スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

線の迷宮<ラビリンス>Ⅱ 目黒区美術館

1


2


はろるどさん今夏一推し、Takさんご推薦(mixyの書き込み拝見しました)の展覧会とあれば行くしかない。
「雑踏から逃げたくなったらここにおいで。」というチラシの謳い文句に誘われるように中に入る。

結論から申し上げると、この展覧会オススメです。

9人の作家からなる鉛筆もしくはシャープペンシルを画材に使ったモノクロの世界。

<参加作家>
佐伯洋江、関根直子、妻木良三、磯邊一郎、小川信治、小川百合、篠田教夫、木下晋、齋鹿逸郎

このうち私が名前を知っていたのは、佐伯洋江のみ(彼女の作品は以前見たことがある)。
しかし、この単純な黒鉛だけの世界がこれだけ多様だとは想像もしなかった。

まずのっけから作品にひき込まれる。

篠田教夫「海辺の断崖」。

フジツボみたいなものが付着したような海辺の断崖。その奥深くに小さな小さなお社が見える。
非常にディテールが細かいので制作期間も長く大きい作品だと2年~4年かかっていた。

2階には篠田以外の8名の作品が個々にブースのような形式を取って展示されている。

圧巻は小川信治。

とても鉛筆作品とは思えない。しかも騙し絵のようなトリックもあって二重三重に楽しめるようになっている。
実際見た時は、「何か足りない、何かおかしい」と思っただけで帰宅後いろんな方のブログを再度読み直して作品の意味が分かった。
情けなや。
彼の作品は紙自体も古ぼけた写真の質感を出すために加工されていて、そのレトロ感も良し。


小川百合は照明を暗くして、まさにオックスフォードの図書館に入り込んだかのような錯覚を覚えた。
これまた精密、緻密。
もう絵画なのかモノクロ写真なのか判別できないくらい。

妻木良三は独特の襞襞世界を構築。
私は中にいて、人体の内臓に自分が包まれたような感覚を受けた。
1点だけ襞でなく机にかけたテーブルクロスを描いた作品があったが、それが妙に新鮮に感じる。

妻木良三同様、作家の世界に入り込んだ印象を受けたのが齋鹿逸郎。
本展の直前に惜しくも故人となられた。
壁一面に展示された不思議な文様界。
室内に備え付けの座布団に座ってしばし壁面を眺めていると、宇宙のような現実から遠く離れた異空間。
まさに雑踏から離れた数分間であった。


この他、木下晋の人物作品、カンディンスキーを彷彿とさせる磯邊一郎の幾何学作品をはじめ見応えある作品ばかり。
この内容で観覧料600円はお値打ち。
できることならもう1度行きたいけれど・・・。


図録を購入しようと手にとって眺めたが、今見てきた作品とはどうも質感が違っていて、結局買わずじまい。
今になってちょっと後悔している。
送ってくださるようなので、図録をやはり購入しようかな。

*9月9日(日)まで目黒区美術館にて開催中。 午前10時~午後6時

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

「線の迷宮2 - 鉛筆と黒鉛の旋律 - 」 目黒区美術館

目黒区美術館(目黒区目黒2-4-36)「線の迷宮2 - 鉛筆と黒鉛の旋律 - 」7/7-9/9この夏、私の一推しの展覧会です。鉛筆やシャーペン、それに消しゴムなどを素材に、精巧かつ濃密な絵画を手がける9名の作家が紹介されています。出品作家磯邉一郎、小川信治、小川百合、木下晋

コメントの投稿

非公開コメント

oki様

こんばんは。

本展は、とにかく鉛筆の可能性を最大限に見せ付けられるかと思います。

新たな発見があると良いですね。

リンクの件、喜んで。
私はお断りもせず、お気に入りに入れてしまった
かも・・・ごめんなさい。


はろるど様

目黒区美術館は、既に4回目かもしれません。
最初のきっかけは小林孝亘さんの展覧会。

小林さんご本人とゆかりの地をめぐるという楽しいワークショップに参加させて以来のご縁です。

これからも他ではやらないような独自企画展を
ぜひやって欲しいと思います。

芸大の自画像展、是非堪能して下さい。
いろいろ考えさせられますよ。

こんばんは

目黒に日曜に行くといいつつ、日本橋高島屋のガラスアートの展覧会チケットがありまして、月曜終了なので日曜はそちらにでかけました。
目黒の出品作家は僕は一人も知らないぞ、これは時間をかけてゆっくりみなければなりますまい。
memeさんもトラックバックは承認制にしておられるのですね、うちも毎日毎日変なトラックバックがあれこれきていやになります。
近々リンクさせていただきますね。

memeさんのご感想をお待ちしておりました!
楽しまれたようでなによりです。

図録は私も買わなかったのですが、確かに迷いますよね。
モノトーンながらも、その繊細な質感は印刷では難しいかもしれません。

小川信治は、コンセプトの妙と驚異的な画力の両方に優れた凄い方だなと思います。百合さんは、本当にあの図書館の書庫に迷い込んだかのような臨場感もありましたね。楽しめました。

目黒は毎回チェックしているわけではないのですが、
こういう意欲的な展覧会をしていただけると本当に嬉しいです。他館ではなかなか難しそうなので…。

p.s memeさんの記事を拝見して、ノーチェックだった芸大の自画像展へ行くことにしました。楽しみです!
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
ブログ内検索
twitter
最近のエントリ
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。