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「指定文化財等 中国書画特別展」藤井斉成会有鄰館 はじめての美術館84

「指定文化財等 中国書画特別展」藤井斉成会有鄰館 5月1日(日)と5月15日(日)12時~15時半のみ
http://www.kansai-chinese-art.net/fu03.html
美術館公式サイト→ http://www.yurinkan-museum.jp/index.html

今年は、中国書画コレクションを所蔵する関西の9館が、約1年にわたり関連展示をリレー式で行う「関西中国書画コレクション展」を開催している。
「関西中国書画コレクション展」の公式サイト→http://www.kansai-chinese-art.net/

先達を担ったのが、京博で開催された「上野コレクション寄贈50周年記念 筆墨精神-中国書画の世界-」と「中国近代絵画」展だった。
そして、この5月第1、第3日曜日藤井斉成会有鄰館で「指定文化財等 中国書画特別展」を知り、第3日曜日は予定が既に入っていたため、狙うは5月の第1日曜日と、3連続の関西・名古屋方面の遠征となったが行って来た。

藤井斉成会有鄰館の存在はかねてより知っていたが、何しろ2月と8月を除く第1、第3日曜日の12時~15時半までと極めて開館回数と時間が短いため、なかなか行けず。
今回の関西遠征は、藤井斉成会有鄰館のために出かけたようなもの。場所は、京都国立近代美術館から徒歩3分程度。地下鉄五条駅から京近美に向かって歩くと、左手に屋上に朱塗りの八角堂を乗せた東洋風の建物が見えて来る。
ほぼ12時ちょうどに到着し、受付で本館と第2館の共通券かバラ券どちらにするかを尋ねられた。もちろん、初めてなので、共通券を購入(一般:1,400円)。

まず、本館から。本館の中国様式の建物を設計したのは武田五一で、1926年建築当時のまま。
1階~3階までが展示室になっているが、入ってビックリ。まさに中国美術のヴンダーカマー!
1階:仏像・彫刻、画像磚石・瓦当、石経・経石を展示。
2階:青銅器、銅仏、玉器、漆器
3階:陶磁器・玉器、寝台・衣裳、書蹟・古文書、絵画 

3階の書蹟、絵画は常設展示ではなく、5月と11月に中国書画指定文化財等が公開されるようだ。
何しろ、大半の展示物はケースに入っておらず、ゴロゴロと部屋に所狭しと置かれている。

絵画も巻物は別だが、掛軸はケースなし。

1階~3階まで、仰天しながら見て回る。
2階にあった科挙試験の際に使用されたとされる、カンニング用の下着。肉眼視できるかできないかという程、極小漢字で埋め尽くされている。科挙試験に対していかに必死であったか、そして古の他国においてもカンニングはあったということが妙に感慨深い。

3階でいよいよお目当ての中国書画に対面。
何と言っても一番感動したのは、黄庭堅「草書李太白憶旧遊詩」北宋。黄庭堅の行書は、永世文庫所蔵の「伏波神祠詩巻」がつとに有名。
しかし、今回の黄庭堅は草書体。2006年に東博で開催された「書の至宝展」図録を確認したが、有鄰館所蔵の本書は出展されていない。草書であっても、黄庭堅のものと分かる書風である。あの美しく長いハライ。踊るような流れるような書風である。墨色も美しい。
この書の前を行ったり来たり、他の絵画を観て再び戻ることを繰り返す。
書巻であるが、最後の4行を除き一挙に展示されている。最後の4行は、展示ケースのサイズが足りないため、本物を展示できず巻かれたまま。代わりに、コピーがケースの外に貼られていた。
館長らしき男性の説明によれば、「この最後の4行が今回公開されるのか?」というマニアックな問い合わせもあったとのこと。でも、その気持ち分かる気がした。

そして、日本ではめったと観られない北宋山水画、許道寧 「秋山蕭寺図」(重文)こちらはそれ程大きいものではないが、樹木の様式が北宋山水画の特徴、蟹爪樹を示す。2008年、私が中国北宋絵画にはまるきっかけとなった展覧会「崇高なる山水」大和文華館で一度観ている。許道寧は北宋画家、李成の作品を学んだという。

作品リストがなく、メモを取る時間も惜しいので、他にも大幅な山水画がいくつかあったし、小品の画冊なども展示されていて満足。

次回の11月には、季節の作品だけを春から秋ヴァージョンに変えて展示する予定とのこと。こちらも楽しみ。

中国絵画だけでなく、青銅器や清の乾隆帝龍袍やら寝台やらとにかく、中国美術満載の館であった。
収集したのは、近江商人だった藤井善助(4代目)、詳細は美術館やWikipedia等に記載されている。

第2館は、金沢より移築されたフランス人の設計によるアールヌーボーやアールデコ様式の建物で、中には日本美術が無造作に展示されている。登録有形文化財に指定されている。

中国美術も日本美術も保存方法にやや難あり。第2館の円山応挙作品、鶴の図が真筆だとすれば、気の毒な感じがした。

藤井有鄰館 京都市左京区岡崎円勝寺町44番地 
開館日:・一月、八月を除く毎月第一、第三日曜日の正午~午後三時半まで。

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jchz様

こんばんは。
お返事遅くなり申し訳ございません。

> 今年は「関西中国書画コレクション展」全館制覇を志しています。

⇒ 同じくです。ただし、私は四日市は2度ほど行ったことがあり、清時代の
  作品にはあまり関心がないので、滋賀の美術館は諦めます。
  黒川古文化は長野のサンリツ服部美術館で江戸絵画と刀剣の展覧会が近々開催されます。
  ご関心と違うかもしれませんがご参考まで。

こんばんは

私も5/1が初訪問でした。
14時頃に入館したので、すれ違いでしょうか。
中国好きの私は、楽しくて、テンションあがりまくりましたが
同行の友人は、お腹いっぱい気味でした。

11月もまた行きたいと思っていますが、その前に
今年は「関西中国書画コレクション展」全館制覇を志しています。
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