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「THINKING ABOUT STRUCTURE」 児玉画廊 東京

児玉画廊

イグノア・ユア・パースペクティブ13「THINKING ABOUT STRUCTURE」 児玉画廊 東京 10月8日~11月12日 
出展作家::鎌田友介 / 貴志真生也 / 和田真由子

鎌田友介、貴志真生也、和田真由子の3名による作品を敢えて一つの展覧会に集約し、「構造について考える」という主題を設けることで、そこにある差異と共通点を炙り出し、それによって究極的にはいかにしてイマジネーションが形を伴って存在しているのかについて思考することができるのではないか、と企画されたものです。~本展ギャラリーステートメントより

確かに「構造について考える」に際して、この3名の組み合わせは非常に面白かった。

まず、鎌田友介。
彼は平面化された矩形を三次元に引っ張り出したような立体作品を中心に手掛けて来た。最近は、その傾向に加えて、実験的に写真を取り入れたりインスタレーションを新たに見せている。
今回も、8月に東京藝大上野校舎で開催された「先端Prize2011」より写真を使用し始めたようだが、作家によれば、それ以前から写真は撮り続けており発表したのが初めてということらしい。
写真に関しては、前回の方が矩形そのものが分かりづらく、分かるか分からないかのギリギリの境界にある緊張感が好ましかったが、今回の児玉で見せた写真は明らかに矩形のそれと分かり、その点は残念。

今回特に気に入ったのは、比較的小サイズながら、矩形を傾きを変えて組み合わせた立体作品。
一見すれば三次元化された作品なのだが、もし動かすことができるとすれば、矩形は入れ子状もしくは重なっていき、最後は一つの矩形を象ることになる筈だ。作品は無論静止しているが、私の脳の中で三次元から二次元へと伸縮自在に様変わりする動きがある作品であった。彼の作品における構造とはframeが重要になるだろう。

また、興味深いのは三次元を二次元化する際の過程で、制作には3パターンあるという。絵画でいうデッサン、写真、PC上のパース、以上3つの方法で作品イメージを作り上げる、特に写真はアウトプット、作品としての使用もされており、制作過程での写真と違うのか同じなのかが気になる。

次に、和田真由子。
和田真由子は、鎌田友介とは逆に三次元のものを二次元化する作品を制作している。
この三次元から二次元への置き換えは膨大な作品とともに、平面といっても様々な見せ方をしているのが面白い。
例えば、プラスチック性のシートを布のように垂らして見せる試みは、今後どんな展開をしていくのか。

彼女の使用する色にも注目する。
明るいはっきりとした色は使用されず、ナチュラルでモノトーンの落ち着いた色調で、支持体と同化するような色合いが多い。
三次元のものが二次元に擬態しているように見える。

和田真由子場合、下図はほとんど制作せず、いきなり完成作に取り組むことが多いそうで、この点においても鎌田友介との比較で考えると興味深い。
形式のインパクトはあるが、モチーフで見た時のインパクトが薄いのが気になる。

最後は貴志真生也。
以前、同じ児玉画廊東京での個展「バクロニム」で見せたのと同様の何とも形容しがたい立体作品がドンと鎮座する。
作品に意味を持たせないのが彼の作品の特徴である故、完成作を鑑賞者は思うがまま自らの視点で臨む。
私は今回の作品が怪獣に見えた。
ホームセンターですぐに入手できそうな素材を使って、作り上げる彼の立体作品は枠にはめられることから逃れようとしている。

銀座のエルメスのショーウィンドウディスプレイを現在、貴志が担当している。高級ブランド品であるエルメス製品と貴志の作品との組み合わせは驚くほど成功している。
エルメスの担当者が、白金コンプレックスの「シャッフル」展で根来塗りの器の台を貴志が担当していたのを見て、今回のオファーに至ったとのこと。
根来塗りの時より、シックで楽しいディスプレイになっている。銀座に行かれた際にはチェックです。
「はろるど・わーど」さんのブログでエルメスのディスプレイ画像を一部ご覧いただけます。以下URL。
http://blog.goo.ne.jp/harold1234/e/79642edef50c453f27766a61cfdd0e7f

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