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「国宝 -毛利家の至宝-」 毛利博物館 はじめての美術館94

「国宝 -毛利家の至宝-」 毛利博物館 10月28日~12月4日 会期中無休
http://cs3.c-able.ne.jp/~mouri-m/cgi-bin/disp.cgi?code=10193&mode=one&page=0&bmode=top&no=1

再び、山口県への旅の続きです。

毛利博物館は、あの雪舟畢生の名品のひとつ「四季山水図(山水長巻)」(国宝) を所蔵しています。毎年、11月の約1ヶ月のみ公開しており、全長16メートル!の巻物になっていますが、特注ケースに入れられ、巻替えなしで巻頭から巻末までしっかり鑑賞することが可能。

山水長巻は、基本的に館外不出とされているようですが、近年では20021年の「雪舟」展(東博・京博)と2006年の「雪舟への旅」展(山口県立美術館)に出展されています。後者の場合、僅か12日間の展示でした。

というわけで、目的はまだお目にかかったことのない「山水長巻」だったのですが、毛利博物館へ行って驚きました。
事前リサーチが不足していて、毛利庭園と呼ばれる庭園があるのは知っていたものの、まさか25,000坪という広大な敷地面積を誇っていたとは。。。
更に毛利博物館の建物自体が見どころ。
毛利博物館は、近代には華族の最高位である公爵の地位にあった旧萩(長州)藩主毛利氏の本邸を博物館として公開したものである。また所蔵している文化財は、すべて旧公爵毛利家に伝来したものであり、総数約20,000点に及ぶという。毛利邸建設にあたっては、旧長州藩の幕臣であり維新の元勲井上馨により、明治25年(1892年)同地を建設地として決定。日清・日露戦争により着工が遅れ、結果的に完成したのは大正5年(1916年)、6年弱の歳月を経て完成したという。
詳細は、こちら

しかし、想像以上のすごい建物でした。
これが建物の玄関です。 正門は丘の下で武家屋敷のような門構え。

毛利1

明治時代の長州閥の勢いたるやと往時の様子が目に浮かびます。
照明器具、総檜造りの堅牢な建築、長押や欄間の細工などなど古き大正建築は見どころに溢れていました。
中庭(下画像)も擁し、なぜか蘇鉄と寄り添うような大石が配置されているのも印象深い。

毛利2

2階にあがれば、絶好の眺望で、市内を一望に遠く海まで臨めます。

正門から毛利博物館の玄関までも5分弱は徒歩でかかりますが、玄関入ってすぐに展示室がある訳でなく、旧毛利邸を散策して更にその奥に漸く展示室が登場。
第一展示室は、あれ?これだけ、と思いましたが、渡り廊下を進んでいくと増築部分が第二展示室になっていて、こちらに冒頭にご紹介した雪舟「山水長巻」をはじめ、「古今和歌集 巻八(高野切)」(国宝)、鎌倉時代の大和国で活躍した当麻(たいま)の刀身に、最古級の拵(こしらえ)がつく 「菊造腰刀」(国宝)、日本国王之印・印箱(重文)などの名宝が並んでいました。第一展示室、第二展示室と合わせて60点程の作品が展示されています。

「山水長巻」は今思い返してみれば、16メートルもあったのだろうか?と思うほど、端から端までじっくり観てもあっという間で春夏秋冬、それぞれの四季の様子を水墨と薄い彩色で描いています。
描かれている建物や人物の姿は唐様で中国風だが、景色は日本のもの。
個人的には夏の海に船が何艘も浮かんでいる、穏やかな風景が好きでした。ほのかに青が使われているのも涼やかで好ましい。季節の変わり目がそれと分からぬほど巧みにつなげられているのも雪舟の構成力のなせる技でしょう。
全体として、宋代の絵画技法を駆使しているが、構図や景色に雪舟のオリジナリティが発揮されています。

この「山水長巻」は、来年4月14日~5月27日にサントリー美術館で開催される「毛利家の至宝 大名文化の精域」展に出品される予定です。恐らく期間限定の展示になると思われますが、混雑必至それでも必見ものです。

幸いにも今回は朝一番に入館したおかげか、展示室は私ひとり、山水長巻はじめ他の名品も独り占め状態でじっくり堪能しました。
展示室の奥には休憩スペースがあり、居心地の良いソファが配置され、窓から毛利庭園を眺めることができます。
こうした古美術の展示室で外光が入るようになっているのは、なかなか珍しく(奈良の大和文華館くらい?)庭を観て、お宝を観るという至福のひとときを得られました。

毛利邸をひととおり見学後、毛利庭園へ。
面積7,934m2と巨大なひょうたん池を有し、春には桜、秋には紅葉を楽しめます。

毛利庭園

生憎私が行った時は雨、雨にそぼる緑もまた趣はありました。
毛利庭園の詳細はこちら

やっぱり思いきって出かけて良かった、そんな風に思える素晴らしい博物館でした。

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