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第13回秘蔵の名品アートコレクション展 ホテルオークラ別館

松本


今回の日程で一番最後を飾ったのがこの展覧会。
展覧会のチラシを見た時には、特に気になる絵もなかったので最後に時間があればと後回しになったのだが、行って良かった。

先日京都で見たフィラデルフィア美術館展並みの充実度。
あちら(フィラデルフィア)は西洋絵画ばかりだが、こちらは西洋絵画、日本画、洋画と総花的に堪能できる。

そして、チラシに掲載されていない作品で目を惹いたものが多かった。

以下順に気に入った作品をご紹介。

1.西洋絵画

常に入口最初を飾るコローの作品。フィラデルフィア展もブリヂストンでもそうだったが、今回もコローで始まった。
「夜明け、草原にて」。
この作品良いです。フィラデルフィアで見た2作品より私の中では上でした。

上々の出足に気をよくして進んでいくと、ラファエル・コランの「樹下」や「晩夏のための習作」が。
コランはこれまで気に留めたことがなかったが、この2作品は優しくほのぼのとした感じ。

キスリングの「ブイヤベース」も衝撃的。
いくらなんでもエイもブイヤベースにしちゃうのか?
魚ばかり何匹描かれているのか。強烈な色彩と大胆な構図で皆が足を止めていた。

藤田嗣冶「猫の教室」。
これも驚いた。藤田はこんなコケティッシュで愛らしい作品も描いていたのか。
猫が擬人化されて、どの猫も皆表情、動作が豊かで、藤田が如何に猫が好きだったかがこの作品1つから強烈に伝わってきた。
黒板に板書されていた数式まで猫+猫になっていたのには思わず笑った。

この辺りでつくづく来て良かった~と思ったが、まだまだ作品は続き眼福の時間は続く。

ピカソ2点、シャガール3点、マグリット1点も小品(除くシャガール)だが良い作品だったと感じた。

2.日本画

夏に見る日本画は涼を呼ぶ。
本展での日本画は名品ぞろいだった。
どれも素晴らしいので、強いて挙げるのが難しいけれど、
 ・鏑木清方 「雨月物語」 (特に蛇身)
 ・奥村士牛 「吉野懐古」
 ・山口華楊 「春雪」
 ・東山魁夷 「晴れゆく朝霧」
 ・杉山寧  「気」
 ・上村松園 「鼓の音」 

ざっと思い出すだけでもこんなにある。
奥村士牛の「吉野懐古」は見ているだけで、安らげる自分が作品の中に溶け込んで行きそうだった。
杉山寧の「気」は作品対象は白鷺3羽であるが、ピンと張り詰めたような空気が場面に流れている。

3.洋画

ここでは私の好きな古賀春江の作品に出会えたことが大きな喜び。
しかも見たことのない作品「美しき博覧会」で古賀らしい作品だった。

松本俊介の「Y市の橋」も秀逸。
彼の作品はハズレがない。この作品も人目で松本作品と分かった。
沈んだ色調とタッチになぜか惹かれてしまう。

オークラチラシ


自画像を先に見たばかりの岡鹿之助の「積雪」も良かった。

これ以外では佐伯祐三3点、梅原龍三郎、安井曾太郎、小磯良平、長谷川利行等々錚々たるメンバーの作品が揃っていた。

作品リスト(300円)やこの展覧会の純益は全て寄付される。
私は初めてオークラのアートコレクションを目にできたのだが、毎年違う作品が出展されるらしい。
普段は企業や個人の手元にあり公開されていない作品群のため、見逃せない展覧会だと言えそう。


この展覧会のチケットで大倉集古館や泉屋博古館分館も入場できるが、残念ながら私には時間がなかったので行けず。
特に大倉コレクションは見たかったのに無念。

*8月24日(金)まで
場所:ホテルオークラ東京 アスコットホール別館地下2階
時間:10:00~19:00 
   8月3・10・17日のみ21:00まで(入場は閉館の30分前まで)

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遊行七恵さま

こんばんは。
東京での美術館めぐり楽しまれているご様子、何よりです。

神奈川近代美術館には随分前に1度行ったことがあり、そこで松本作品(立てる像)に出会ったのも鮮明に覚えています。
でも、婦人群像の記憶が残念ながらありません。

今度行く機会があれば、目に焼き付けます。

こんにちは
いい内容でしたね。
今回三つに分けて書こうと思いましたが、本当にどれもこれもバランスよく名品がありました。
わたしも松本好きです。
神奈川近代美術館にある松本の婦人群像にはちょっとびっくりですよ。
機会があればご覧ください。

Tak様

こんばんは。
コメント有難うございます。

はろるどさんのブログのコメントにも書きましたが、
私のマイベスト投票はTakさんと同じ松本俊介。
でも、同タイトルで4枚あるってことは後で知りました(恥)。

一村雨さま

こんばんは。
古賀春江の回顧展を是非開催して欲しい。
かなり昔にブリヂストン美術館でやったようですね。
同館の図書コーナーに古い図録があり、見た~いと心の中で叫びました。

ヴラマンクは確か佐伯の作品をパリで酷評したのではなかったでしょうか。
因縁の対決?

こんにちは。

>本展での日本画は名品ぞろいだった。
仰る通り。
前半の西洋絵画の何倍も時間をかけて観ました。

こんにちは
私も、やはり、古賀春江ですね。
ここでもクレーの作品との共通点を
感じました。
上のキリルさんが書かれているように
ヴラマンクvs佐伯祐三の花対決も
面白かったです。

はろるど様

こんばんは。
コメントありがとうございます☆

Y市の橋が4作品もあることを「はろるどさんのブログ」
で初めて知った私です(なんと無知な)。

おっしゃる通り松本俊介の作品は青のものも良し、今回の渋い作品も良しです。

驚きMYベスト1は藤田の猫作品でした。

memeさんこんばんは。
Y市は是非4バージョンの全てを見たいなと思います。松本の作品は、どれを見ても本当に素晴らしいですね。

>普段は企業や個人の手元にあり公開されていない作品群のため、見逃せない展覧会

たんなる名画展でないところがまた嬉しいですよね。なかなか驚きも多い展覧会でした。

キリル様

こんばんは。
超人です。
無理がたたって、土日はじっとしてました。

キリルさんの感想も拝見しましたよ。
ルノワールは確かに一風変わった作品でしたし、花瓶の花の静物画は私も佐伯作品の方が好きです。

こんばんは。
とにかくバラエティに富んでいて楽しめますね。それだけにブロガーの感想もいろいろでとても興味深いです。《猫の教室》に触れない人はまずいないのでしょうが。

大倉集古館や泉屋博古館分館に行く時間がなかったのは残念でしたね。とはいえ、人間ドック後にこれだけ回っただけでも超人的ですよ!
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