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20世紀のポスター[タイポグラフィー] 東京都庭園美術館

ポスター

東京都庭園美術館で開催中の「20世紀のポスター[タイポグラフィー]-デザインのちから・文字のちから-」に行って来ました。

昨年、大阪のサントリー美術館の最後の展覧会となったポスター展を観たばかりだったので、ポスター展が続くな~とやや足取りは重かった。しかし、重複した作品も僅かにあったものの未見のポスターも多く、なかなか楽しめました。。本展では、特に「文字による表現」に焦点を絞ったポスターを紹介しています。
出展されているポスターは用紙メーカーの竹尾株式会社が所蔵する3200点もの「竹尾ポスターコレクション」から、文字による表現<タイポグラフィー>に焦点を当て絞り込んだ110点が展示されています。

庭園美術館の建築と20世紀のポスターはマッチするのだろうか?という不安は杞憂で、特に違和感なく鑑賞できました。
展覧会は4部構成になっています。
庭園美術館での展覧会には作品リストが用意されていないことが多いのですが、本展ではリストが作成されておりとても嬉しかったです。

第1部 1900s-1930s 読む文字から見る文字へ:タイポグラフィーの革新

やっぱりカッサンドルのデザインが大好きなので、まず目に飛び込んで来たのが、彼の≪キナ入り食前酒デュボネ≫。
リトグラフによる印刷。これは初見。先日古書店でカッサンドルの作品集(洋書)があり、思わず手にとって食い入るように眺めてしまった。よく「買ってしまえ!」という誘惑に打ち勝てたものだ。
文字を配してもカッサンドルのデザインと分かる。

・ホードラーのオーストリア造形芸術協会第19回分離派展:ヴェール・サクルム(聖なる春)
スイスのホードラーのポスター作品。ウィンタートゥールコレクション展で彼の作品を観て好きになってしまった。
ポスターもやはり絵画同様、私の好み。
他に、マックス・エルンストの「シュルレアリスム国際展」やルツィアン・ベルンハルトの「ドイツ工作連盟ケルン展」のポスターが印象に残る。

第2部 1940s/1950s タイポグラフィの国際化:モダンデザインの展開と商業広告の拡大

ここで、注目したのはベン・シャーン「我々フランス人労働者は警告する。敗北は奴隷になり、飢え、死ぬことだ。」オフセット。
ベン・シャーンの回顧展は来年度に神奈川県立近代美術館葉山で開催される予定になっている。彼のポスターは文字よりやはりデザイン全体にその特徴が強くあらわれている。
本展に出展されているポスターの中には、文字表現に焦点?とやや首をひねりたくなるような絵画やデザイン要素が強いポスターもあったように思う。

他にマックス・ビル、ヘルベルト・ロイピン、レイモン・サヴィニャック、カルロ・ヴィヴァレリ、リヒャルト・パウル・ローゼらの作品が良かった。特にサヴィニャックのダンロップ社の企業広告は秀逸。
第1部では企業広告はまだ一部で、政治的、または展覧会告知を伝えるポスターが主体だったが、第2部では商業広告が徐々に盛んになっていく様子が伝わってくる。

第3部 1960s/1970s 躍動する文字と図像 大衆社会とタイポグラフィーの連結

第3部では、杉浦康平のポスター「第八回東京国際版画ビエンナーレ展」、横尾忠則「大山デブコの犯罪」、アンドレ・フランソワ、アンディ・ウォーホルの「ニューヨーク映画祭」のポスターが目立つ。
ただ、文字のチカラに焦点を当てた内容という展覧会主旨は既に頭から抜け出て、漫然とポスターデザインを見始めていた。文字は確かにポスターにおいて重要だし、そのデザインにおいても注目すべきものだが、やはりポスターは総体的なデザインの方が重要なのではないかと思う。
カッコいい書体、実に様々な書体が印刷世界にあり、表現したいこと、伝えたいことに最も適した書体は何であるのか、それをデザイナーは常に考慮し作品制作を行っているのだろう。
しかし、その力作を甘受する方としては、果たしてポスターにおける文字デザインにどれだけ注意を払っているのだろう。
ポスターを観て、この文字デザインかっこいい~と思うことは個人的にはあまりないのが率直な感想。

第4部 1980s/1990s 電子時代のタイポグラフィ:ポストモダンとDTP革命

ここでいきなり、DTPという耳慣れない言葉が登場する。
DTPは「Desktop publishing」の略で、日本語で卓上出版を意味し、書籍、新聞などの編集に際して行う割り付けなどの作業をコンピュータ上で行い、プリンターで出力を行うことだと知った。~Wikipediaより引用。
詳細はこちら(Wikipediaへ)。

第4部では、木村恒久、私は常々彼の作品を観たいと思っていて漸く出会えた。「シネマ・プラセット 1980 (映画:ツィゴイネルワイゼン)。想像以上に濃厚なデザインだったような記憶が。。。観に行ったのがかなり前で図録を買わなかったので確かめられず。

文字デザインという側面でいえば、作者不詳のk「ポスター、印刷物、図書館展」のものが目をひいた。
その点では、アラン・フレッチャーは2点出ていたが、いずれも目立っていたし、斬新だったのはウィリィ・クンツのコロンビア大学の秋季・春季レクチャーのポスターは忘れられない。

本展ではデザインや文字のちからに焦点を当てつつ、印刷技法についても分かりやすく解説された「印刷技法解説」がある。
普段専門的で分かりづらい凸版印刷、平版印刷(リトグラフ・オフセット印刷)、凹版印刷(グラビア印刷)、孔版印刷(シルクスクリーン)の違いが説明されている。ポスターに限らず、版画作品を鑑賞する上でも役に立ちそう。
です。
ただ、気になるのはタイポグラフィーやデザインをメインにした展覧会なのに、チラシは地味でインパクトないなぁというのが残念。手に取った時、その展覧会に行こうと思わせるものは表面には感じられず、裏面の展示作品を観てじゃぁ行ってみようかと思った次第。
展覧会に行こうかどうかと思う時に、そのチラシはかなり重要なのに、ちょっと残念な気がしました。


*3月27日まで開催中。

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