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2011成層圏/風景の再起動 vol.3 「下道基行 bridge」 ギャラリーαM

下道

2011成層圏/風景の再起動 vol.3 「下道基行 bridge」 ギャラリーαM 8月13日迄
12:00~17:00 日月祝休 入場無料
アーティストトーク 8月13日(土)15時~16時
http://www.musabi.ac.jp/gallery/2011-3.html

水戸芸の高橋瑞木さんのキュレーションによる下道基行展に行って来ました。

高橋さんの著書『じぶんを切りひらくアート』フィルムアート社刊を読んで、下道さんのことを初めて知ったが、実際に作品を拝見したのは、今年の2月、大阪市立近代美術館心斎橋展示室で開催された「ブレーカープロジェクト 絶滅危惧・風景」が最初だった。
同展は、グループ展だったことも災いしたのか、あまり印象に残っていない。
その後、間があいてしまってTWS渋谷で「旅する本」のプロジェクトで開眼。私が行ったのは最終日だったので、本は既に旅立ってしまっていたが、もっと早く行っていたら参加希望出したのに。。。
残された2冊ほどの本を手に取って眺めながら、この本がどんな人の手にわたって、どんな旅をしていくのかと思いを馳せた。

そして、迎えた今回のαMでの個展。
震災前には、「戦争のかたち Re-Fort PROJECT」が予定されていたが、諸々の事情と作家の思考の変化により今回の「bridge」展となった。
この個展に行ったのは、23日土曜日、三井記念美術館の「日本美術における橋ものがたり」展の記事をアップした翌日。実は、私はあまり事前予習はしないので、下道さんの個展が「bridge」をテーマにしていることを知らなかった。前日にさんざん日本美術の橋について書いた後だったので、コンテンポラリーでの橋つながりに驚きました。

内容は、震災後に購入したオートバイに乗って、下道さんが日本を旅し、そこで見つけた「橋」をカメラにおさめて、画像をギャラリーへネットを通じて送付。ギャラリーではプリンターが配置され、1画像について2枚プリントアウトし、1枚は壁面へ、残る1枚は入口近くの台に本のように重ねていく。

日付と撮影時間が写された写真の橋。
ここでも「橋」の意味は重要だ。
昨日、日本美術でも「橋」はいろんな意味を持って描かれてきたことを書いた。
下道さんにとって撮影した「橋」は日常へと繋がる架け橋として意識されている。
一番多く写されているのは、道路から田んぼや畑に続く用水路や側溝にかけられている、小さくて短い橋。
決められた形がないので、実にいろんな表情を見せる。
形も長さも大きさも自由。

普段、視界は間違いなくそれらの橋を捉えているのに、脳はそれを意識していない。
しかし、下道さんのカメラを通じて、プリントされた「橋」によって、脳は明確に意識を始める。

「風景の見え方を変えることができるのが写真の面白さだ」と下道さんは、高橋さんのインタビューの中で語っている。
確かに、この展示を観たらしばらく、街で見かける小さな橋を意識するだろう。
橋がつないでいるもの。それらの距離間を考えてしまう。非日常から日常へ。逆もまたしかり。

そして、積み重ねられた写真1枚1枚の高さが時間軸を示す。
横に展開した壁の写真は、日本国内を旅しているその距離。
距離と時間というふたつの軸を、展示し写真の有り方を考えさせてくれた。

ギャラリーの奥の本棚に、下道さんとキュレーターの高橋さんの本棚コーナーがある。中で、下道さんが読まれただろう書籍の中で、小熊英二著『「日本人」の境界―沖縄・アイヌ・台湾・朝鮮 植民地支配から復帰運動まで』新曜社刊と青色の表紙の写真集に興味をそそられたのだけれど、写真集の方の写真家の名前を失念してしまった。
その名を聞いたことがある海外の写真家のものだった。再訪した時に確認せねば。

最終日8月13日の高橋さんとのアーティスト・トークを心待ちにしています。

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