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「芸術写真の精華」 東京都写真美術館

芸術写真
「芸術写真の精華」-日本のピクトリアリズム 珠玉の名品展 東京都写真美術館 3月8日~5月8日


私の芸術写真ことはじめは、掛川にある資生堂アートハウスで福原信三、福原路草の展覧会を観た時に遡る。

今回も展示されていたが福原信三の「西湖風景」の美しさ、そして信三とはまた違った構図とトリミングで撮影された福原路草、私は殊に路草の写真にメロメロだった。

そして芸術写真を語る上で忘れ難いのは、2009年に神奈川県立近代美術館葉山で開催された「画家の眼差し、レンズの眼 近代日本の写真と絵画」展だろう。
この展覧会では、芸術写真と絵画、同時代に流行していた「みずゑ」(水彩画)などと絡めた内容で両者の関連性を展観。両者には共通点が数多く見いだせ、芸術写真の出発点を見出す内容だった。
昨夜も、この展覧会の図録を取り出し、再度読み返してみたがやはり面白い。

「芸術写真の精華」は展覧会主旨としては名品を並べるという形式を取っていて、詳細な論考は図録(2400円)に4本の掲載されているが、図版が小さすぎるのが気に入らず、今回購入は見送った。
中でもゴム印画やプロムオイル印画の写真は、写真自体のマチエールも魅力なのに、写真集や画像ではその魅力が伝わらない。これだけはオリジナルで楽しみたいと思う。

葉山での展覧会と本展で重複している作品もいくつかあったが、私がもっとも注目したのは小関庄太郎の写真。
葉山では1点しか展示されていなかったが、今回は全部で5点。
どう見ても写真ではなく、絵画にしか見えない。

そして小関の写真を観ているうちに、「はっと」閃くものがあった。
今年、日本橋高島屋美術画廊Xとメグミオギタギャラリーのショーケースで個展があった重野克明の絹本墨画の作品に諧調がとても似ている。
重野の墨画作品を観た時、どこか懐かしい大正から昭和初期のノスタルジーや孤独・哀愁を感じていたのだが、小関の写真にも同様の印象を受けた。

小関の写真は「雑巾がけ」という日本の独自のレタッチ技法が駆使されている。
ツイッターでの呟きで見つけた所によれば、雑巾をかけるように焼き付けた印画紙の上に油と油絵の具をかけて「雑巾がけ」して任意の黒の深みを出すという技法らしい。
4月に写真美術館で「雑巾がけ」のワークショップが開催されていた。
参加資格は私にはなかったけれど、見学だけでもさせていただきたかった。
言葉で説明されても、実際のイメージがわかない。

ということで、小関庄太郎の作品は福島県立美術館から出展されていたので、検索してみると見つかりました。
小関庄太郎の展覧会が2001年に福島県美で開催されているではないですか。
図録も現在半額の1000円で発売中。
現金書留代と送料で約1000円は飛んで行ったけれど、図録を取り寄せることにした。

我が地元、愛知県には愛友写真倶楽部があり、当時はゴム印画技法が流行していたようだ。
やがて、そこから独自の表現を見つけ出す写真家が現れる。

この当時の芸術写真を観ていると、絵画と写真の境界って何だろうと考えてしまった。

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