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藤本由紀夫「n / t -phonography / photography-」 Shugo Arts

藤本由紀夫
左)PHONOGRAPH – P, 2011albumen print 右)PHOTOGRAPH – P, 2011 albumen print

藤本由紀夫「n / t -phonography / photography-」Shugo Arts 4月 9日(土)~5月28日(土)12:00~18:00


私が現代美術を観はじめてまだ間もない頃、名古屋在住のK様が私に藤本由紀夫氏のことを教えて下さった。
藤本氏は愛知県のご出身で現在は京都在住のアーティスト。
2006年の名古屋市美術館での個展を見逃した私は翌2007年に西宮市大谷記念美術館、国立国際美術館、和歌山県立近代美術館の3館同時開催の個展で初めて作品に接することができた。

私のブログ中の検索欄に「藤本由紀夫」と入れると相当数の記事がヒットする。

ShugoArtsでの個展に先立ち、大阪のdddギャラリーで開催された「-phono/graph-音・文字・グラフィック-」には行けなかったが、本展では、その時配布された小冊子を入手することができた。dddギャラリーでのグループ展を踏まえての個展となっている。

私たちは今、目で音を聞き、耳で絵をみている。
藤本由紀夫

これが作家のステイトメントだが、なぞなぞのようだ。

しかし、藤本氏の作品を知っている方であれば、すぐにその意図がつかめるのではないだろうか。

本展では、photograph(写真)とphonograph(蓄音機)が、nとtの一文字違いという点に作家は着目し、写真とは何かに注目し、視覚と聴覚情報の境界を探るような内容を提示している。

瞠目すべきは、「THE MUSIC」(FRAMES)2011年。
2枚の透明アクリルの両面にオルゴールを取り付け、空間を開けて2枚を並列に置く。鑑賞者はこの2枚のアクリル板の間を通り抜ける。
ギャラリーの方の説明によれば、これまでもオルゴールを取り付けたアクリル板の作品はあった[西宮市大谷記念美術館でも展示されていた。)が、本作品はその集大成と言える作品とのこと。
2枚のアクリル板は順行と逆行を示す。
更に、一見ランダムに配置されたようなオルゴールは、楽譜の音階に従った位置に設置されている・・・・。
お話が難しすぎて途中から理解不能に陥った軟弱な私の頭。
オルゴールは音を奏でつつ、その配置により視覚的にも聴覚情報を示し、更に順行、逆行により時空をも体験できる作品になっているらしい。

全部のオルゴールを回し真ん中を通ると、音が反響しあって、不思議な感覚を呼び起こす。

もうひとつ、私が面白いと思ったのは手作りの鶏卵紙を使用して文字を日光写真の方法で印画紙に写した作品。
卵白の塗り方にムラがあったのだろう。
鶏卵紙自体も日光によりムラ焼けし、それがニュアンスになって絵画的な魅力を放つ。

他に旧作2008年作「WITH HIDDEN NOISE BY MARCEL DUCHAMP」も面白かった。
デュシャンの作品の複製が京近美に所蔵されていて、藤本氏はその作品を振った時に出る音を録音。
本作品では、デュシャン作品同様、箱を振ると、当時録音されたデュシャンの作品の音がする仕組み。デュシャンへのオマージュと読み解くか、はたまた藤本ならではの解釈で見せる音ともうひとつ時間の概念を感じさせる。

聴覚情報と視覚情報の交錯、変換は認知心理学的視点から考えても興味深い。果たして、我々は視覚情報で音を感じることができたのだろうか?

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