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「フィラデルフィア美術館展」 京都市美術館

フィラデルフィア


京近美を後に向かったのは京都市美術館で開催中のフィラデルフィア美術館展。

クレーの「魚の魔術」を楽しみに早速中へ。
この日は台風の影響もあった不安定なお天気。そのせいか会場は思ったほど混雑しておらず、ゆっくり鑑賞することができた。

1章 写実主義と近代市民生活

いきなり好きなコローが登場で色めき立ったのですが、ブリジストン美術館にある「ヴィル・ダブレー」には展示二作品とも勝てず。

そんなコローよりもクールベの「スペインの女」にぐっと来る。
しかし批評家達からは酷評されたと解説にあり、作品が時代にそぐわない典型だったんだな~とちょっと気の毒になる。

クールベと言えば海とか波とかの作品しか浮かばなかったのですが、こんな人物像も描いていたのですね。これ以外にもう1つ裸婦の作品が出ていた。


2章 印象派とポスト印象派

ドガ、ピサロ、モネ、ルノワール、ゴッホにセザンヌと主だった画家の作品が全て出ていたが、第2章で私が一番好きだったのはアンリ・ルソーの「陽気な道化たち」。
大作で、ジャングルと動物達が愛らしく描かれている。
何と言っても色が良い。

チラシに取り上げられている「ルグラン嬢の肖像」をはじめルノワールは4点出ていたが、どれも秀作だと感じた。
特にルノワール夫人を描いた「アリーヌ・シャリゴの肖像」は、画家のモデルに対する愛情やルノワール夫人の幸せな表情が素晴らしく、見ていてこちらも幸せな気分になる。


3章 キュビスムとエコール・ド・パリ-20世紀美術の展開

ここで漸くクレーの「魚の魔術」と初対面!
は~、やっぱり良い。
クレーは私がもっとも好きな画家。
こうして頻繁に美術館巡りを始めたのも、きっかけをたどればクレーの作品「花ひらく木をめぐる抽象」東京国立近代美術館蔵であった。

見かけは単純そうだが、その実キャンパスに下地を塗ってから黒を塗りそれを削り取るという手間も技術もかかった作品。

魚


これを見るだけでもこの展覧会に行く価値あり。


残念だったのはピカソ。
私はピカソも好きなのだが、今回出展されていた絵画4作品、彫刻1作品は個人的にはいまひとつ。
強いてあげれば「三人の音楽師」が良かった。

この3章では、かのマルセル・デュシャンの絵画が2点出ていたが、デュシャンはレディメイド作品だけではなかったのね、とここでも又前述のクールベのような感想を抱いた私。


4章 シュルレアリスムと夢-不可視の風景

この章はわずか4点。
シュルレアリスムは最近岡崎美術博物館や豊田市美術館で堪能したばかりだが、4点とはちと物足りない。

ミロの「月に吼える犬」が漫画チックで愛らしかった。


5章 アメリカ美術-大衆と個のイメージ 

クレー以外の収穫があったとすればこの5章かもしれない。
アメリカの美術館展らしさを最後に味わうことができた。

本展でのMyBest第2位はここに展示されていた「ベンデルの春のセール」フローリン・ステットハイマー。

ベンデル


ベンデルというのは、あの有名なアメリカの百貨店「ヘンリ・ベンデル」のことだろう。
セールで洋服を取り合う女性達や試着に大わらわな女性がコミカルにカラフルに描かれている。セールに必死なのは、万国共通ということがよく分かる。

ステットハイマーの作品は解説によると全く売れなかったそうだが、このコミカルさが受けなかったのかしら?

最後にオキーフの「ピンクの地の上の2本のカラ・リリー」を見て満足し会場を出た。


美術の教科書をざっとおさらいしたような展覧会です。

*フィラデルフィア美術館展 9月24日(月・休)まで開催中。
その後東京都美術館に巡回。

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Tak様

こんばんは。

展示数は少なめですが、集中力が途切れず全部を見終えたので、却って良かったかもしれません。

どれか一つ持って帰って良いと言われたら、Tak様は
どの作品を選ばれますか?

迷いますよね~。

クレー

こんばんは。
やっと東京に巡回してきました。
待ちに待ったフィラデルフィア美術館展。

私もクレーに惹き付けられ
絵の前からしばし立ち去ることできませんでした。

クールベの「スペインの女」もまた然り。

良い作品が多くて記事にするの大変ですよね。

一村雨さま

トロテア・タニングの「誕生日」タイトルだけでは思い出せませんでしたが、ブログにあった画像を見て明確に思い出しました。

不気味さとおどろおどろしさとが渾然一体となった作品でした。
きっと魔女ですよ、あれは。
手前にいる黒いのは悪魔?

10月の上野まで待てずに、出かけてきました。
定番でしたが、文句のつけようも無い素晴らしい展覧会でしたね。
私は、トロテア・タニングの誕生日に惹かれました。
魔女ではないかと思いました。

いづつや様

こんばんは。

マチスは敢えて記事に取り上げませんでした。
理由は、ブリヂストンのマチス作品の方が好きだったから。
でも、今回出ている作品もマチスらしい色使いと上手さは感じられます。

ルグラン嬢は本当に美しいです。さすがチラシに選ばれるだけのことはありました。
東京展までもう少しの辛抱ですね。


chat_noir様

ようこそ、お越し下さいました。

フローリン・ステットハイマーの作品では左下の犬にも着目してみてください。
かわいいんです、これが。
色彩といい、私はこの絵好きですね。

行かれた際の感想を楽しみにしています。

マチスとクレー

memeさん、こんにちは。
この展覧会が東京にやってくるのを待ちこがれてます。とくにマチスとmemeさんもお気に入りのクレーの絵が観たくてたまりません。

フィラデルフィア美と聞いてルノワールの画集には必ず載っている“浴女たち”が観れるぞ!と胸をときめかしたのですが、ダメでした。でも、ルグラン嬢がありますし、クレー、マチスの傑作もありますから、もう大満足です。

こんにちは。

memeさん、先日はご来訪くださりありがとうございました。この展覧会は10月からの東京都美術館での開催を待っているところでございます。今回はこちらでの詳細な解説、感想でたっぷり予習をさせていただきました~♪

クレーがお好きなのですね!私も大好きな画家さんの一人ですが、クレーについて何か書こうとするととてもムズカシイな、という気がいたします。ところでフローリン・ステットハイマーの「ベンデルの春のセール」、人物がみなひょろ長いんでしょうか? 大変興味を持ちました。実物を観るのが楽しみです。では、また遊びにきますね^^
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