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「ホンマタカシ ニュー・ドキュメンタリー」 東京オペラシティアートギャラリー

ホンマタカシ

「ホンマタカシ ニュー・ドキュメンタリー」 東京オペラシティアートギャラリー 4月9日~6月26日
http://www.operacity.jp/ag/exh129/


ホンマタカシの人気については、twitterやネット上、ワークショップ開催などで耳にしていた。初めて彼の作品を意識したのは、彼の写真集「trails」 マッチアンドカンパニー 2009年である。

この時、大森克巳の写真集「encounter」と「trails」どちらを購入するか迷って、結局前者を買った。ただ、悩んだだけのことはあり、ホンマタカシの名前は失念したのに、「trails」の雪景色に残された赤い痕跡の記憶だけは明確に残っていたので、本展のチラシを観た時、あの時の写真集!と思い出すことができた。

写真展を観るようになって、日が浅いため、80年代後半から活動を開始し、1999年、写真集『東京郊外 TOKYO SUBURBIA』(光琳社出版)で第24回木村伊兵衛写真賞を受賞しているというのに、名前を聴いたことがある程度というのは何とも情けない限り。

ホンマタカシは一貫して、雑誌や広告、写真集など「紙」媒体で作品を発表してきた。
であれば、私も気付いていないだけで、雑誌で彼が撮影した写真を目にすることもあっただろう。
そんなホンマタカシの、美術館での初個展。紙から、「空間」での自作の発表である。

展覧会はいつもと違った入口から始まる。
以下シリーズ単位での展示構成となっていた。
・Tokyo and My Daughter 1999~2010年 47点
・Widows 2009年 35点
・re-construction 2011年 本展のためにこれまで発表してきた写真を再撮影再編集した本を使ったインスタレーション
・M 2000年~2009年、2010年~2011年 37点
・Together:Wildlife Corridors in Los Angeles 2006年~2008年 15点 
・Trails 2010年~2011年 10点
・Short Hope(ポートレイトとして) 2011年 ヴィデオ・インスタレーション

さすがに、過去より紙媒体での発表を継続してきた写真家らしく「e-construction」のコーナーは面白い試みだった。そして、彼の写真を一番身近に、至近に感じられたのはこのコーナーだった。
真っ白な装丁の冊子はかなりの厚みで、図録かと最初思ったがそうではない。写真集のようでもある。何百冊もの冊子が段ボール箱に入ってうず高く積まれている。

パラパラとめくって、彼が撮影した過去の写真を眺めていると、アルバムを繰っているような気持ちになってくる。特段、惹かれる写真があるという訳ではなく、淡々と、例えていうなら車窓の風景が流れて行くような感じか。

Mシリーズは、写真を貼ったパネルを床置きして展示。大きさも版の形も様々。
上から見下ろす距離感が通常よりかなり長いが、自分がしゃがんでしまえば近くなる。

「Together: Wildlife Corridors in Los Angeles」では、映像作家マイク・ミルズとともに、ロサンゼルス近郊の野生動物の生態を調査するプロジェクトを2006年に開始し、実際にマウンテンライオンが通った場所で撮影されている。
ホンマタカシの写真の個性は一体どこにあるのだろう?と思いつつ観て行く。単に美しく風景を撮影する写真家ならいくらでもいる。ホンマタカシだからこの写真!というのがどれなのかが最後まで分からずじまいだった。

「Trails」では、大きく伸ばした写真も展示したうえで、四つ切?サイズの写真を隙間なくびっしり貼り合わせたものと並行して展示されている。同じシリーズのドローイングのような絵画も併置してあった。
この展示室は、もう少し照明に工夫が欲しかった。白い壁に白の雪景色を通常の照度で観ると、白の美しさが際立たない。
もう少し照明を落として、他の部屋とメリハリを付けて欲しかった。
いずれにせよ、ホンマタカシの写真は、もう少し枚数を観てみないと、何とも評価が難しい。

最後の展示室では、本展で一番印象に残った映像作品「Short Hope」が上映されている。
敬愛する写真家・中平卓馬がタバコに火をつける様子をとらえた短い映像が反復される。中平へのオマージュだが、シュッとマッチをする音がして、暗闇から徐々に明るさを増し、人物(中平卓馬)の顔がクローズアップされる。
人生の酸いも甘いも踏み越えてきた男の顔がそこにある。その表情を切り取る精度は素晴らしいと思った。

映像作品はいいなと思った矢先、急遽緊急開催でホンマタカシとゲストに阿部海太郎(音楽家)との
ホンマタカシ ニュー・ドキュメンタリー関連トーク「映像作品《Trails》を語る」開催。6/23(木)20:00 - 21:45 出演:ホンマタカシ、阿部海太郎(音楽家)@東京オペラシティ アートギャラリー 事前申込制 定員120名
詳細と申し込み(インターネットで可能)は、以下に記載記載の通り。

http://www.operacity.jp/ag/topics/110615.php

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