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「伊藤慶二+林武史展」 岐阜県美術館

岐阜県美術館で開催中の「伊藤慶ニ+林 武史展」に行って来ました。

 このたび、岐阜県美術館では、岐阜ゆかりの現代美術のアーティストを紹介する展覧会の第3弾として開催されるものです。過去の二回は拝見していませんが、今回は立体造形と石彫作品の展覧会だったため、行ってみることにしました。

 土岐市出身の陶芸家・伊藤慶二は、全国でも最も早い時期から、やきものによる立体造形を手がけてきた第一人者です。近年は「面(つら)」のシリーズで、様々な人間の頭部を発表し、話題を呼びました。
 岐阜市出身の彫刻家で東京芸術大学准教授の林武史は、長年にわたって御影石によるスケールの大きな彫刻を制作し続けていますが、今回は従来にない体験型の新作も展示されます。~岐阜県美術館サイトより。

展示はまず、伊藤慶二の作品から始まり、伊藤と林の作品は明確に展示空間が分かれています。

受付では作家本人による解説と一般の作品解説含むの音声ガイドが無料で借りられますので、これは借りられることをお薦めします。

以下印象に残った作品についての感想です。
・伊藤慶二
「HIROSHIMAー土」 1975~2005年  陶
壁面にタイルのように色も質感も、そしてあるものは平たく、別のものは突起が付いていたり、穴があいていたりと見せる表情は様々。
伊藤は原爆で焼土になった大地を陶という手法で表現した。
20歳の頃、広島の原爆資料館で観た原爆投下後の広島の写真や資料から、今回のシリーズが制作された。

・アーカイブ室
伊藤が、これ迄作品制作にあたり、影響を受けたものを自身の所蔵品から、そして合わせて彼の作品を並列して並べている。
ちょっとオモチャ箱的な感覚があって、この部屋が実に楽しい。
そこに置かれている品々、例えば、銅製匙やガラスの食器、李朝青磁の硯など、何げない日用品にも美を見い出す、民藝の精神と似た物を感じた。
壁には和紙で絵巻物風に、それら置かれている物を描画している。
これがまた、とても素敵な線と色。
個人的には、十二支のウサギや牛が愛らしくて手元に置きたくなるような感じだった。
また、後ろの和紙の絵画も、彫刻をはじめる前迄、画家として絵画を学んでいた成果なのか。これも魅力的で、百鬼夜行の絵巻から化物が飛び出して来た・・・と言ったら近いかな。

・「面」(つら)   2010年
絵画から離れて彫刻に向かっていた伊藤だが、最近再び絵画に戻る試みも始めている。その最初は自画像だった。何点も並んだ面はプリミティブで純粋で、埴輪のような無表情ではなく、どの面にも表情がある。モディリアーニの彫刻をふと思い出す。

・「祈り」
最新作。まさに伊藤の思いここに極まれり。陶、木、布、鉄などを組み合わせた祈りの姿。作家本人をイメージしたのかもしれない。

林武史
・「水田」
林の作品は展示空間によって配置を変えるためインスタレーション的な要素が大きい。林は1年間のヨーロッパ留学を終え、帰国した際に日本を感じたのが水田だったと語っている。水は無く、床は美術館のまま、それでも花崗岩が整然と並ぶ様は湿った鑑賞者に田圃をイメージさせる。

・「林間」
これまでこの作品をガラスケースに横一列に配置したことはなかった。敢えて、林は林間をガラスケースに入れることで、どんな風に作品が見えるのか、気づかなかったことを観たかったと言っている。

・「石間」「紅の庭」
この二点は展示室から出て、多目的ホールに展示された体験型作品。
石彫に靴下ばきとはいえ、乗っていいとは思いもよらず。
周囲は、赤でリトグラフをした長い美濃和紙に囲まれ、囲みの中に石彫がある。
石の大きな欠片の集積だが、突起が丸く作られていたり、本来のあり方とは異なると思うが、思わずそこに足のツボを当ててしまった私。大変気持ち良かったです。

実に楽しく、観ることの楽しさを味わわせてくれました。
各作家のアーティストトーク他イベントも用意されています。

*5/8迄開催中です。オススメします。

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luka様

こんばんは。

勿論、所蔵作品展、寧ろそちらがメインだったかも、は観てきました。
記事に登場していただくことにしました。
勿論お薦めの図録も購入しています。

岐阜

memeさん こんばんは
岐阜にいらしたのですね。所蔵品展もご覧になりましたか?

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