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「茶碗 今を生きる-樂歴代と時代を語る名椀-」 松坂屋美術館

茶碗

「茶碗 今を生きる-樂歴代と時代を語る名椀-」 松坂屋美術館 10月19日~11月27日
会期中無休! 午前10時~19時半 最終日は18時で閉館 *巡回なし
http://www.matsuzakaya.co.jp/nagoya/museum/2011tyawan/index3.html

「茶碗 今を生きる-樂歴代と時代を語る名椀-」は、松坂屋創業400周年・松坂屋美術館開館20周年記念の同館単独開催の企画展。
ふらっと入ったら、これが驚くような名品が勢ぞろいしているのに驚いた。
茶道をされる方、やきものに関心がある方はもちろん、関心ないという方も必見の展覧会です。

過去に何度も京都にある樂美術館にはお邪魔していますが、同館所蔵のみならず国内所蔵家、美術館からよりすぐりの名椀がずらりと並ぶ様子は壮観。
これだけ出していたら、樂美術館には今どんな茶碗が出ているのだろう?と心配になった程。

更に、最終章の第6章現代(昭和・平成)桃山憧憬、伝統とモダンそして今、においては、樂家の作品だけではなく、ご当地近辺に縁の深い、加藤唐九郎、川喜田半泥子の作品も紹介。
総点数80点で、茶碗とは何か、日本人にとってそれはどんな存在なのかを問いかけます。

展示構成と簡単な感想を。

第1章 桃山時代(天正から慶長期)
茶の湯創世 侘の極地と躍動する桃山 長次郎、宗慶、志野、瀬戸黒、織部

個人的には第1章に一番萌えました。
何しろ、長次郎作の黒楽4点、赤楽1点「銘 二郎坊」、計5点!
「銘 利休」「銘 杵ヲレ」「銘ムキ栗」「銘 禿」以上が黒楽。
久しぶりに長次郎の黒楽椀を拝見しましたが、あの見こみの枯具合、渋い表情がたまりません。小ぶりで手のひらにすっぽり包みこめそうなサイズ感も長次郎が好きな理由のひとつ。
「銘 ムキ栗」四方茶碗は恐らく初見。こんな形の茶碗も作っていたのかと驚いた。

黒楽以外にも織部、志野と桃山時代の名椀がずらり。茶碗はやっぱり桃山の作例が一番好き。

第2章 江戸時代前期(寛永・寛文) 
桃山残照 自由精神と江戸近世モダニズム 道入、一入、本阿弥光悦、野々村仁清

長次郎に続くは、本阿弥光悦。
光悦茶碗は長次郎を更に上回るほどに好きで、今回は計4点。白楽茶碗「銘 冠雪」と飴釉楽茶碗「銘 紙屋」(いずれも個人蔵)は恐らく初見。
特に前者の白楽は本当に美しく、この白に抹茶の緑が注がれる様子を想像するだけでため息が出る。
光悦はすっきりとした縦のラインがあるものの方が好み。他2点はあの名椀「銘 村雲」と「銘 立峯 追銘 五月雨」。
ここでは、ノンコウ茶碗(樂家の3代目の道入の作例等も見られる。

仁清の茶碗からは彼特有のデザイン性を感じる。それはここまで眺めて来た茶碗と比較しても、はっとするほど現代的な感覚である。特にサントリー美術館蔵≪色絵七宝繋文茶碗≫の周囲に描かれた紋様と口どりの銀の組み合わせが何とも言えない。渋味とモダンが同居している。

第3章 江戸時代中期(元禄・享保)
元禄を生きた二人の従兄弟 乾山と宗入 宗入、左入、尾形乾山
乾山は嫌いではないが、今はあまり惹かれない。

第4章 江戸時代後期(元文・文化・文政・幕末)
様式性の確立 長入、得入、了入、旦入
第4章以後、樂家の代々の作例の違いを楽しむ。
第5章 近代(明治・大正)
茶の湯近代のマニエリズム 慶入、弘入、惺入

第6章 現代(昭和・平成)桃山憧憬
桃山憧憬、伝統とモダンそして今 覚入、当代吉左衛門、加藤唐九郎、川喜田半泥子
これも久しぶりに、三重県出身の川喜田半泥子の型破りな茶碗を観て、これまで観て来た作例との比較を考える。
現代における茶碗の進化。

日本人にとって茶碗は目で愛玩するものでもあるが、やはり本来は手にとって土の柔らかさや温かみを感じてこそのものだと思う。そう思うと、美術館のガラスケース越しにしか見ることのできない名椀の数々の距離は物理的にも心理的にも遠いのであった。

樂美術館では月に1度「手にふれる樂茶碗鑑賞会」や不定期に「特別鑑賞茶会」など実際に名椀を手に取ることができるイベントが開催されています。
本展を観て、是非一度手に取ってみたいと思われる方は、参加をお薦めします。茶道の心得がなくても大丈夫とのこと。
要予約です。詳細 → こちら

また、松坂屋美術館の企画展はこれまで作品リストがないことがほとんどだったが、今回も作品リストが準備されていました。聴く所によれば、最近はリストの用意がされているとのこと。
また、知らないうちに『松坂屋美術館ニュース』が発行されているではないか。
2年前に発刊されたようで、年4回の発行らしい。
同館には学芸員の方もお二人常駐されているので、これからも独自の企画展をどんどん期待したい所です。

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