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「プリズム・ラグ 手塚愛子の糸、モネとシニャックの色」 アサヒビール大山崎山荘美術館

teduka

アサヒビール大山崎山荘美術館で開催中の「プリズム・ラグ 手塚愛子の糸、モネとシニャックの色」に行って来ました。

手塚愛子は織物を色糸に分解したり、刺繍の表裏や縫われる前の糸を同時に見せたり、過去の様々な既成の織物を使用して再構成する手法で作品を作る。展覧会チラシによれば、『表面には「見えない」ものを取り出してみせます。』とされています。
本展では、「虹色」がキーワードになっています。フランスの印象派を代表するモネや点描画の新印象派のシニャックが目に「見える」色を探求したのに対し、手塚は「見えない」ものを取り出す手法で「虹色」に挑戦しています。

この展覧会に行く前に名古屋のケンジタキギャラリーで開催中の手塚愛子展を既に観ていて、この大山崎山荘美術館という特異な箱を使用して、どんな展示を見せてくれるのか楽しみにしていた。

まずは本館山本室。マントルピースのある重厚な部屋だが、ここでは、新作旧作含めて14点。
名古屋で観たのと同じようなドローイング(pear-womb)2011年をはじめその時に観た類似作品が多く、それ程驚きはない。旧作もかなり拝見しているので同様だが、レースに刺繍をした「laceーhome」「laceーpear-womb」は、もこもこした糸を使用した刺繍であるため、平面でありながら、立体感がある。

他に印象に残ったのは「落ちる果実」。赤、緑、オレンジ、青と4つの色糸を織物から取り出し、それらの糸で刺しゅうし刺繍用木枠が4つ垂れ下っている。4色の組み合わせが美しい。

一番良かったのは、山本室奥の外光が入るパルミラ室の作品「泉(発生について)」2009年の展示。
この部屋はパルミラの彫刻がどっしりと腰を据えている。
このサンルームに相応しく、白い大きな布に、パッションピンクの色糸で刺しゅうがされ、所々の大小様々な大きさの刺繍で使う木枠がアクセントとして挟まれている。
布は天井の1点から床に垂れさがり刺繍や木枠が床に広がっている
丸い刺繍の木枠がこの美術館でお馴染みのモネの睡蓮の花や葉のように見える。

刺繍について、眼を凝らしてみるとモチーフは様々で、あやとりしている手であったり、人間らしき姿も見える。この作品は初めて観たけれど、展示の仕方もバリエーションが多そうだし、その方法によって見え方や感じ方も変わってくるような作品。
この白布の泉をパルミラ室に持ってきたのはとても良かったと思う。

反対側の池のある部屋に向かう。
ここでは、「黒い織物を解く」2011年と布からほどいた垂れ下る糸の塊と布の配置が遠目からだと、よだれかけのように見える。

私は小さなサイズの作品より、大きな作品の方により魅力を感じる。

そんなことを考えながら、安藤忠雄設計の新館展示室へ向かう。
今回初めて警備の方に注意されてしまったのだが、新館では鉛筆でさえもメモを取るのは禁止だとか。
そこまで厳しくしなくても良いのにと素人は思うのだが、モネ作品を何点も展示しているので、やはり安全面への懸念なのだろう。

ここでは、中央の丸くなったコーナーにある2点「同一のふたつの織物」(door)2011年に圧倒される。
狭い遠景の空間の両側から252×128cmのサイズ感ある織物が2点向かい合わせで展示されているだけなのだが、ここでもほどいた糸はパッションピンクと水色。他に緑とオレンジだったか。
対するシニャックの作品が「ヴェネツィア」1908年

ここで使用されている光を創り出すための色と手塚がほどいた糸の色の関連性、共通性をどこまで感じ得ただろう。「虹色」というキーワードは作品からも意識しているのが伝わってきたが、モネやシニャックの作品と並べて見ると「虹色」だけでくくるのはやや無理があったように思えた。


そして順番は前後するが、新館展示室に入って正面に飾られているのが「糸会」2007年。「いとあい」これは、「絵」という漢字1字が糸へんに会うの組み合わせ。それを作品化したのが「糸会」。

また喫茶室の戸棚の所にも作品があるので、見逃さないようにご注意を。

<関連イベント>
・「大山崎茶会」5/14~5/15 参加費1000円(お菓子とお土産付、
詳細は美術館HPよりご確認ください。→ こちら

なお、同館は秋に新新館が完成するようです。こちらも楽しみです。


*6月12日まで開催中。

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noel様

お返事遅くなり申し訳ございません。

手塚さんの糸の色、私はパルミラ室の作品と反対側にあった糸が
大量に垂れ下がった作品が印象深かったです。
noelさんが行かれた時にはお花も色々咲いていてお庭の散策も
楽しまれたようでなによりです。

No title

こんにちは。山荘の建物と織物&糸が絶妙にマッチしていましたね。私もパルミラ室の展示にはわくわくしました! 絵という文字が「糸と会う」という成り立ちなのにもぐっときました。
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