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シリーズ彫刻/新時代vol.6 「原真一展-拾いもの-」 日本橋高島屋美術画廊X

シリーズ彫刻/新時代vol.6「原真一展-拾いもの-」 日本橋高島屋美術画廊X 8月31日~9月19日

シリーズ彫刻/新時代は、東京藝大彫刻科の深井隆教授の監修により、5年間にわたり展開してきた。
毎年このシリーズを楽しみにしてきた。私は、vol.3土屋仁応、vol.4滝上優、vol.5小俣英彦、そして今回のvol.6原真一と過去4回を見たのだが、毎回個性あふれる作家の彫刻作品とそれらが生み出す展示空間の空気、雰囲気に魅了された。
なお、vol.1は森淳一、vol.2は清水淳だったので、このお二人の展示もさぞかし・・・と推察される。

最期を飾る「原真一展-拾いもの-」は、彫刻という分野にこだわらず、コラージュ、ドローイング、絵画、ミクストメディア、更に彫刻も大理石あり、木彫あり、ブロンズありと表現方法を広げることで、自らが決めたテーマにチャレンジしている。そして、それらが渾然一体となった空間は、空恐ろしい程エネルギーに満ち、原真一の力量の奥深さを痛感し、驚きとともに高揚する気持ちで一杯になった。
展示風景は日本橋タカシマヤのブログに掲載されていますのでご参照ください。→ こちら

本展図録より以下一部引用すると
今度のテーマである「拾いもの」とは、排除されたものや無視され続けたものに内包する概念を反映し再生する提示です。

展示空間の真ん中より奥に、彫刻作品が多く置かれている。
強烈な存在感を放っていたのはブロンズの≪Venus-田んぼ≫2009年と木彫の≪カラスの闘魂≫。
田んぼのビーナス像は、縄文期の土偶に似た骨太さとどっしりとした安定感、土俗的な姿をしていた。
≪カラスの闘魂≫は、正統的な1羽の鴉が木材らしきものを突っついているのか、具象でありつつ、戯れている木材と鴉が一体成型されているため、どこまでが鴉なのか、その境界が見えない。

壁面や床には、木に漆を施したシャープな漆を使った木彫≪FLY RIBBON-手≫2011年が、シンボリックにぶら下がる。

≪寝耳≫大理石2011年、≪待ち犬≫木、は上記とはまるで違う。≪寝耳≫はユーモアなのか、片耳がひとつ、石の中で横になって彫られている石彫、≪待ち犬≫はどこからが犬なのか判然とせず。とけるような形態を見せる。

絵画では≪顔≫、多色使いでパネルに貼られていないキャンバスに青白い顔が浮かぶ、タッチよりテクスチャーが粗く、平面彫刻的な質感をはらむ。
同様にコラージュ≪人影≫シリーズも、何枚もの紙を接ぎ貼られ、文字通り黒い無数の影が浮かび、窓ガラスにうつし出される人影を見るような、もしくは遺影のようにも見える。

天井からは帽子型の雑誌?の紙面を使ってコラージュして作られたライト。
ガラス片や糸くずなど、あちこちで拾い集めたものを小山にして盛り付けたミクストメディア≪発行体≫。

そうだった、この個展タイトルは「拾いもの」であったのだ。

作家があちこちで拾い集めたものを、様々な手法で再構築した作品を、再び展示空間に配置している。
鑑賞者は、再構築された原真一作品を拾いつつ見ていく。

≪FLY RIBBON-手≫は、よく見れば壁から伸びた手が、耳が中央に象られたリボンをつまみあげている瞬間を造形していた。が、高島屋さんのブログによれば、これはハエ取り紙がモチーフになっているとか。
これこそ、まさにストレートな拾いもの表現。

カオティックでありながら、様々な拾いものを見つけられる。
再構築された作品をひとつひとつ、私たちが拾いあげていくその行為がとにかく楽しかった。

強いて言えば、特にペインティング作品は過剰過ぎたかなと思った。
作品数が多すぎて、特に手前の空間はごっちゃり感が出ていたので、もう少し間引きした展示の方が1点1点がより活きたように思う。

個人的には最初にあったモノトーンのドローイングと中に紙片と木屑の額装された作品、≪寝耳≫、≪カラスの闘魂≫がとりわけ気に入ったが、どの作品も素晴らしかった。

彫刻とは何か?これからの彫刻表現とは?と問いかけられたような内容で、シリーズ最後に相応しかった。

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