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児玉靖枝展 「深韻 2011-わたつみ-」 MEM 

児玉

児玉靖枝展 「深韻 2011 -わたつみ-」MEM 東京 
会期 :2011年6月11日(土)~7月10日(日) 12:00-20:00 月曜休廊
都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 2F
http://mem-inc.jp/2011/06/09/2264/

MEMに行ったのは、横須賀美術館へ行った翌日。
横須賀美術館では、既に記事をあげている川端実展と常設特集として堂本右美「いきる」も開催されていた。

今回の児玉さんの新作も、堂本右美さんの一部の新作は、いずれも海をモチーフとしている。

しかし、堂本さんの描く海は展示されている横須賀美術館を意識されたのだろう、横須賀の海を描き、児玉さんは、神奈川近代美術館葉山館の前の海を描いている。

横須賀と葉山、私は海が好き、海を観るのが好きなので両館には何回か訪れていて、各美術館から眺める、横須賀と葉山の海の色は全然違うことに早くから気付いていた。
横須賀は、深度が深く、葉山は遠浅になっているのだと思う。横須賀は透明度が高く、特によく晴れた日の横須賀の海の青さはまぶしいほど明るい、逆に葉山は、透明度が落ちて、深く重い緑になっていることが多い。

児玉さんの今回の作品「深韻」は、最初拝見した時、深緑のみ使用した色面の潔さに驚いた。
しかし、近づいて横からキャンバスを観ると、赤や黄色など何層にも絵具を塗り重ねて、深い緑ができていると分かる。また上部、中央、下部と微妙に調子が変わっているし、ストロークも変えている。
あぁ、これは海なのだと分かった。

以前ダイビングをやっていたので、すぐに浮かんだのは深度の深い海底をイメージしたのだが、描かれているのは
波打ち際なのだそう。
たまたま、児玉さんご本人が在廊されていたので、お話を伺うことができた。
3点の大作はひとつの作品としての連続性がある。
横に広がる波打ち際、上部がやや白くなっているのは波頭で、打ち寄せる波がまさに砂地に向かって落ちようとする場面なのだった。

近くから、遠く離れて再び絵を観るとよく分かる。
特に、この3点の大作脇にある、夕方の海の3点、そして、やや小さめの海1点を観た後に、振り返った時、最初観た3点シリーズの深緑のグラデーションをより実感できた。

児玉さんは、神奈川近美葉山で行われた「プライマリーフィールド2 絵画の現在―七つの〈場〉との対話」展に出展されていたと、帰宅後思い出した。
ポートフォリオにはその時展示されていた作品も含まれていた。
ポートフォリオで旧作から今回の新作に至る過程を観ていくと、具象から抽象化がどんどん進んでいるようだ。
そして、私個人の感想としては、今回拝見した「深韻」含む潔いまでの抽象画面が非常に良かった。
また、作品を拝見していてイメージするのは日本画、例えば長谷川等伯や菱田春草らの作品で、児玉さんにそのことをお伝えすると、両者ともお好きな画家だとのこと。
油彩でありながら、印刷したものを観ると、テクスチャーが分からぬこともあり、日本画のように見えたのだった。


絵画は、観る時の観る側の心境や状況で、作品の感じ方、見方が大きく変わることがある。

私が今観たいのは、児玉さんのような潔い抽象画。
ただただ、深い色に身を任せる心地よさを実感した。神奈川近美葉山館の次回展「開館60周年 現代美術の展開」にも作品が出展される予定とのこと。私が観たい別の3点が出るようなので、葉山の海と今回の新作を思い出しつつ出かけたい。

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