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「素描/エクリチュール」 SPROUT Curation

素描
Koji ENOKURA C-13, 1982

「素描/エクリチュール」 SPROUT Curation 10月1日~11月12日
展示風景・詳細:http://sprout-curation.com/wp/2011/09/605

スプラウト・キュレーションは、雑誌『スプラウト』の編集・出版をされている志賀良和氏がキュレーションするギャラリーで2001年10月に清澄白河にオープン。

開設以後、清澄白河のギャラリーが集まるビルへ行くたび必ず覗くようにしている。
当初から、割と好みの作品が置いてあるなと思っていたが、だんだん毎回楽しみになっていて、前回の泉太郎展も狭いスペースながら、楽しませてくれた。

そして、今回は4名の作家の素描を集めた展示を開催している。
展示風景は、上記ギャラリーサイトをご参照ください。
奥のスペースには、今は亡き榎倉康二のこれまでほとんど公開されることのなかった80年代初頭のドローイング3点と、若手作家の揚妻博之、笹川治子、村田峰紀3名のドローイングが、絶妙な調和を奏でて展示されていた。

若手3名のうち知っていたのは村田峰紀さんで、彼はあいちトリエンナーレ長者町会場で長期間パフォーマンス・ドローイングを行っていた。
今回もその延長上というか、それが彼の作風であるパフォーマンスとからめたドローイング「アフターイメージafterimage」が1点あった。
身体の動きの痕跡や皮膚感覚がそのまま物質に展観されたかに見える衣服上のドローイングは荒々しい色と線の連なり。
激しさと動きを止めた時の静かな時間が同居しているような、ものとしての強い存在感を放っている。

ものとしての存在感、時間の静止を感じさせたのは、奥の榎倉のドローイングも同じで、土色に染まっているのは油なのだろうか絵具なのだろうか。
3色に画面分割された作品はアメリカの抽象表現主義の作家の作品を思い出させる。
強い黒と白のコントラストに土色が加わり、地球の大地を表現しているようにも見えた。

榎倉のこの力強いドローイングに一番近しいものを内実させていると思ったのが、村田峰紀の作品だった。

揚妻博之は、現在ドイツ留学中で、音を可視化させる方法を探求し作品化しているという。東京藝大先端表現卒とのことで、今春丸の内で開催された「a.a.t.m2011」でも天野太郎賞を受賞されている。卒展もa.a.t.mも観ているはずなのに記憶が。。。
ドローイングは黒一色で「あなたが持つ空間性について」というタイトルが付され、コイルと12 本の線からなる再生装置の振動から生まれる音のインスタレーションで鑑賞者が認識するであろう「音」をイメージして描かれたそうだ。
ギャラリーサイトにある1点が素晴らしく良かった。
シリーズなのか、複数枚作品はあるが、サイト掲載のものが特に印象深い。
私自身は、彼のドローイングから「音」を得ることができなかったのは残念だが、それでも強烈な印象はあった。

笹川治子は4点のドローイングで、「スキーマ 2011」とタイトルが付けられていた。
元々、インスタレーションや、監視カメラなどの情報管理社会を象徴するモチーフを、段ボールや中古の電化製品といったごく身近な素材を用いたシリーズを展開している作家だが、志賀氏の薦めでドローイングを出展することになったという。彼女も先端表現卒業。
ポートフォリオでインスタレーションを拝見したが、目の前にあるドローイングとはかなり印象が違う。
ドローイングは、緻密で彼女の脳内風景を描き出したような。シュルレアリスム風でもある。

独特のオリジナルモチーフがひしめきあう画面は、ややもすれば怪奇的でもあるが、その一歩手前で抑えてあるのも良かった。

大御所:榎倉康二の胸を借りた形での若手作家3名のドローイング競演、とても楽しめました。

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