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SHINSEIDO SPROUTS vol.01 -山のカタチ- 新生堂

新生堂

SHINSEIDO SPROUTS vol.01 -山のカタチ- 新生堂 9月28日(水)~10月14日(金)
http://www.shinseido.com/ex/2011/09/shinseido-sprouts-vol01.html

画廊目線"ではなく、同じ作家の立場から次世代の可能性を秘めた若手作家を推薦により展示を行っていく企画展の第一弾。第一弾は、日本画科の齋正機氏(東北芸術工科大日本画コース・非常勤講師)が推薦する東北芸術工科大学を卒業、修了した4名(以下)によるグループ展。


出品作家:大塚怜美(日本画) 鈴木祥太(金工) 松浦翼(日本画) 山口裕子(日本画)

出品作家のお名前と作品をDMで見た時、これは必ず行かねばと思った。
出品作家さんのうち2名の方は、2010年に東京都美術館で開催された東北芸術工科大学卒業修了制作展で印象に残っていた。そして、出品作家全員が2010年に同大を卒業もしくは修了されている。

中でも、金工の鈴木祥太さんの作品はお気に入りで、卒業後どうされているだろうと気になっていたので、新作が拝見できるまたとない機会を得ることとなった。

さて、4名の作家さんいずれも見ごたえがあり期待以上。ギャラリーの展示は当たり外れが大きいのですが、これは私的には当たりだった。むしろ、閉郎間際に駆けこんだのを激しく後悔したほど。もう少しじっくり拝見したかった。以下、各作家さんごとの感想です。

・鈴木祥太
鈴木さんは中地下の奥の個室1部屋を使っての展示。
照明を落として、展示台の上に乗っていた山の植物の金工作品は、まるで山の宝石のようだった。
ふと、足元に目を落とすと、そこには2枚の落葉が。
落葉を見つけた時、不覚にも色んな思いが交錯して涙がこぼれそうになった。
間違いなく私の足元から山の秋が伝わって来て、眼前の作品を見るにつけその思いは深まる。


そして、2010年から約1年半、技術が磨かれたなと思った。
もっとも技術の向上を感じたのは落葉-作品名:「桜紅葉」。卒業制作時の作品では、葉っぱに厚みがあったけれど、そしてそれは金属工芸らしさを出したいという意図的なものだったかもしれないが、個人的には、もう少し薄い方が良いと思っていた。
今回の作品では、薄さが実現され、また葉の虫喰いや彩色もリアルで、金属を感じさせつつ落葉を表現できていた。「蒲公英」はDMに掲載されていたけれど、実際拝見するのと金属の質感が程良く出ていて、だからと言って重すぎることもなくバランスが良かった。

蒲公英

赤い実の「棘無野茨」も良かったけれど、こちらは何点かあったのだが、どれも同じような枝ぶりだったので、もう少しそれぞれに強弱や変化があれば尚良かったと思う。

茨
*作品画像はいずれも作家さんのご了解を得て掲載しています。

それにしても良い展示でした。

・大塚怜美
彼女の魚を描いた日本画は卒業展で、強烈なインパクトを放っていた。魚と言っても日本画でよく見られる池で泳ぐ鯉などを描いていない。描かれていたのは、スーパーの魚売場で売られているパック入り鮮魚が、パックそのまま、かつ値札のシール。
リアルな表現とユーモラスな構図は、かつてのまま。今回も楽しませていただきました。
一番気に入ったのは、生イカが画面下方にぐにゃんと這うように描かれていた作品。
更に、今回は魚の作品だけではなく、人物像の作品もあったが、こちらもまた日本画ではなかなか見られないような表現で、版画のようだった。輪郭線は最初無いのかと思ったが、近づいてよく見るとあるかないかのうっすらとした線描が見える。

大塚さんは、現在東北芸術工科大日本画修士2年。次の修了制作展が楽しみです。まだまだ作風が変化しそうだし、固まっていない所も含めてこれからも驚かせてくれそうです。

・山口裕子
山口さんの作品も2010年の卒業修了制作展で拝見している。うっすらと記憶がある。彼女は、同展で学長奨励賞を受賞している。大塚さんと同じく日本画修士2年。
本展でもかなりの作品数と大作1点を展示されていた。花と動物を組み合わせた装飾的かつ様々な色を取り混ぜたゴージャスな画面。後述する松浦さんの作品も含めて日本画3名の中では一番、従来の日本画らしい。
新しい試みとして、木板に描いて、それをフェイクファーを敷いて、その上に絵を描いた板と合わせて額装する作品があり、なぜファーが必要だったのかと考えることとなった。

羊が描かれた作品だっただろうか?描かれた動物の毛を模造のもので表現?

・松浦翼
松浦さんの作品は日本画と言って良いのだろうか。岩彩とあるが、確かに緑青を使用している個所は明確だが、錆のような、鉄の染みのような痕跡、もしくはバーナーの焼け跡のように見える茶褐色は岩絵の具で描かれたものなのか。
一本一本の線は動き、まるでヒトデや菌類の触手や粘糸のように見える。
自在に拡張しそうな線描による抽象。墨線であるとすれば、そこには水の動きを感じた。

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