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狩野哲郎 個展 「Anonymous Corridors ~あたらしい回廊~」 waitingroom

狩野1

狩野哲郎 個展 「Anonymous Corridors ~あたらしい回廊~」 waitingroom 7月9日迄
営業時間:月(17-23時)、金土(13-19時)
渋谷区恵比寿西2-8-11 渋谷百貨ビル
http://www.waitingroom.jp/japanese/exhibitions/current.html

waitingroomは初訪。恵比寿駅から徒歩5分、道に迷いつつ何とかたどりついた。
スペースとしては、それ程大きくないが、今回の狩野哲郎さんはギャラリー空間を上手く使って奥の部屋と受付のある手前のスペースにコラージュ(ドローイング)作品を展示。

手前から奥のスペースを観た時と奥の部屋から手前を観た時の、展示風景の違いを楽しめる。
まず、私は手前のスペース壁面にあるドローイングに目をやりつつも、奥のスペースを眺める。
最初に目に入ったのは、部屋の一番奥の隅にあるこんもり盛られた種子(ブレンド)に目が行った(上画像)。様々な自然の色のブレンドはそれ自体美しい。

空間の中で、その種子は強い存在感を放っていたため、まず目が行ってしまった。他の作品の中で異質な存在に感じた。
狩野さんが会場にいらっしゃったので、お話を伺ったところ、「これを置くかどうか迷った(置いたり外したり繰り返した)が、結果的に置いた方が良いと思った。」という。

今、あの空間を振り返るとこの種子を中心として、マスキングテープが壁を走り、コラージュ作品とつながり、手前のスペースの天井へ這い、そして再び、コラージュ作品と結び付く。
空間全体が、発芽し、茎や葉を伸ばしているイメージを作り上げていた。
この場合、「葉」もしくは「実」がコラージュ作品にあたる。

狩野2

次にコラージュ作品、全部で何点あるのか、コラージュ作品の並べ方そのものが山のようにこんもりとしている。
明るく軽やかな色彩が多い。このコラージュには糊が使用されていない。

まず、支持体に貼り付けたい1片を選択する。
紙を貼るためには、糊が必要だが糊は使いたくない。で、貼り付けるために既成品のシールを使用する。
止めて見た後、自筆にその紙片に線を描き足す。その行為は自然発生的で、居心地の良い形態を求めて描く、そして再び好きな形を作るのに必要なモノ、テープだったりシールだったり、線だったりを付け加える。

狩野さん曰く「もともとある可能性のようなものを拾う」行為。「好きなものだけを使うから好きなものができる。」
最終的にできあがった形は、観る側にとって様々なものを頭に思い描くだろう。もしくは、単なる不思議な形で終わってしまうかもしれない。
私個人としては、花や山、動物に見えるものが多かった。

次に天井に目をうつす。
高い位置に糸巻が2つ。そして、そこから色糸が緩く垂れ下り、空間に色を添える。糸にもマスキングテープでできた小さなオブジェが付いていて、小さな発見の繰り返し。
この行為は、植物の発芽、すなわち「新しく生まれた芽を見つけた」時の悦びに近い。

天井にもともとあった釘を利用して糸を這わせるのだが、糸とコンクリートにできた天井のひび割れも糸のように見えて来る。

受付の方に戻ると、船のような糸にくっついたオブジェが、クーラーの風にかすかに動く様はまるでどこか航海に出るような錯覚さえ感じた。

コラージュ作品も良かったが、空間全体のインスタレーションとして観た時、その面白さが2倍3倍と膨らむ。
素晴らしい展示だったと思う。

お土産に、狩野さんのZINE「New Plants」(100部限定)を購入。眺めつつ、展示を思い出すのも楽しい。

*画像はwaitingroomさんよりご提供いただきました。

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