日になってしまった。

が、天は私を見放さず。
幸いにも、ギャラリーに伺った際に矢津さんが在廊されており、初めてご本人とお会いしお話することができました。
矢津さんのプロフィールおよび作品は以下ご本人のサイトをご参照ください。
http://www.yazuyoshitaka.com/

矢津さんを知ったのは昨年のちょうど今頃開催された「第13回岡本太郎現代芸術賞展」でのこと。
(参考)過去ログ:http://memeyogini.blog51.fc2.com/blog-entry-1024.html

以来追いかけ作家さんの一人となり、自分のブログで検索したら、前述の「岡本太郎現代芸術賞展」含め4回記事を書いている。
中でも印象深かったのは、何度も登場して申し訳ないのですが京都の@KCUAオープニングの「きょう・せい」展第1期の展示でした。太郎賞の作品もとても好きだったけれど、最初に≪コロナ≫を拝見したのが「きょう・せい」展。
この時は、宮永亮さんや岡本高幸さん、石塚源太さんらの作品との共演がぴたりとはまって、近未来的な宇宙空間のようになっていたのが強く記憶に残っている。

さて、本展は最新作が披露されるということで、とても楽しみにしていた。
TSCAに入ると、どっかと巨大なオブジェが鎮座している。
TSCAに入ってすぐに展示されている作品には驚かされることが多いが、今回もまた「何なのだ、これは!」という驚きに包まれた。

ガラスの入口ドアから立体作品が見えるため、ギャラリーの前を通る小学生に既に好評を博しているというのも納得。私の第一印象は「海鼠」である。
少し前に日本橋高島屋で「河井寛次郎展」を観た折に、海鼠釉の器が何点か展示されていた。
その海鼠釉の風合いに、似ていたのだ。
元々ベースは木の枝であるが、そうした自然の素材と、ピンク色の丸いプラスチックの色板や、海鼠釉のようなどろりとした液状体固形物を組み合わせた立体。
不思議な存在感がある。

丸のピンクの色板や木からは、祭祀的なイメージが浮かんできた。

その奥正面、他壁面には、≪unknown vibrations≫のシリーズが数点。非常に大きな作品もあり。今回は黒白のモノトーンだけで制作されている。

奥のスペースに行こうとしたら暗幕がかかっていた。
中を覗くとスクリーンで映像作品が上映されている。
これが今回のハイライト3D映像彫刻≪umbra≫であった。
3Dを観る際にお馴染みのメガネをかけて早速鑑賞。前述の作家のサイトトップページ画像である木の枝と石を組み合わせた映像作品。
この映像は奥から鑑賞者の方へ向かうという動きをするのが面白い。自分に迫ってくるような動きが、より映像を実際に目の前にあるかのような錯覚を更に助長させるような気がした。

元々、私は石や木という素材が好きで、それらを使用した彫刻作品には特に注目してしまうのだが、≪umbra≫はそんな私の好みにぴったりだった。
積み上げられた石がひとつひとつ、ごろんと落ちていくゆっくりとした感覚。そして効果音。実際に石が目の前で転がり落ちているかのごとく、観ていると、いつか石は全部落ちていくというラストを迎えるのかとひたすら映像を見続けた。

実際は約3分の作品のループが4回?だったか、で画面が真っ白になる。
しかし、その真っ白になった瞬間さえ、意図的な演出であるように思われ、結局20分は見続けていただろうか。

最奥にも入口にあった立体作品の小型版が置かれており、これらの立体と映像がリンクしているのが分かる。
≪umbra≫とはラテン語で「影」を意味する。
一体、実際の立体作品と3D映像、どちらが影なのだろう。

私の目の前にあったと言わざるを得ない映像彫刻は「物」としてそこにあったのか。
私の脳には、存在していたことは間違いない。
しかし、メガネをはずし、映像から離れればその姿は消えているし、観ることはできない。

この他、ドローイング作品≪ictorial cosmos≫のシリーズが良かった。
抽象的な絵画≪unknown vibrations≫ではよく分からなかったが、絵画についても素晴らしい技術(私のようなものが言うのも気がひけるが・・・)をお持ちだということは一目瞭然。

矢津さんの作品に共通して感じられるのは宇宙的、祭祀的、宗教的なイメージである。
そういった眼には見えないイメージを具現化されているのだろうと私には思えた。

また、琵琶湖ビエンナーレでの作品についてお話を伺った所、あの作品は本来動く予定だったが展示会場の電力が微弱だったため、動かない作品になってしまったとのこと。
できれば、他の場所で動く姿を観たいと思う。
岡本太郎美術館で観た作品≪Rotating phantom≫についても、今後進化した作品を制作される予定があるとのこと。

ますます楽しみな作家さんである。
5月には京都オープンスタジオで矢津さんの淀スタジオも参加されるようなので、ぜひスタジオ訪問もしてみたい。

展覧会のチラシ(トップ)が素晴らしい印刷でとてもカッコいい!!!
1枚1枚微妙に異なっている1点物のようなチラシ(A3)で、印刷会社の方にお願いして特別な印刷を施しているとのこと。特に背景のぼかしに注目!
アクリルケースに入れて部屋に飾ろうと思っている。

*3月12日(土)まで会期延長となっています。是非お出かけください。
なお、映像作品は1度に2名しか鑑賞できないので、お待ちいただく場合があるかもしれません。

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