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「戦争と日本近代美術展」 板橋区立美術館

板橋

「戦争と日本近代美術展」 板橋区立美術館 5月14日~6月19日 入場無料

太平洋戦争前後の日本近代美術を館蔵品で見せる展覧会。戦争を主題にした作品(いわゆる戦争画)は思ったより少なかった。
展覧会の構成と印象に残った作品など。

<地平線のある絵画>
知らない作家が殆どの中、唯一知っていたのが昨年練馬区美術館で回顧展が開催された大沢昌助。出展作品は「岩と花」1940年。岩が人面のようになっている。
他に気になったのは、難波香久三(架空像)、「蒋介石よ何処へ行く」1939年や「地方行政官A氏の像」1938年など、その時の社会情勢を風刺した作品に時代を読むことができる。
浜田浜雄「サマリアの女」1937年は宗教絵画のようだった。

シュルレアリスムに影響を受けたと思われる作品が何点かあったのが印象深い。

<描かれたアジア>
ここでは、1939年~1944年まで主として戦前戦中のアジアを描いた作品を集めている。
何と言っても、柳瀬正夢の作品を一度に6点見られたのは嬉しかった。
柳瀬正夢は「日本漫画史」という本を読んでからずっと気になっていて、彼は画家でもあり漫画も描いていたが、共産主義者で、治安維持法により検挙され、拷問を受け、結局1945年空襲で亡くなるが、実に惜しい人材。
今回は水彩と油彩が出展されていた。

清水登之「長城」は清水らしからぬ作風で、誰のものか最初は分からなかった。

山本日子士良「一機還らず」1941年は戦争に題材をとった作品。出征したまま戻らぬ味方機の帰りを待つ兵士の姿を描く。

<戦時下の表現 新人画会>
新人画会が登場する。
現在愛知県美で開催中の麻生三郎をはじめ、鶴岡政男、寺田政明、松本竣介など。
松本の「鉄橋近く」1943年、「りんご」1944年では、戦争の影響はほとんど感じられない。彼は敢えて戦争を避けようとしていたのか。しかし、神奈川近美所蔵の「立てる像」では、空襲で丸焼けになった跡地を背景に、しっかりと大地を踏みしめ、生きる意志を示した青年像を観た時、あの時期さすがに、戦争を避けずにはいられない心境になったのだろうか。

<戦後問題と戦後の戦争表現>
戦後の戦争表現を描いた作品で構成される。

池田龍雄、石井茂雄、中村宏の作品を観ていると、映画「ANPO」を思い出さずにはいられない。
今回印象に残ったのは、古沢岩美のエッチング作品だった。シリーズ「修羅餓鬼」は壮絶である。
古沢にとって、戦争体験はあまりに強烈で、そのまま残虐性を表現している。

山下菊二、桂川寛、井上長三郎・・・とここはかなり見ごたえがあった。

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