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「小村希史展」 MEGUMI OGITA GALLERY

小村
"The sounds in My Mind" 2011, 162.1 x 130.3cm, oil on canvas

MEGUMI OGITA GALLERYで開催中の「小村希史展」に行って来ました。
詳細はギャラリーのサイトをご参照ください。→ http://www.megumiogita.com/exhibition/2011/1104komura/index.html

小村希史は1977年生まれ。
高校卒業後、渡米し4年間アメリカで暮らす。幼少時より、絵が得意であったことを思い出し、本格的に絵画を始める。
最初の個展は2年前のアンシール・コンテンポラリーギャラリーでその後、上海での展示を最後に今回2年ぶりの個展開催となった。

『芸術新潮』4月号(最新号)の小特集「アートと暮らす夫婦のかたち」で、小村作品ばかり収集しているコレクターのご夫婦の記事を拝見し、興味を持った。
DMをいただいた時には、「怖い絵」というのが先に立ち、行くかどうか迷っていたがそれ程までに執着するだけの何かがあるに違いない。そして、その何かを確かめてみたいと思った。

真っ白なメグミオギタギャラリーの壁をおどろおどろしい肖像画、背景色も黒や暗い色を使用しているため、なおのこと不気味な雰囲気が漂っている。
これで、照明を落としたら間違いなく怖い。

近づいて作品を観ると、かなりの量の絵具を重ね。盛り上がっている個所がいくつもあった。
その絵具の盛り上がりが平面絵画なのに、横や斜めから観ると立体的で、色遣いやモチーフの激しさに絵具の厚みが加わり、一層迫力が増しているのだった。

その一方で、細い糸のようなカラフルな線がランダムにからみあった作品も2点。
荻田氏によれば、「埃」を描いたのだそうで、その繊細な線は肖像画の粗いタッチとは正反対。
画家の良曲を見せられた気がした。

奥には風景画が1点と椿を描いた作品が1点。私はむしろこちらの2点の方が落ち着いて眺めることができたが、更に私にとってツボだったのは、水彩やドローイング作品。

小村がメキシコを旅していた時に見つけた細い金枠で作られた小さな写真スタンドに、小村の水彩画が入っている。犬や人物なのだが、油彩とはまるで違った懐かしい画風。
しかし、筆力、絵の上手さは確かだと素人目にも分かる。
特に『ブルー』という小冊子(500円)のドローイングは、あのウィリアム・ケントリッジの作品を思い出させた。

印刷物にも関心が高いらしく、小冊子や昭和初期のカストリ雑誌や画文集、デッサン集に加え、レコードジャケット+中に作品集小冊子に絵ハガキサイズの作品付。しかもレコジャケは1点1点印刷の具合を変えていて、黒白の濃淡が異なるという凝りよう。

奥のコーナーには、あの3月11日の大地震があったその日に描いたドローイング100枚が1枚千円で販売されている。
売り上げは寄付されるのだとか。
画家の地震当日の重いが鉛筆の筆圧、描画、点描にあらわれている。

かの日本美術史家の山下裕二教授も小村の力量を高く評価しておられ、過去に寄稿した小村作品についての文章がギャラリーに置かれていた。

日本の芸術・美術大学の教育にスポイルされていない、力強さとオリジナリティ溢れる作品の数々。
行って、実際に作品を観ることができ良かった。

*4月23日まで会期延長しています。個人的な好き嫌いは別としてオススメします。

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