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小野さおり展 「ギフト」 GALLERY MoMo 両国

小野さおり
ハジマリノザワザワ 2010年 oil on canvas 145.5 x 145.5cm

両国のGALLERY MoMoで5月14日まで開催中の小野さおり展「ギフト」に行って来ました。
詳細はギャラリーのサイトをご参照ください。→ こちら

小野さおりは1981 年福島県生まれ。2005 年女子美術大学大学院修了、昨年群馬青年ビエンナーレ及びシェル美術大賞展でグランプリをダブル受賞、一躍脚光を浴びています。

シェル美術展も群馬青年ビエンナーレいずれも行きましたが、今回の個展で明らかに作品がブラッシュアップされ、ステップアップしていることにとても驚き嬉しくなりました。

シェルも群馬青年ビエンナーレの作品、いずれもトーンが暗くと背景の花模様の描き込みやラインが甘い印象を受けましたが、最新作では大きな飛躍を感じました。

特に、個展タイトルになっている作品≪ギフト≫2011年は同タイトルで2点ありますが、116.7㎝×116.7㎝の正方形の≪ギフト≫はこれまでにない明るい赤系統の金魚鉢と中に描かれた海の生き物の作品が、とりわけ目を引きます。

サンゴの中心や枝部分にキラリと光る個所は、まるでサンゴの目か宝石のようでもあり、金魚鉢のガラスの質感表現、特に透明感が増し、光沢やガラスの厚みも上手く表現されていました。

筆跡を残さないフラットな画面、そして、今回特に印象的だったのは、画面の下側に描かれている花を縁取る黒っぽい線。黒のように見えるけれど、実際は複数色を使用しているようで、その色の違いが作品全体から輪郭線を浮かせることなく、FITさせているようです。これらの背景処理の上手さは、シェル美術大賞受賞作品の≪ハジマリオザワザワ≫2010年と、反対側の壁面に展示されている2011年作の≪ミテイルカラハジメヨウ≫の2点こちらも同一タイトルでサイズやモチーフは違う、と比較するとよく分かります。

個人的なお気に入りは、先に挙げた赤系統の≪ギフト≫、≪ミテイルカラハジメヨウ≫と人の腕にクラゲのような触手が生えている≪イツモトオナジコト≫2011年、そして≪ザワザワ≫。

小野さんは、福島県のご出身で、漁師の家庭に生まれ育ったとのこと。海や海の生物は、幼少の頃から慣れ親しんだものなのでしょう。
深海に潜ると、深度が深くなるほど外光から遠ざかり、必然的に海は暗くなる。
小野さんの作品の背景に黒っぽい色が多いのは、深海のイメージなのだろうかと勝手に想像してしまいました。


彼女の作品に囲まれていると、自分が海に沈んでいくような錯覚を覚えます。

震災でご家族は幸いにも助かったとのことで、本当に良かったです。そして、そんな心労の重なる状況の中で、この個展開催にこぎつけたその頑張りと心意気に敬意を捧げたいと思います。
素晴らしい作品を見せていただいて本当に感謝です。

最後に作家のステートメントより一部をご紹介して終わります。

”ギフト”それは私が与えられたものであり、返していかなくてはならないもの。祈りを込めて、大切な人たちに、大切な自然に、大切な私自信に。

その思いが十分に伝わって来ました。

*5月14日(土)まで開催中。オススメします。
営業時間:11:00 - 19:00  日曜・月曜・祝日休み GW中はカレンダー通りの営業となります。

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