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「松坂屋コレクション 技を極め 美を装う」 松坂屋美術館

松坂屋美術館で開催中の「松坂屋コレクション 技を極め 美を装う」に行って来ました。

2011年は松坂屋創業400周年、また松坂屋美術館は開館20周年を迎える。
これを記念して、松坂屋が自社の呉服デザインのために収集した貴重な染織美術工芸品を徳川美術館の協力のもと特別公開されています。

本展は、江戸時代の松坂屋を描いた絵画や、桃山時代から江戸時代に制作されたきもの、能装束、陣羽織、甲冑、調度品などの名品150件余りを展示し、これらのコレクションを活用しデザインされた着物やマイセン磁器などの現代作品も展示することで、現在の松坂屋の取り組みも併せて紹介するものです。

展覧会構成は次の通りです。また松坂屋美術館としては珍しく作品リストが用意されていました。

第一章 呉服を商う 江戸~明治の松坂屋

伊藤屋と称した江戸時代の松坂屋を絵巻や浮世絵で紹介。松坂屋(かつては伊藤屋)の紋は当然だけれど今も昔も変化していないことがよく分かる。特に浮世絵は当時の風俗や時代を振り返るのにもってこいの資料価値がある。

ちなみに伊藤屋の開業は1611年で呉服小間物問屋として、清州から名古屋本町に移住した。その後、呉服太物小売りに転換し、尾張藩の呉服御用となるのは1740年のこと。
現在の三越かつての越後屋の創業は1673年なので、それより60年も早かったことが分かる。

ここで印象に残った作品は、「米騒動絵巻」1959年桜井清香筆、御所解模様小袖(前期のみ展示)。
小袖は、以前、サントリー美術館、大阪市立美術館等に巡回した「小袖」展出展作品以外のコレクションから多く出展されている。

第二章.時代を紡ぐきもの(松坂屋コレクションにみる意匠美の変遷)
タイトル通り、「きもの」デザインの変遷を名品裂地、小袖等でたどる。
この第二章がメインかと思いきや、24点の出展、意外に後半に作品が多いので、集中力を使い果たさないように要注意。

桃山時代の「菖蒲と蓮に菊花模様小袖」「井筒に朝顔薄模様裂」「山道に唐花模様小袖」「住吉模様小袖」「菊萩模様帷子」「梅に鶯模様小袖」など、個人的にはやはり桃山時代の小袖デザインが大胆で好み。初期の大胆さがある。

第三章 人生を語るきもの(誕生の彩り、婚礼の寿ぎ、追福の祈り)
生涯の大事なシーンに欠かすことのできない「きもの」の有り様と、そこに籠められた人々の願いや祈りを読み解く。
ここでは、江戸後期の振袖やお道具を中心に人生の節目折目に使用する様々な品物を展示している。
「軍馬模様振袖「押し絵屏風ひな遊び」「菊立桶に織枝模様打掛」「梅に冊子散らし模様振袖」「州浜に海松貝模様打敷」などが目を引く。
特に「押し絵屏風ひな遊び」は、武家のひな祭りを押し絵であらわした屏風。縮緬と金と錦と細工で彩られた精巧な工芸品といえる。
着物類だけでなく、牡丹業平菱蒔絵十二手箱、香盆、双六盤、貝桶など節句に使用するお道具類も多数展示されている。

最近は、成人式でも着物を着ない女性が増えているというが、やはり節目の時の着物はきりっとして気持ちも変わろうというもの。日本の伝統衣装の存在は消えて欲しくないと改めて思う。
かくいう私も七五三、成人式、卒業式、披露宴には着物を着ていた。。。

第四章 武家の装い(姫君の雅、武将の勇、芸能の華)
本展では、この第四章がメインと言える。

展示作品は前期(3月21日まで)と後期(3月22日~4月10日)と若干入替があるが、約70点が第四章で展示されている。
ただし、作品リストと展示順が一致していないので、第四章に含まれる作品は結構会場のあちこちに展示されているので注意。
「水葵模様小袖」「龍に竹牡丹模様掛下帯」「謡曲模様小袖」「宝尽模様腰巻」「波に千鳥模様陣羽織」「松竹蒔絵十種香具箱」「雷に牡丹模様唐織」「御簾に色紙桐模様唐織」「花の丸に唐松模様縫箔」などなどお気に入り。ここに挙げたものは、江戸前期のものが多い。前述したとおり、私の好みは桃山から江戸前期の小袖のようだ。

第4章でとびきりのお気に入りは何と言っても「子犬に雪持万年青模様筥迫」(前期のみ展示)。
あまりの愛らしさに見入ってしまった。子犬が二匹、すずらんと雪があしらってある。どこかの姫君のための特注品だろう。他にもデザイン重視の筥迫が何点か展示されていたが、着物の装いをよりおしゃれに、かつ、愛らしく見せるものとして筥迫の存在って面白いなと思った。

他に注目すべきは能面。
全部で7点が出展されていて、桃山~江戸初期のものと室町時代までさかのぼるかも?と推測されている「能面 深井」もあり。

第5章 現代に息づく美(松坂屋コレクションの活用)
最終章では、小袖だけでなく、古代裂や辻が花など多種多様な裂地を蒐集し、デザイン制作につなげた現代作品を紹介。
バカラやマイセン磁器、そして、平成2年制作の「一ツ紋付南天模様訪問着」とそのデザインがなどあるが、最後はピンと来なかった。

ここでは、全ての作品の所蔵先について記載しなかったが、名古屋市博物館から1点、徳川美術館から約40点の作品を借用し展示されている。まとめて見るにはまたとない機会でしょう。

松坂屋美術館の最後のコーナーにあった松坂屋史料コーナーがいつの間にか同美術館の裏側に別途一室を設け「松坂屋史料室」としてオープンしていた。
いつから、開設されたのだろう?

展覧会の前後にはこの史料室にも必ずお立ち寄りください。今回は江戸時代の松坂屋と題した企画展で、歌川豊国の浮世絵などの展示がありました。

*4月10日あで開催中。前期(3/21まで)、後期(3/22~4/10)

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