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金子國義 「聖者たちの戯れ」 MEGUMI OGITA GALLERY

金子國義
金子國義「The Book」2007- 2011, 130.3 x 194cm, oil on canvas

金子國義 「聖者たちの戯れ」 メグミオギタギャラリー 10月14日~ 11月6日
11時~19時 (月・祝休廊) 会期中は日曜も営業

金子國義、ご存知の方も多いことでしょうが、私は失礼ながら本展で拝見するまで存じませんでした。

金子國義氏については、作家さんご本人の公式サイトでプロフィール、作品等ご覧いただけます。以下URL
金子國義公式サイト:http://www.kuniyoshikaneko.com/


メグミオギタギャラリーに入った途端、いつになく照明は落とされていて、スポット照明で作品を照らし、蛍光灯は極力控えめにしている。なんだ、この妖しげな雰囲気は。

金子國義氏は、1956年に日大芸術学部に入学し、同時に歌舞伎舞台美術家の長坂元弘氏に師事。
卒業後グラフィックデザイン会社に勤務するが3カ月で退社、1964年独学で油絵を描き始める。
そして、1965年頃、澁澤龍彦氏と知り合い、澁澤氏著書の装幀を依頼され、初の個展を薦められる。
以後は、舞台美術・装幀・油絵など様々な分野において活躍されている。

メグミオギタギャラリーのオーナーである荻田氏がかねてより金子國義氏の作品を好きであったことから、開催の運びとなった、念願の企画実現だとのこと。
本展では、金子氏の作品の中から「聖者たち」と題されたシリーズの作品を一堂に紹介、また、内側の小スペースではアリスシリーズの小品も販売展示されている。

いつものメグミオギタギャラリーではなく「金子國義美術館」の様相を呈していた。

まず、かの有名な、レオナルド・ダ・ヴィンチ≪最後の晩餐≫を引用した4年がかりの大作「The Book」2007年- 2011年(トップ画像)が強い存在感を放っていた。
ほのかな照明の中で白のシーツが映えるが、決して真っ白なのではなく血だろうか、薄汚れている。

本個展では「聖者たちの戯れ」と題しているように、宗教画や聖書などから引用したと思われるイメージを金子氏独特のエロスと自傷行為、「血と薔薇」を思い出さずにはいられない世界観を醸し出していた。
見ていて、こちらの方が痛みを感じるような作品が続くが、頽廃的でもあり時代のエスプリを感じさせる独特の世界。
そう、四谷シモンの世界に近いだろうか。

以下の作品では、バレエのポーズが取り入れられ、金子氏が舞台美術に関わっていたバレエの経験が油彩にも活かされている。

金子2
「聖なる惨劇の中で」 油彩・キャンバス 1620×1303mm 1998年


それにしても、エロス、頽廃というだけでは扱えない危険な香りがするのはなぜだろう。どこかしら同性愛的、特に男色の雰囲気が満ち満ちて、モデルの肉体美の誇示に息苦しくなってきた。
(参考)金子國義公式サイト「聖者たち」http://www.kuniyoshikaneko.com/art_gallery/?cat=15

小スペースに入ると、そこはうってかわった「不思議の国のアリス」などアリスシリーズの小品(以下画像)が多く展示されている。なお、今回は普段は使っていない奥の通路まで使用しての展示がされているので、見落としのないように。

アリス
(参考)「不思議の国のアリス」シリーズ:http://www.kuniyoshikaneko.com/art_gallery/?cat=19

「聖者たち」シリーズのような強烈さは薄まっているものの、アリスの挿絵は日本人離れした感覚であった。
西洋版画を見ているような、表現は悪いが良い意味でのバタ臭さがある。
しかし、アリスシリーズはかなり私の好みだった。

これだけの作品数を見られる機会はなかなかなさそう。
金子國義氏の世界を知ったこと、いつもと違うギャラリー空間を体験できたこと、は収穫でした。

コロナブックス刊『金子國義の世界』(以下)も出版されています。

コロナブックス

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かなりね

こんにちは
わたしやnoelさんの目には、いつまでもときめく美貌の人に見えますよ~まず身奇麗でセンスがいいのよ。

遊行七恵様

こんばんは。
先日、御茶ノ水のとある古書店に金子國義関係の書籍がごっそりあるのを
見つけました。
確かに七先生が好きそうですね。
ご本人も美貌の持ち主なのですか。

少し前ので気が引けますが

こんにちは
そう、わたしは行けなかったのですよ。でも大阪か京都で見る機会もあるかと思ってます。noel姐さんの仰るとーり、わたくしたちのアイドルですわ♪
>どこかしら同性愛的、特に男色の雰囲気が満ち満ちて、モデルの肉体美の誇示に息苦しくなってきた
モロにそれをメインにした展覧会を'90年の秋に見て以来、ずっとファンなの。
以前サイン会で間近でお見かけしたとき、あまりの美貌にクラクラしたものです。
ああ、ときめくなぁ。

noel様

こんばんは。
返信が遅くなりました。

以前からご存知だったのですね。
過激さは金子氏の方が上ですが、宇野 亜喜良さんを
思わせるような繊細さもあります。

メグミオギタぜひ。
次回展もかなり濃くて、最近このギャラリーの好みが分からなくなってきました。

No title

こんにちは。
金子ワールドは、私や遊行先生のテリトリーですね...(<と勝手に決めつけるw)
かつては伊勢丹、最近ではBunkamuraギャラリーでよく個展をひらかれています。
昔はアツキオオニシ(ってまだあるのか?)のポスターも手掛けられてましたよ。実家にあるのですがお宝ですww

このギャラリーは未踏なのでぜひとも行ってみようと思います!

よし様

こんばんは。
安田靭彦さんのような画家、う~ん難問ですね。

時代が違うと、精神性も変わるように思います。

こんにちは

金子さん、 一目で彼の絵とわかる画ですね。
現代らしいい~のひとですね。
今の人で安田ゆきひこさんのような画家さんは?
堀文子さんかな?
山口晃さん?
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