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特別展「写楽」 東京国立博物館

写楽


特別展「写楽」 東京国立博物館 5月11日~6月12日 *東日本大震災により会期変更
特別展「写楽」公式ホームページ→ http://www.tokyo-np.co.jp/sharaku/index.html

昨晩21時から、NHK総合で「浮世絵ミステリー 写楽~天才絵師の正体を追う~」というスペシャル番組が放送された。事前にこの番組の放送について知っていたため、連休最後の日曜日、閉館間際が空いているだろうと、昨日は上野三昧。

その前に「ブッダ展」(これも映画上映前に行かないとと思った)と総合文化展(いわゆる常設)でぐるぐる遊んで、4時頃に平成館へ向かった。
事前に東京国立博物館ニュース4・5月号で「写楽展」の概要をざっと予習。

今回の見どころは、写楽作とされてきた版画全146図のうち142図、いや正確にはドイツ・ブレーメン美術館所蔵≪六代目市川団十郎の行成の息男みまな行教≫の出展はかなわなかったようなので、141図なのか、が勢ぞろい。
海外美術館からの日本への作品貸出が中止になる中、相当数海外美術館から貸し出しされており、本展開催に対してに東博の本気と底力、そして関係者の執念を感じた。

展覧会構成は
1.写楽以前の役者絵
2.写楽を生み出した蔦谷重三郎
3.写楽の全貌
4.写楽とライバルたち
5.写楽の残影
となっているが、作品リストと展示順序はバラバラなので要注意。

先日、千葉市美術館の「ボストン美術館浮世絵名品展」の前に千葉市美術館の田辺学芸員(昨夜のTV番組にもご出演!)によるレクチャーで写楽についての極めて的確なまとめを伺っていたので、レクチャーの復習を実作品を観ながら行う。写楽は阿波の能役者:斉藤十郎兵衛が濃厚とその際にもお話されていた。昨夜のTVでその検証過程が紹介された通り。

展示は写楽作品を4期+歌舞伎の内容別に展示しているので、歌舞伎ファンならまずまず楽しめる筈。「まずまず」と書いたのは、写楽の好きさ加減にもよるだろうし。
歌舞伎の演目単位に並べたのは、第二期以後どんどん単調になっていく写楽作品を見せる工夫としてよくできていた。

そして、最大の売りは、海外美術館所蔵や個人蔵の大変状態の良い第1期の大首絵。
雲母(きら)は黒雲母、白雲母、そして僅かにピンクがかった雲母もあったけれど、あれは写楽じゃなくて、歌麿の≪新撰恋之部 深く忍恋≫だった。歌麿の≪新撰恋之部≫シリーズは、3点、うち2点はフランスのギメ東洋美術館。歌麿は、全部で10点あり。雲母は少し屈んで、下方から観ると載り具合がよく分かる。

写楽は同じ図像で版を改変したものや摺りや状態が違うものが並んで、それらを比較するのも良いが、私はちょっと飽きてしまった。

最終章の「写楽の残影」ではたと目が覚めたのは、好きな歌川国政、歌舞伎堂艶鏡が1点あったから。しかし観たことないのは国政≪六代目市川団十郎≫かな。いや、国政の現存作品は少ないので、これも観たことあったかも。

最後に忘れてならないのは、一番最初に登場する菱川師宣≪歌舞伎図屏風≫と作者不明だが文化庁所蔵の≪歌舞伎遊楽図屏風≫の存在。
この2つの屏風を観るだけでも行った甲斐はあった。

それにしても僅か10ヶ月で消え去った写楽。新人浮世絵師としては異例の華やかな大判雲母摺りで、版元はかの有名な蔦屋重三郎によりデビュー。にもかかわらず、真実の姿を描こうとしたばかりに役者に嫌われ人気を落とす。
浮世絵は絵師だけでなく彫師、摺師の技術レベルによって仕上がりが大きく左右される。
写楽の3期以後の作品は、お金をかけることができなくなり、彫師のレベルも落ち、線も活かせず、摺りムラも出ていると前述の田辺学芸員からのお話を浮かべつつ、会場を出た。

ギリシャのマノスコレクション写楽の肉筆画や新発見の版下絵は本展での出品はなかったのは、ちと残念だった。

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