スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「枝史織-自然、人、不自然-」 Gallery Suchi

枝史織

「枝史織-自然、人、不自然-」 Gallery Suchi 6月3日(金)―6月25日(土)
http://www.gallerysuchi.com/exhibition/

昨年、東京藝術大学大学院を卒業した枝史織の初個展。
プロフィールはこちら。ここには掲載されていないが、久米賞、安宅賞も受賞されている。

昨年のアートアワードトーキョー丸の内で初めて彼女の作品を観た。
入選作品の中で一番印象に残ったのが枝さんの作品だったので、投票は彼女に一票を投じた。

そして、今回初個展。
アートアワードトーキョー丸の内では、ガラスケース越しだったため、作品のテクスチャーがよく分からず、描かれているものの奇妙な大小のバランスと不穏な背景色に興味を覚えた。

今回は、アートアワードトーキョーでも出展されていた作品も含め大作4点と小品約15点を加えての展示構成。

制作の方法をご本人が在廊されていたので、直接伺うことができた。
最初にマケットを作ることから始める。
このマケットを組み立ててからでないと描けないと言う。
マケットと言っても、かなり大掛かりなものから、紙片を折り曲げたものまで、実に様々。
それでも裸婦達と戯れているのは、どれもマケットから描き起こしている点は共通している。

思わず、山田純嗣さんの石膏立体からの展開を思い出すが、彼女の場合は、そのマケットを忠実に平面に落とし込む。
言わば舞台装置になっている。
平面に描かれた舞台には、どの作品にも小さな裸婦が数名描かれており、マケットの中で自在な動きを見せていた。
人物だけは、彼女が想像して描き加えているのだが、舞台装置を活かして寝そべったり、プールで浮かんだり、様々なポーズを取る。非常に細かく繊細な線は筆で丁寧に描きこまれたもの。

人物に対して、舞台がかなり大きく、人間が卑小に見える。
それは、あたかも自然の前での人間の無力さを描いているかのように見える。

絵の中で作家は、自身が描く世界の創造主であるかのようだ。
下地に胡粉を使用しているため、アートアワードでは日本画かと思ったが、下地が胡粉であるだけで、他は油彩。
近づいて、テクスチャーをしっかりと確かめる。
胡粉の白がモノトーン調の背景に非常に効果的で、特に雲や空を大きく描いた作品が今回は多かったが、サイズは小さくとも空間への広がりを感じるのはこの胡粉の影響が大きいように思う。

支持体は和紙。
当初はキャンバスを使用していたそうだが、目が粗いので和紙に変更し以後、継続している。
この点も胡粉との相性の良さ、日本画と見間違えた理由だろう。

ポートフォリオを拝見したが、一貫して重い色調の作品を制作している。今後、どんな変化を見せるのか。
まずは、初めての個展で実作をじっくり拝見できたのは嬉しかった。

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
ブログ内検索
twitter
最近のエントリ
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。