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「空海からのおくりもの」 印刷博物館 

空海

「空海からのおくりもの」 印刷博物館 7月18日まで
http://www.printing-museum.org/exhibition/temporary/110423/index.html
展示紹介はこちら(非常に画像が美しい!)Flash版のためご注意ください。

「山の正倉院」と例えられる高野山伝来の貴重な写本、版本、版画、版木、国宝2点、重要文化財31点含む79点(前後期一部展示替えあり)を公開。数点をのぞいて、高野山を「下山」するのは、今回初の資料が多数となっています。

印刷博物館ならではの、中世日本の印刷出版活動を探る内容で、仏教文化w抜きにして印刷出版活動が広まり、浸透していく様子がよく分かる内容でした。

展覧会構成は次の通り。
第一部 それは山の正倉院だった-古代世界の至宝
第二部 甦る文字と日本語-ことばに生命と理法を
第三部 描かれた空海-絵巻のなかの高野山
第四部 遺産を忘れない-江戸時代の印刷までも

何も知らずに行ってしまうと、経典や版木など書物中心なので、地味でがっかりしてしまうかもしれない。
そのため、鑑賞前に1階や地下1階の受付にある「印刷博物館ニュース」NO.41を一読されてから入られることをお薦めする。
表紙含めて5ページにわたり、見どころが美しい画像とともに掲載されている。
私は、何も見ずに入ってしまい版本、経典の類はそれなりに観て来たけれど、それでも経典などはどれもみな同じに見えてしまった。先にこれを一読して見ながら展示をみていけば、もっと楽しめたのにとちょっと残念。

珍しいなと思ったのは版木で、これだけ沢山の版木を一度に観たのは初めて。
「高野版 般若心経秘鍵 版木」「高野版 秘蔵宝輪 版木」

一文字一文字、とても丁寧に彫られているのが良く分かる。版段階での彫りが精緻で正確でなければ、美しい印刷物は作成できない。

版木ではないが、それに類するものとして冒頭にあったのが「板彫両界曼荼羅」(金剛界曼荼羅)で、こちらは空海が日本に請来したのとほぼ同時代の作とされていて、現存曼荼羅より古い様式とされている、現存最古の板彫曼荼羅だとのこと。

重要なハネまでしっかりと大きさ書法も一定で、版木を観ているだけでも美しさが伝わってくる。

おなじみ中尊寺経の華やかさ華麗さに目を向けつつ、「成唯識論(春日版)」は、平安期のオリジナルに近い質の高さ。。。が実はよく分からなかった。

作品番号13~15の料紙の雲母が入っているのか、紙がキラキラしていた。また、中国や韓国が中世日本の印刷物の原点として「宋版」「高麗版」が紹介されていて、こちらも貴重。

仏像を印刷した木版画が作られるようになり、折り畳んで仏像の体内に納入する。すなわち、魂を入れるに近い。
もしくは、人々が手軽に仏を持ち歩けるように仏像の木版が広まる。以前、町田市立国際版画美術館で「救いのほとけ ―観音と地蔵の美術―」でも多くの仏版画が紹介されていたことを思い出す。

初期段階では巻子本だった書物の世界が、拓本、折本、、最終的に「粘葉装」(でっちょうそう)になっていく過程を白紙のダミーで手に取って鑑賞でき、お持ち帰りもできる。

本展の後、凸版ご自慢のVRシアターで今月より東博で公開される「血曼荼羅」を鑑賞できる。
上映時間は土曜・日曜:12:30から30分単位最終4時迄、火曜~木曜:11時半と12時半の2回だけ。

東博のVRシアターは何度か行っていますが、凸版の画面の方が横に長く大きい。血曼荼羅ド迫力です。

曼荼羅

展覧会図録はさすが凸版印刷経営の博物館だけあって、印刷はもとより本展図録は綴じ方に要注目。

東博の「空海と密教美術展」公式サイト → http://kukai2011.jp/
展示作品リスト(PDF) → http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1405

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