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利部志穂 「こい、来る う とき」 Art Center Ongoing

利部

吉祥寺のArt Center Ongoingで4月10日まで開催中の利部志穂「こい、来る う とき」に行って来ました。

利部志穂(かかぶ・しほ)は、2007年に多摩美術大学を修了後、個展やグループ展をはじめ、海外での展覧会へも精力的に参加する1981年生まれの女性アーティストです。

私が彼女の作品を初めて意識したのは、昨年10月に柏のisland:Actionで観た「脱臼」展だった。
1階の奥にある広いスペースをフルに使ったスケール感の大きな「もの」たちが、組み合わさって別の新しい形を創り出していた。「脱臼」展ではグループ展だったが、私はこの中で一利部さんの作品が強く印象に残り、ここで初めて利部志穂という作家を認識したのは間違いない。

その後、スパイラルで開催されたアートフェア「ULTRA」でも出品作家として参加され、こちらはさすがに小品だったが、利部さんらしい既存のどこにでもあるような様々な物を組み合わせた彫刻(と言って良いのだろう)を出展されていた。

残念ながら、今年開催された府中美術館での公開制作や、震災のため会期半ばで中止になった板橋区立美術館での「発信//板橋//2011 けしきをいきる]を拝見できなかったので、今回のOngoingでの個展は何としても観たかった。

Ongoingも初訪。吉祥寺駅から徒歩8分程度か。これまで無料で展覧会を観ることができていたようだが、今回の利部展から入場料(紅茶付)400円が必要。
それ程大きくない民家の1階がカフェスペース、2階が展示スペースになっている。

特に本展で気になったのは展覧会タイトル「こい、来る う とき」というタイトルだった。
何とも意味深で興味深い。ちょうど、私が行った時に利部さんご本人が在廊されていたので、お話を伺うことができた。タイトルにはかけ言葉のように幾つか意味がある。「恋(に)狂う時」「来い、来る、うとき」「恋(が)来る うとき」など。他にも考えれば展開できるかもしれない。

利部さんの創り出した2回の空間は実に不思議な世界に包まれていた。
モチーフのひとつになっているのは「幸福な王子」という物語。
この物語を利部本人が英語で朗読する音声が流れつつ、その一方で日常の利部の生活の一部?なのか携帯電話がなって会話を始める映像が最初に目と耳に飛び込んでくる。

天井からは5円玉を通した糸が数本張られていて、そうかと思えば、植木鉢がひっくり返っていたり、植物があったり。部屋の奥には森か林か緑の木々をメインにした映像がループで流れる。

その手前には銀色の円形の円盤がぶら下がり、映像の緑の光によって円盤が美しく反射する。その一瞬がたまらなく良かった。

また、今回は初めてスナップ写真を使用したインスタレーションとなっている点もポイント。
床に散らばったスナップ写真は、緑と青のどちらかが使用され、その色イメージがプラスチック下敷きを緑と青で並べる。
床に散らばった写真と言えば、花代さんの作品を思い出した。

中央には古ぼけたミシンがある。

着想を得たのは、「幸福な王子」だったのだろう。そこから、どんどんイメージを膨らませ、別の作品、それらの作品を使用した空間作品になっている。

また、作品は2階だけでなく、1階に作品やドローイングが数枚展示されているので、こちらもお見逃しなく。
また、明日には、イベントとして19時からライブ・パフォーマンスがある。
日曜10日は利部志穂による「Pre Ongoing school」もあり。

なお、この後4がt23日から5月22日まで@3331のアキマタビ21にて、利部本人によるキュレーションの展覧会「せいめいのれきし」が開催される。
利部さん本人だけでなく、先日横浜美術館ギャラリーで個展を開催した中谷ミチコも参加するのでこれまた楽しみです。

*4月10日(日)まで開催中。

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