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「TWS-EMERGING 2011」156のびアニキ~159 TWS本郷

「TWS-EMERGING 2011」156のびアニキ~159 TWS本郷 6月4日~6月26日
TWS-Emerging 156 金子良/のびアニキ [のびアニキのザッツエンターテイメント!] / 157 Takiguchi [クリスタル] / 158 宮田智加子 [増殖ストーリー] / 159 鈴木紗也香 [another scenery -半透明の薄い膜と耳障りな沈黙達-]

http://www.tokyo-ws.org/archive/2011/04/tws-emerging-156157158159.shtml

毎年恒例「TWS-EMERGING」が始まった。
先週の日曜日までMOTにて開催されていた「トーキョーワンダーサイト(TWS)」の昨年の入選者から選抜された20名を各回4名ずつ、計5回で紹介する。

1回目の今回は冒頭に揚げた4名の展示。

●156 金子良/のびアニキ
このうち、既に知っていたのは金子良/のびアニキのみ。彼は、今年の「第14回岡本太郎現代芸術賞展」にも入選している。同展の展示も、観に行ったのだがこの日は、篠原有司男のボクシングペインティングのライブパフォーマンスがあったので、のびアニキのパフォーマンスは中止で、ご本人も、うっしーのパフォーマンスを嬉々としてご覧になっており、終了後着用されていたTシャツだったかにサインを貰い、これまた満面の笑みを浮かべておられた。・・・という一連の彼の様子を私は羨ましく眺めていたのだった。

さて、TWS本郷で漸く彼の作品に入り込み、端的に言えば、私はのびアニキさんに遊んでいただいた。
訪れたのは、平日の閉館30分前だっただろうか。
来館者は私一人だった。
1階の展示室は、2つの相対する壁面に玄関ドアに付いているドアホンが沢山設置されている。そして両壁面のドアホンは本来、室内と室外を結ぶものだが、ここでは1部屋に両方が設置され、これらを結ぶ配線が空間を交錯し蜘蛛の巣のようになっていた。

のびアニキさんがいつものスタイル、すなわち漫画『ドラえもん』のコスチュームを着用して会場にいらっしゃった。早速、お声がかかる「こんにちは!そこにあるインターホンをどれでもいいから押してみてください。」。

言われるまま、適当なドアホンをひとつ押してみる。
ピンポン、ピンポ~ン。耳慣れたドアホンの音が室内に響くと、のびアニキさんが素早く動く。
大量にある壁のドアホンのうち、鳴っているのがどれなのかを選別し、その受話器をがしっとつかみ、応答する。
「もしもし~」のびアニキさんの声。
ここから、2人の会話が始まる。
さえぎる物の何もない空間、両者の間はおよそ10メートルあるだろうか。にも関わらず、私たちはドアホン越しに会話をするという不思議。
しかし、相対して会話するより、ドアホン越しの方が話やすかった。
意地の悪い私は、のびアニキさんを困らせたくなった。
すぐに、話していたドアホンを置いて、別のドアホンを鳴らす、そして、また次のドアホンへ。
次々に鳴りだすドアホンに、のびアニキさんは必死に追いついて壁面を右往、左往。
身体張ってる・・・。

そこまで底意地が悪くない私は適当な所で大人に戻り、ドアホンを鳴らす間合いをあけ、十分お話を楽しんだ後、このパフォーマンスを終了した。
この作品は、のびアニキさん一人では成り立たない。必ず参加者が必要だ。そして、コミュニケーションを苦手とする人である程、この作品に参加すると普段感じる自分と他人を隔てる目に見えない壁が小さくなっているように感じるのではないか。
いつしか、私はのびアニキさんとお話しやすくなっていた。

ポートフォリオによれば、彼は小さい頃からひどい劣等感に悩んでいたようだ。
そんな彼が岩手県の高校生だった頃、深夜番組でアート番組がTVで放映されていて、そこで初めて「カッコいい!」と強い感動を覚えたそうで、自分もアーティストになりたい!と憧れたそうだ。
その番組では、ヤノベケンジさんらが紹介されていたそうで、彼はその後ヤノベさんのアシスタントを経験している。

のびアニキに扮してから、彼は生きていくのが楽になったという。
ポートフォリオでのびアニキさんが東京都内を歩いた時に周囲が発するtwitter上の呟きが集められた資料が興味深かった。普段見掛けないものを目にした人たちの驚きの言葉の数々。
「のび太を発見!新宿駅なう。」など・・・。彼の存在自体が作品となっている。

少しずつ彼を覆っていた劣等感から解放されている様子が浮かぶ。今回の作品では、小学生の来館もあるそうで、彼らは2時間も遊んで、そのうちのびアニキさんもお疲れになるので、後は小学生達同士で遊ばせるらしい。
確かに、子供たちにとって、いや大人であってもこの装置は遊べる。

帰り際、のびアニキさんのサイン入りブロマイド(生写真)を1葉いただいた。
しっかり、ポーズを取られたその写真は、今私の机上に置かれている。
館を出て帰り際、外壁にも1つドアホンがあることに気付いたので、ついついボタンを押してしまった。
すると、だだっとのびアニキさんが走り寄られ応対して下さった。御礼を申し上げて、お別れをした。

●157 Takiguchi 「クリスタル」
Takiguchiは、2人組のユニット。
今回は22点の2008年~2011年制作の平面作品が展示されている。
2人で1つの平面作品を作り上げる場合、その役割分担はどうなっているのか?
彼らの作品では、線と淡い色調が特徴。人物は鼻や口は描かれず、茫洋とした風情を湛える。どの作品も「茫洋」という言葉が似合う。
決して悪くはないが、強くも惹かれるものも私自身は感じなかった。
ただ、今後どうなっていくのかという関心は残る。

●158 宮田智加子
アップリケを使用したミクストメディア。
こういった作品を近頃多く見かける。彼女はアップリケを何枚も何枚も重ねてひとつのイメージを作り上げる。
完成されたそのイメージが何であるのかは分からないが、大きな抽象画もしくは水たまりが壁面にぶら下がったような感じ。

●159 鈴木紗也香 「another scenery-半透明の薄い膜と耳障りな沈黙達-」
DMに掲載された作品が、なぜか会場にはなく、他の作品が並んでいた。
ちょっと頑張り過ぎてしまったのではないか。彼女のコーナーは壁面自体も作家によって色が変更され作り込まれていたが、鑑賞側としてはフラットな空間で作品を拝見したかった。
あまりにも自己の世界に入り込み過ぎて、表装だけを細かく描き込む作品群。特に最近女性作家で、表現が良くないのは承知の上で書いてしまうと、いわゆる「少女趣味」的な作品を多く見かける。
DMの作品は、そうした装飾性や細かい描き込みが排除されていただけに、一番観たかった作品がなかったのは残念。

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