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「鹿島茂コレクション1 グランヴィル-19世紀フランス版画展」 練馬区美術館

granvil

練馬区美術館で4月10日(日)まで開催中の「鹿島茂コレクション1 グランヴィル-19世紀フランス版画展」に行って来ました。

当初、本展は4月3日(日)で終了予定でしたが、関東大震災の影響により休館があったため、会期を延長して再開となっています。

19世紀のフランス版画は大好きなので、本展も楽しみにしていましたが、どうもグランヴィルは私好みではありませんでした。
ドーミエと比較されることの多いグランヴィル、もともとドーミエもあまり好きな版画家ではなく、彼と比較されるグランヴィルはどうだろうと展覧会のチラシを観て期待し、今回初めてまとめて拝見しましたが、やっぱり…苦手。
どうも風刺画自体に魅力を感じないというのが理由かなと。
そうは言いつつ、グランヴィル作品の魅力は、個人的な好き嫌いは別として充分に理解できる展覧会、これだけの個人コレクションを所有する鹿島茂氏、しかもコレクションは他にも沢山ある!のですから驚きです。

前半の初期作品では、石版画、1832年頃より木口木版主体となりいずれの版画技法においても手彩色で作品を仕上げています。手彩色仕上げは19世紀のフランス版画では多く見られ、普及版になると手彩色ではなくなりますが、浮世絵で言うところの摺物のような、コレクター、時別顧客には手彩色対応していたのでしょう。
特に木口木版の緻密な画面を観ていると、グランヴィルが最後に正気を失ったというのも分かる気がします。

グランヴィルの風刺版画はドーミエとは異なり、動物や植物、虫、鳥などを戯人化しているのが特徴で、その点に関しては、ドーミエに比べ大いに魅力的。中には、愛らしいもの、面白いものが沢山あります。彼の作品が『不思議の国のアリス』の挿絵画家ジョン・テニエルにも影響を与えたそうですが、なるほど共通点があるように思いました。虫も動物もグランヴィルの擬人化は時にシニカル、時にユーモアに溢れ、観ているとついつい時間が経過するのを忘れます。・・・ってやっぱり、結構好きなのかも。

グランヴィルの不思議な空想世界は、シュルレアリスムとも関連付けられていますが、彼の場合、シュルレアリスムとは違い、作品背景に思想はなく、むしろ作家個人の空想世界に埋没したものが表出したように、私には見えました。それゆえ、余計に怖かった。

印象に残った作品は、彼の代表作とされる『もうひとつの世界』、『フロリアンの寓話』、『ル・マガザン・ビトレスク』。
グランヴィルが挿絵を手掛けた本は表紙の装丁も豪華で、特に本展では貴重な特装版が展示されているので、眼福でした。
19世紀のフランスでは、こうした豪華な装丁本が流布していたのでしょう。
この点も、日本の浮世絵との共通点があるように思いました。

なお、4月16日(土)~5月29日(日)まで、三鷹市美術ギャラリーにて「ドーミエとグランヴィル展~戯画と挿絵の黄金時代~」が開催されます。→ http://mitaka.jpn.org/ticket/110416g/
グランヴィル続きます!

*4月10日まで開催中。

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非公開コメント

お名前が分からない方へ

こんばんは。
苦手なのに、行ったのではなく、行って作品を拝見して苦手だと
感じたのです。

それでも三鷹ギャラリーでのドーミエとグランヴィルの展覧会には
行くつもりで懲りない奴です。

No title

memeさま
苦手なのに見に行くとは尊敬します!時間が足りなくて私は2回行ったのですが、(ブログ書かず反省)展示されている本の多さに鹿島氏のコレクションへの情熱を感じました。次は何が出てくるのでしょう。
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