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あいちトリエンナーレ2013 五十嵐太郎芸術監督 就任記者会見

「あいちトリエンナーレ2013」の芸術監督に就任された五十嵐太郎氏の記者会見が、2011年8月4日14時~開催されました。
会見の内容をtwitter上での、@Aichi_Triennale(あいちトリエンナーレ公式アカウント)さんによる呟きを転載しました(以下)。
実際に呟いておられたのは@apmoaの中の方です(愛知県美術館のアカウント)。実況ツイート大変だったことと思います。中継を見られなかったものにとって、大変ありがたいツイートでした。


まずは芸術監督選考方法について。

司会「7/1に芸術監督選考委員会を設置し、7/21に開催された選考委員会から五十嵐さんを候補者として推薦を受け、7/28にあいちトリエンナーレ実行委員会で五十嵐芸術監督を決定、8/1に就任いただいた。」

続いて選考理由について芸術監督選考委員会・馬場駿吉委員長からお話。http://www.ustream.tv/channel/aichitriennale(注:配信は終了)

<馬場委員長>
「3つの選考条件として、美術と舞台芸術との複合性を踏まえた新しい国際展ができること/現代美術を基軸に総合性、複合性、祝祭性等愛知の独自性を踏まえつつ世界にアピールできること/愛知の学芸スタッフ、芸術系の大学や団体と連携できることを挙げた。次回、従来のスタイルに捕われず新しい国際展を提示するためには、都市、建築を専門としつつ、美術にも造詣の深い五十嵐さんなら清新なトリエンナーレができるのではと考えた。」

<五十嵐監督>
大きな成功をおさめた第一回のあいちトリエンナーレの次となる第二回の芸術監督ということで、非常に大きな責務だと感じている。具体的なコンセプトはもう少し先になるが、抱負やコメント、想いをお話しできればと思っている。
基本的に第一回とは全然違うものを作るというのではなく、その長所を継承発展していきたい。ただ、建築が専門の僕が選ばれたということは大きなメッセージになっていると思っている。
自分の立場や得意分野を生かした新機軸や、東日本大震災などの時代性を織り込むことを考えていきたい。

第一回に鑑賞者として訪れた自分が楽しめたように、会期中にまた訪れたくなるようなトリエンナーレにしたい。
一方で、国内においても最大規模の国際展なのだから、わかりやすさ、親しみやすさのある作品も必要だと思う。

前回建畠さんが掲げられた最先端の現代美術の紹介は、やはり国際展にとって重要な方針だと思う。それは見たことがないもの、実験的なもの、世界初の出来事に遭遇する悦びをもたらすだろう。

アートとは、異なる価値観を同時に提出し、われわれの思考と感性を揺さぶるものだ。そしてトリエンナーレは新しい才能、若手の作家を積極的に発掘していく挑戦的な機会も提供する。
ある意味日本社会が安定志向で硬直しかねない状況で、こういうチャレンジングなことは重要だと思っている。

前衛と大衆性は矛盾するように思われるかもしれないが、僕個人がやってきたことでも、例えば現代建築の評論で非常に前衛的なものを高く評価している一方で、例えば結婚式教会についての研究をするなどしている。

(街の力を引き出すことについて)

<五十嵐監督>
前回、とくに印象的だったのは、トリエンナーレが街に染みだしていくような祝祭的な風景である。長者町モデルとでも言うべき、市民と一緒になって、また教育機関と連携しながら、さらなるまちなか展開の拡大をめざしたい。
そのような展開が、名古屋、そして愛知の魅力を新たに創造するだけではなく、新しい箱ものを作らなくても、すでにそこにあるものの良さを再発見し、都市を活性化させていく契機になればと思っている。

まちなか展開のなかでは、美術館の中とは違う、ここでしか体験できない固有の空間を作って行く、そして場所の力を引き出していくということができると思う。またそこでは僕の専門分野も大きな役割を果たすだろうと思う。

東日本大震災以降、アートに何ができるか、という議論がある。むろん即効薬にはならない。だが、アートは何気ない現在の日常の豊かさへの気付きをもたらし、ときには未来に向かって生きて行く希望を与える。

作品は必ずしも直接的に震災への対応を表現する必要はない。ただ、こういうものを通奏低音として考えていくのは、311以後の日本において本格的に開催される国際展として世界にメッセージを発信して行くためには重要なファクターだと考えている。

<続いて質疑>

質問「街中展開の拡大というのは具体的には?」
五十嵐監督「エリアや場所は増やすことも考えたいが、現時点では具体的な場所は確定していないしまだ時間が必要。大学などの教育機関は重要な力になるので、連携はしていきたい」

質問「引き受けた理由は?また準備期間にどういうことをやっていくのか、構想があれば。」

五十嵐監督「大役ですが、僕を選んでいただいたことがメッセージなんだと思っている。建築の専門家なので、僕自身も最初驚いた。この地方での大学講師が初めての仕事だったこともあり、名古屋での人脈のおかげで今の自分があるという意味で、愛知への恩返しがしたい。」

五十嵐監督「準備期間は前回同様イベントなど検討したい。一回目はゼロからで大変だったと思うが、その成果が残っている。長者町に壁画が残っていたりイベントが継続していたり、なかば自然発生的にも生まれていて、そういうものへのサポートも継続的にできればと思う。」

質問「前回名古屋市内に限られていたが、全県的なものにするという考えはあるか?」

五十嵐監督「もちろん広がりはあった方がいいと思うが、現時点では具体的には話ができない。実行する人間の数も予算も限られているが、その中で検討していきたい。」

質問「名古屋の街は面白い建築的要素が沢山含まれているが新しい建築物をつくる予定は?」

五十嵐監督「新しい建物をつくるのはさすがに無理だと思う(笑)。ただ、芸文センターのような複合施設はあまりなく、第一回を見て、この箱の力が引き出されているなと思った。」


以下は、就任会見のツイートを拝見しての感想です。

五十嵐監督のお話の中で、個人的に感銘した箇所だけ太字にさせていただきました。
馬場委員長のお話にあった、芸術監督の3つの選考基準は実に明確で、納得できるものです。
そして、この条件で選考した結果、五十嵐氏の就任は何の異存もないどころか、心から応援したいと思います。

前回のあいトリも芸術監督は日本人の建畠氏でしたが、作家選考を行うなど手足となったシニアキュレーターは海外から4名招聘されていたと記憶している。あいトリは美術と舞台芸術、映像の祭典なので、各分野の専門キュレーターを配しており、その点が評価できた。
抱負でも語られておられたように、日本における国際展として、どんなことを発信できるのか、またどんな出会いや体験があるのか、心待ちにしたい。

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