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「小林史子 Mistletoe」展 INAXギャラリー2

小林史子

「小林史子 Mistletoe」 INAXギャラリー2 10月6日~10月24日 日祝休廊
http://inax.lixil.co.jp/gallery/contemporary/detail/d_001961.html
*展示風景、作家のインタビュー等が掲載されています。

京橋のINAXギャラリー2で開催中の「小林史子展 Mistletoe」に行って来ました。
Mistletoeとは、宿り木の意味で、では宿り木って何だろうとネットで検索した結果、ビャクダン目に属すビャクダン科・オオバヤドリギ科・ミソデンドロン科の寄生植物の総称であると分かった。
(参考)Wikipedia:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%89%E3%83%AA%E3%82%AE%E9%A1%9E

小林史子さんの作品は、京都のギャラリーeN artsで2010年に、そして今年、水戸芸術館の「クワイエット・アテンションズ 彼女からの出発」で拝見したが、この2箇所の展示は相互に似たものであった。展示場所で集めたものを使用して、集めたものたちの関係性を新たに作りだすと言えば良いだろか。

そして3回目となる今回は、この2回の展示とは大きく違っていたので、まずそれに驚いた。
INAXギャラリーの展示空間は長方形で柱もなくフラットな空間であるが、その展示室がものの見事にひっくり返されている。
これは一体何が起こっているのだろう。私の頭は?マークで一杯になる。
しかも、普段は空いているのを見たことがない、ギャラリー左の奥は壁だとばかり思っていたのだが、その壁が下方のみ開かれ、外の景色が窓から見えるではないか。
ここ、窓があったんだ。ずっとそこにあったのに気付かなかった窓の存在。

展示空間が外の世界と結ばれているように思えた。2階から道行く人々の様子を眺めるのは楽しく、普段見慣れぬ角度からの景色に思わず高揚してしまった。

床も窓の一部になっているのではないかと思わせるように、床に窓枠やドア枠のようなものが半分刺さったような形式で置かれている。

ここで、今回の展覧会に際し行われた小林さんのインタビュー記事から一部引用する。
「忘れたいけど忘れられないとか、覚えたいけど覚えられないことってたくさんあって、記憶のようにいつの間にか無くなったり増えたりするモノで私や誰かの部屋は溢れていると感じています。制作では、そこにオーダーと方向を与えます。そういう意味で、私にとって「窓」「扉」「壁」はとても重要なモチーフです。」

窓や扉は外界との接点となりえ、内と外を結ぶ出入り自由な境界である、一方、壁は外と内を仕切るもの。
彼女が創出したスペースは、外界に開かれ、結ばれている一方で、仕切られてもいた。
宙に浮いた家具は、重力などないかのように、大地との縁をきっぱり立ち切ったように見えた。
そして、彼女が集めたものたちは、ひとつにまとまり例え上下が反転していようとも、内として閉じられた世界でもあった。

考えてみると、寄生する宿り木にも似たスペースのように感じられてくる。内に包まれているという感覚は薄く、どこか不安定で、ふわふわと落ち着かない感じも受ける。
今回のインスタレーションは、INAXビルに寄生し、外へ繋がり広がろうとする作家が作った巣であったのかもしれない。

一番分からなかったのは、複数あった写真の展示である。
先に引用したインタビューによれば、修了作品として提出した作品に写真があったようだが、過去2つの展示で写真を使っておられた記憶がない。
この展示に写真を使った意図は何であったのかが気になる。あの場所に写真は必要だったのだろうか。

頭の中がまとまらないまま、次回作も楽しみにしている自分に気付いた。

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