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「自画像の証言」 東京藝術大学大学美術館

昨夜書いた総括編の中で、どの展覧会を一番最初に書こうか迷ったけれど、私のオススメ順でアップしていくことに決めました。

トップバッターは「自画像の証言」展。
藝大美術館に行ったのは「金比羅宮の美」が目的でしたが、これがちょっと期待はずれ。
地下の歌川広重の浮世絵の方が見応えあったかな~などと思いつつ、会場を出る時に目に付いたのが、このポスター。

ポスター


むむむむむ。

これは何?
藝大美術館の向かい側にひっそりと立つ陳列館で今まさに行われている。
しかも無料!

時間はあまりなかったけれど、どうも気になるので入ってみることに。

しょっぱなから凄い作品を見つけてしまいました。
あの「海の幸」で有名な青木繁と独自の画風で日常のものを描いた熊谷守一の自画像が横並び!
しかも、どちらも画家本人の個性、自我が感じられる名画です。
*画像上が熊谷守一、下が青木繁。

熊谷


アオキ


この2人は東京美術学校(藝大の前身)で同級生でした。


東京藝術大学大学美術館所蔵の自画像作品は、明治31年7月卒業の北連蔵、白滝幾之助から始まり、明治期においては190点、東京美術学校時代(昭和26年度まで)は1000点を超え、一時期途絶えたものの、現在も卒業制作として自画像収集は引き続いており、その総数はなんと5000点近くにもなるそうです。

途中、戦時中など時代の影響もあって作品の残っていない時代もありますが、まさしく歴史的資産と言えるでしょう。

この5000点の中から今回は約160点の自画像作品が展示されています。

1つ1つの作品全てに味があります。

若い画学生達の絵にかける熱いものが画面から、見るものへ伝わってくるのです。

展示は、明治から大正、昭和、平成と時代順になっていて、2階には比較的最近の卒業生の作品がありました。

特に印象に残ったのは、村上隆さんと松井冬子さん。
村上さんの自画像作品は、本人そっくりなのですが村上流にアレンジされていますし、松井さんの作品は、やはりおどろおどろしい感じが松井ワールドを醸し出していました。

松井



中には、自画像作品として在学中6年間使用した携帯電話を残しているつわものも。


図録は500円と格安で、藝大卒業制作自画像の歴史や意義が読み物としても参考になり、更に160点全てが時代順に掲載され絶対買いです。
卒業生のその後や戦時中の画学生の絵を断念せざるを得ない状況、心情など、解説を読んでから、その自画像を改めて眺めるとまた違った味わいがあります(ちょっと涙が出そうに・・・)。


「自画像の証言」展はNHKとのタイアップで関連特番「日本人と自画像~東京藝術大学 4800枚の証言~」が放映されます。
<放送日時>
 2007年8月15日(水) 20:00~21:49 NHKBSハイビジョン
 再放送 8月23日(木) 14:00~15:49
 2007年8月19日(日) 22:00~23:49 教育テレビ ETV特集

番組を見てから行くもよし、見る前に行くもよし。
できれば2回行きたかったです。

*「自画像の証言」
  2007年8月4日(土)-9月17日(月)
  月曜休館(ただし、8月25日(土)は休館、8月27日(月)と9月17日  (月)は開館)
  午前10時~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
 会場: 東京藝術大学大学美術館 陳列館

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「自画像の証言」 東京藝術大学大学美術館・陳列館

東京藝術大学大学美術館・陳列館(台東区上野公園12-8)「自画像の証言」8/4-9/17memeさんの一推しとあらば見逃すわけにはいきません。藝大美術館の陳列館にて開催中の「自画像の証言」へ行ってきました。展示のコンセプトは極めて明瞭です。今より遡ること100年以上前、明

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はろるど様

こんばんは。
「自分を突き放して見る」→ぴったりの表現ですね。
自画像制作は、その突き放し方、自分というものをどう捕らえるかとの格闘だったのだと思います。

放送されたTV番組で紹介された各人の卒業制作への取り組み方、今の思いは様々でした。

金比羅山は、何で感動できなかったんでしょうね。
自分でも明確な理由が分からないのです。
期待が大きすぎたのか。
最大限に工夫して見せてはくれていたものの、
空間的に圧迫感があったような気もします。

memeさんこんばんは。 TBとコメントをありがとうございました。
一枚一枚の絵がまさに語りかけてくるような展覧会でしたよね。
またその反面、現代の作品では、あえて語らない、
自分を突き放して見るような部分があったのも面白かったと思います。
表現のあり方はもちろんのこと、自分との向き合い方も時代で変わっているのかもしれません。

金比羅山はあまりいただけませんでしたか。
結構賛否両論分かれているようですが、やはり複製展示がちょっと問題あったのでしょうか。あの芸大の手狭な空間に、よく器用に金比羅を再現したなとは思いましたが…。難しいところですね。

あおひー様

こんばんは。
あおひーさんの記事も先程拝見しました。
卒業制作の自画像がその後の作風につながっている人とそうでない人(熊谷守一とか)がいて、面白かったです。

TBさせていただきました。よろしくお願いいたします。

こんばんわ。
先日、見てきました。
この内容で無料というのがうれしいですね。
見てしばらく立ち止まってるひとがいて、その絵を見上げたら松井冬子さんの自画像でした。
ちゃんと現在の作風に繋がってますよね。やっぱりこういう感じだったんだと納得の一枚でした。

あべまつ様

早速番組をご覧になられたのですね!

確かに、作品背景を聞いて改めて作品を見ると
更に感慨深いものがありました。

ぜひぜひ実際の作品と対面してください。

不思議といろいろな思いがこみあげてきます。

NHKの番組みました。

こんばんは。さっき、丁度TVをつけたら、やっていたので、2時間何もしないで、見入ってしまいました。

これはなかなか面白い企画でした。
芸大の知らない部分にも光が当たるようで、
知られていない人にも、逸材が隠れているかもしれません。評価、ってものの、危うさも感じました。
黒田先生VS藤田嗣治とか、いろいろ興味深かったです。取材することに裏打ちされた丁寧な番組でした。

上野に行くことを早くしたくなりました。
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