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平川恒太「豊かな絵画と、豊かな世界」 バンビナートギャラリー

hirakawa.jpg
「作品番号42、どこから来たか、どこへ行く」 2011 アクリル、油彩、キャンバス 116.7×90.9cm

平川恒太「豊かな絵画と、豊かな世界」 バンビナートギャラリー 10月14日~11月6日
http://www.3331.jp/schedule/001259.html

1987年、埼玉県に生まれた平川恒太さんは、多摩美術大学を卒業し、現在は東京藝術大学大学院修士課程に在籍しています。
本展では、、「豊かさ」とは何かをテーマに、人類の物語を描き出します。
この根底にあるのは、人間が人間であること、人間も生物体のひとつであること、動物の1種族であることの喪失に対する警鐘にもなっているのです。

過去にどこかで彼の作品は見ていると思いますが、本展で初めて意識した作家さん。
まず、バンビナートギャラリーに足を運んだのは冒頭の作品画像を見た時からでした。海を見つめて佇む少年の姿、空の青、海の青、白い雲、遠景の山、それらは渾然一体となった光の点の集積のようで、実際画面は小粒の点描で描かれている部分とフラットな部分の両方が混在しています。

しかし、色同士が上手く溶けあい、印象派絵画のように光をしっかりとらえている所は素晴らしい。
少年の足元に、たわんで落ちているのは何と熊の貴ぐるみで、野性を捨てたことを象徴させているのです。
作品タイトル「どこから来たか、どこへ行く」は、ゴーギャンの『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか』を連想させ、彼のテーマである人間の豊かさへの懐疑がゴーギャンの大作タイトルに集約されているのでしょう。

トップ画像の作品の2つ手前にあった作品が以下。作品を追うごとに少年が物語の1シーンを演じているかの如く、つまり絵本を絵画で見ているように展示構成されていました。
以下の画像は森の中で何事か、逡巡している姿に見えます。この作品も、先程の作品のように細部の仕上がりがきっちり完成されている点に注目です。光の入れ方はやはり白の点描使い。

hirakawa3

絵画だけでなく、毛糸を使ったミクストメディアも3点(うち1点が下のウサギ)紹介しています。3つはそれぞれ下方で毛糸により結ばれ、生命や自然の循環を表現しているように見えます。
きっちりと毛糸によって色彩分割された画面は、使用している糸色の影響もあり、くっきりとしていますが、逆にモチーフがあやふやで見えて来ない作品もありました。

hirakawa 2

この他、会場には人間が打ち捨てたであろう野性を象徴する着ぐるみやドローイングも合わせて展示。
空間すべてを多様な手法による作品でうまく結んでいました。

*作品画像はギャラリーの許可を得て掲載しています。

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