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「江戸KIMONOアート」 日本橋高島屋

江戸KIMONO

「江戸KIMONOアート」 日本橋高島屋 4月27日(水)~5月9日(月)

女子美術大学美術館、澤乃井櫛かんざし美術館、高島屋史料館に所蔵されている江戸時代の着物約100点を展観。

以下4つのテーマで構成されていて、とても観やすい。
Ⅰ.江戸のアヴァンギャルド
Ⅱ.浮世のエレガンス
Ⅲ.装いのセレブレーション
Ⅳ.風姿のスペクタクル

実のところ、ある展覧会を観るまで染織関係には興味がなかった。意識が変わったのは、2008年~2009年に名古屋市博物館、サントリー美術館、大阪市立美術館に巡回した「小袖」展。
「小袖」展は、松坂屋京都染織参考館所蔵品を集めた、物凄い展覧会だった。

刺繍、絞り、友禅染と染織技法の高さ、豪華さもさることながら、圧倒的だったのはデザイン性、絵画性。
布という支持体に描かれた絵画が日本の着物だと、認識を改めた。
そして、松坂屋京都染織参考館所蔵の小袖は保存状態も非常に良かった。

今回は女子美術大学美術館の所蔵品が主体。第4章に登場する能衣装などはすべて高島屋史料館蔵のものだった。

本展で最初に学んだのは「寛文小袖」の特徴で、左に余白を残すというもの。
確かに、観ていくと寛文小袖は左側には何も描かれておらず生地のまま、刺繍その他はすべて右側に配置されている。
なるほど、時代によって流行や形式が存在するのは、今も昔も変わらないのだ。

次に着物の絵柄を観ていくと、文学に関わるもの、恋に関わるものが多いことに気付く。
先に観た「小袖」展ではそこまで頭が回らなかったが、今回一番気になったのは「杜若と燕」の配された着物の多いこと。
伊勢物語からの引用だと思うが、他にも源氏物語の一場面を取り入れた絵柄も多く、文学と衣装文化の結びつきの深さがこれ程強いというのは、日本だけではないだろうか。

遊女もしくは、裕福な商家や武家の娘は着物を注文する時思い描くのは、恋する殿方のこと。
「あの方の気持ちを惹くには・・・そう!伊勢物語の八橋の場面」
・・・と着物を観て行くうちに、私の頭の中で江戸時代の女性たちの様子が浮かんでは消えていく。

浮世絵や風俗図にもこれらの小袖はしばしば登場するので、絵の中から実際に現れた着物を観るのはリアルで楽しい。

私のお気に入りは
・亀戸天神描絵単衣 → これはウコン色をベースに渋く黒の細い線で描絵がされているだけ。墨絵そのもの。
・干支模様帯 → 十二支が刺繍で配された帯。横一列と丸く配された十二支の中央には朱色のガラス板がある。
         十二支の動物たちもかわいいが、そこにガラス板が加わるという細工に感動。
・流水杜若模様打掛
・流水萩模様振袖
・流水杜若燕模様打掛
・吉原細見模様小袖
・鬱金地源氏車秋草霞模様縫箔
・几帳秋草模様振袖
・御簾扇桜模様小袖 → 御簾が刺繍で施され、御簾の向こうには桜の模様が透けて見える。

元々、水モチーフに弱いので、どうしても流水ばかりに目が行くが、流水でも表現は実に様々。
大胆に流れだけを刺繍したものもあれば、絞りを使って表現しているものもある。

最後に、日本の色について。
染織史家・京都の「染司よしおか」主宰吉岡幸雄氏が日本古来の色について研究、著書も多くあるが、江戸時代の着物には日本古来の色、「浅葱色」「鬱金色」、基本的に植物などから取れるこれらの色の美しさもまた着物を楽しむ喜びだと思う。

この展覧会は、京都、大阪と巡回し、日本橋高島屋の後に横浜高島屋に巡回する。
澤乃井のかんざしや鬘は同じだが、東京展と横浜展では着物の展示の殆どが入れ替わるので、2つ行ってすべてを観ることになるが、11月9日~11月30日に女子美術大学美術館でも関連展が開催される予定。

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